「26VENTUS TR BLUE」
フジクラ「VENTUS」シリーズはPGAツアーでの使用率トップを目指し、飛距離とコントロール性能を両立するシャフトとして開発されたアメリカ発のシャフトブランド。2019年の初代「VENTUS BLUE」発売以来、世界の男子ツアーでNo.1の使用率を誇る、プロ・アスリートゴルファー向けシャフトの代名詞となりました。
現在のラインナップは BLUE・BLACK・RED・WHITEの4モデル。WHITE以外はツアーレイテッドの意味を持つ「VENTUS TR」シリーズと24シーズンから投入された「24 VENTUS」が存在します。今回発売された「26VENTUS TR BLUE」は中元調子のBLUEとしては初代から数えて4作目。2作目の「VENTUS TR BLUE」の後継モデルということになります。

試打ヘッドはQi4Dの10.5度
「26 VENTUS TR BLUE」は中元調子のシャフトで、設計のベースは「24 VENTUS BLUE」。そこに最外層独自のクロス材(SPREAD TOW FABRIC)を採用し、補強を加えることでより高い剛性感を実現しました。先端部には「24 VENTUS」から採用されている「VELOCORE PLUS」も搭載されています。
70t高弾性シートを含む複数の素材をバイアス層に積層する技術も進化し、芯を外した際のヘッドのブレをさらに抑制。世界のトッププロからのフィードバックを元に、パワーヒッターに抜群の安定感をもたらす「TR」らしい仕上がりです。
国内のラインナップは50グラム台にR・Sの2フレックス。60グラム台にS・Xの2フレックス、70グラム台にS・Xの2フレックスがあります。

手元部分はTRの特長であるクロス材をあえて見せるデザイン
コスメは、遠目でもVENTUSと分かるアイコニックなデザインを踏襲しています。24シリーズからのマットネイビーを採用しつつ、手元側にはTRの象徴であるクロス材をあえて見せるデザインが施されています。どんなヘッドにも馴染みつつ、確かな存在感を放っています。
では早速、「26 VENTUS TR BLUE」を実際に打って検証していきたいと思います。
今回用意したのはこちらのフレックスです。
50グラム台 R・ S
60グラム台 S・ X
テストヘッドはテーラーメイドQi4D コアモデル(10.5度)
50グラム台TR BLUE5
5R:重量61グラム/トルク3.6/振動数241CPM
5S:重量61グラム/トルク3.4/振動数252CPM
R、Sどちらも61グラムと50グラム台のシャフトとしては重めの設定。TRは最外層に開繊クロス材を使用して剛性を高めたシャフトになっていますが、手元部分にもしっかりとした剛性感を感じられます。中元調子のシャフトですが、手元部分はしっかりとしていて切り返しで強い負荷をかけてもシャフトが潰れず、レスポンスの良く反応します。中間部分の剛性も高く、スピード感のある振り心地が特長です。
日本で人気のモデルである「5S」は、スウィングスピードの速いアスリートゴルファーの求める中元調子の要素を持っています。しっかりとしたフィーリングの中にも切り返しのしやすさとシャフトの潰れなさはスピードを感じられると思います。

VENTUS TR 5シリーズ
さらに「VELOCORE PLUS」テクノロジーによる先端部分の剛性感はインパクト時にねじれが抑制され、多少の打点ブレでも、しっかりとボールにスウィングパワーを伝えてくれます。プロ・アスリートゴルファーが求めるコントロール性能と安定性能の両方を感じられるのが特長です。
5RはSフレックスのシャフトの各セクションの硬度を少し下げて、しなやかなフィーリングに仕上がっています。手元部分が軟らかいシャフトではありませんが、しっかりと振っていけるスウィングの方ならスウィングスピードに関係なく使える寛容性を持っています。Rフレックスでもシャフト全長の部分的に潰れ感がなく、TRらしくしっかりとしています。スウィング中のヘッドポジションも感じやすく自身のスウィングでしっかりとインパクトを作って行くことがしやすいと思います。

吉田氏が考えるVENTUSのチャート表
「24 VENTUS BLUE」の5Rよりも動きが抑えられているため、硬めのフレックスが好みの一般的なスウィングスピードの方にオススメです。大きなパワーがなくてもTRのシャフトパフォーマンスを感じられますよ。
60グラム台TR BLUE6
6S:重量69.5グラム/トルク3.1/振動数262CPM
6X:重量69.5グラム/トルク2.9/振動数270CPM
続いてSフレックスから。
ワッグルした時点で手元側の強いハリを感じます。スウィング中も手元部分が潰れる感覚がない「カッチリ」としたフィーリングです。PGAツアープロが多く使用する「TR 6」の基準となる硬度設定と言えるでしょう。重量が約70gあるため、トップからの切り返しで急かされることがなく、上級者が好む「タメ」を作りやすい挙動です。
弾道は、高さとスピンが抑えられた中弾道です。吹け上がりや左右のブレが極めて少なく、切り返しでシャフトに強い負荷をかけられるパワーヒッター向けのスペックです。「24 VENTUS BLUE」では物足りず、「BLACK」ではハードすぎると感じる方にとって、絶妙な選択肢になるはずです。

VENTUS TR 6シリーズ
最後にXフレックスです。
Sをさらに強化した、まさにツアー仕様。私のパワーではオーバースペックですが、しなりの少ない挙動のなかに、ほんのりと中元調子のフィーリングを感じ取れます。本来のターゲットであるハードヒッターが打てば、決して手強すぎることはないでしょう。
切り返しさえ決まれば、「潰れない」「ねじれない」というTR本来の性能を最大限に発揮できると思います。プロ並みのパワーがなくても、「シャフトのしなりが苦手」「とにかく左に行かせたくない」「吹け上がりを抑えたい」という悩みを持つ方なら、試す価値は大いにあります。
中弾道で左右ブレの少ない「26VENTUS TR BLUE」のシャフトパフォーマンスを体感できると思います。

吉田氏が「26VENTUS TR BLUE 5S」を評価




