“クラブ・オブ・ザ・イヤー2025”に輝いたタイトリスト「Tシリーズ」に、初めて軽量モデルがラインナップされました。クラブ全体の軽量化とロフト角35度というシリーズ中最も大きな設定にすることで、従来のアイアンではボールが上がらないゴルファーに向けて設計されています。クラブ設計家の松尾好員氏と共に「T250✶(ロンチスペック)」アイアンを分析してみた。
※基準ヘッドは7番です。

アンチストロングロフト派の救世主

ここからは実測データをもとに凄腕シングルでもある松尾氏にクラブ分析と試打レポートをしてもらいます。試打及び計測ヘッドが7番、シャフトは「MMCAMT BLUE65」(フレックスR)です。掲載数値はすべて実測値となります。

米国モデルらしく強いストレートネックになっている

クラブ長さが36.88インチと標準的ですが、クラブ重量が372.6グラムと軽く、スウィングウェイトがC7.8と小さくなっています。クラブの振りやすさの目安となる、クラブ慣性モーメントが258万g・㎠に抑えられ、計測数値のみで推察するとドライバーのヘッドスピードが、36〜37m/sくらいのゴルファーにとって、タイミング良く振りやすくなっています。

ヘッドはオーソドックスなプロモデル形状で「T250」と似ており、フェースプログレッションが大きなストレートネックが特徴的です。そして米国モデルらしく、上から見た時に“やや丸みのあるリーディングエッジ”+“ストレート系のトップライン”の組み合わせから、フェース全体に逃げ感が出ています。また中空構造ですが外観はマッスルバックのようなイメージも出ています。

画像: ベースが「T250」というわけあって非常に似ている

ベースが「T250」というわけあって非常に似ている

実際に試打したところ、プロモデルらしくやや小ぶりなヘッドで、ストレートネックと逃げ感のあるフェースから、ラインに対してスクエアに構えやすいです。また試打シャフトは適度な軟らかさで、ヘッドスピードが遅めのゴルファーでもスウィングしやすい感じです。

画像: 米国モデルらしく強いストレートネックでキリッとした顔つきになっている

米国モデルらしく強いストレートネックでキリッとした顔つきになっている

名前に冠されている「ロンチスペック」らしく、7番のロフト角が「T250」よりも4.5度大きい、35.0度に設定、クラブ重量が「T250」よりも32.3グラム軽く設定されています。この組み合わせによって、明らかに振りやすくボールが上がりやすいのが最大の特徴です。

近年の流行であるアイアンのストロングロフト化によって、フェアウェイからボールが上がりにくいと感じるゴルファーにとっては、とても良い選択肢となるアイアンだと思います。

※週刊ゴルフダイジェスト2026年2月3日号「ヘッドデータは嘘つかない!」より

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