「LIVのスケジュールは最高だった。でも……」
LIVゴルフの魅力は、年間14試合というスケジュールの少なさだ。家族との時間を大切にしたい選手たちにとって、それは大きなメリットだったはずだ。しかし、ケプカにとっての現実は少し違っていたようだ。

会見でPGAツアー復帰について語ったブルックス・ケプカ(写真/Getty Images)
「PGAツアーで一番恋しかったのは、家族を常に帯同できる環境だったと思う。この数年、彼らはあまり一緒に旅をすることができなかったから」
LIVは世界各地を転戦するグローバルツアーだ。アメリカ国内を中心に回るPGAツアーとは異なり、移動の負担や環境の違いから、幼い子供を連れての帯同は容易ではない。皮肉なことに、「家族との時間」を求めて選んだはずの場所が、結果として「試合会場で家族と共に戦う時間」を奪っていたのかもしれない。
「今週は彼らが来てくれるんだ。家族を連れて来られることが、何よりも嬉しいよ」
そう語るケプカの表情は、メジャーハンターの鋭い眼光ではなく、良きパパのそれだった。
「少しナーバスになっている」知らない顔が増えたツアー
かつて「メジャー以外は興味がない」と公言して憚らなかった男が、復帰戦を前に意外な本音を漏らした。
「正直、少しナーバスになっているよ。この3年半で選手の顔ぶれも変わった。知らない選手もたくさんいる。新しい顔ぶれに会って、またツアーの一部だと感じられるようになりたいね」
2022年以来となるツアー復帰。かつての王者は、まるで転校生のような新鮮な緊張感を抱いているようだ。
オーガスタに向けて「できるだけプレーする」
今後のスケジュールについて問われると、彼は「シグネチャーイベント(昇格大会)の出場権は多く持っていない」としつつも、貪欲な姿勢を見せた。
「今週、ウェイストマネジメント(フェニックス)、コグニザント(ホンダクラシック)……オーガスタ(マスターズ)までに、できるだけ多くの試合に出ようと思っている」
家族という最強のサポーターを再びロープサイドに迎えたブルックス・ケプカ。 愛する者たちの前で、あの圧倒的な強さを再び見せつけることができるか。トーリーパインズでの第一打に、世界中の視線が注がれている。

