各社が飛びや直進性といった性能を実現するべくフェース素材の研究を重ね、チタンや異素材とのコンポジットを採用したドライバーを世に送り出しています。中でもテーラーメイドは軽量で高強度という特性を持つカーボンにフォーカスしてきました。「ステルス」で本格導入し、新シリーズとなる「Qi4D」で5代目となりました。今回はコアモデルに当たる「Qi4Dドライバー」をピックアップし、クラブ設計家の松尾好員氏と共に前モデル「Qi35」と比較しながら性能をひも解いた。基準ヘッドは10.5度、データは実測値です
画像: 【試打クラブスペック】●ロフト角/10.5度 ●ライ角/56.0度 ●ヘッド体積/460cc ●価格(税込)/10万7800円※すべてメーカー公表値

【試打クラブスペック】●ロフト角/10.5度 ●ライ角/56.0度 ●ヘッド体積/460cc ●価格(税込)/10万7800円※すべてメーカー公表値

カーボンフェースの飛び性能は進化の余地がある

GD 今回はテーラーメイド「Qi4Dドライバー」を、前モデルに当たる「Qi35」と比較しながら、分析していただきます。今シリーズもカーボンフェースは継続していますね。ここ数年で“テーラーメイド=カーボンフェース”のイメージが定着してきました。

松尾 そうですね。「ステルス」から始まり、「ステルス2」、「Qi10」と徐々にカーボン使用率を上げていきました。従来の素材よりもフェース面が軽量になるため、より自由な重量配分が可能になり、ミスに強いドライバーとして進化していきました。

画像: 今シリーズでカーボンフェースは5代目に突入した

今シリーズでカーボンフェースは5代目に突入した

GD 今モデルは前モデルと比較してみていかがでしたか?

松尾 ヘッドデータのみで言うと、ヘッドの慣性モーメントは大きな部類をキープ(Qi35:5355g・㎠/Qi4D:5095g・㎠)しながら、重心距離が43.4mmと1mm長くなりました。関連してフェース面上の重心がトウ寄りにシフトし、フェードバイアスが強くなりました。
 
そして重心高さが前モデルは33.6mmとやや低く、低重心率(※)も61.2%とやや低重心の部類でした。一方で今モデルの重心高さは35.1mm、低重心率が63.6%。重心が少し高くなり標準的な重心位置になりました。
※低重心率とは「重心高さ÷フェース高さ」で求められる指標。標準値は62.0%~63.9%でこれよりも上であれば高重心、下回れば低重心
 
重心設計に多少の変化はありましたが、総括すると基本設計に大きな変更は無かったと思います。

画像: 「Qi4D」はフェードバイアスが強くなった

「Qi4D」はフェードバイアスが強くなった

GD ミスに強い性能は継続されていたわけですが、「Qi4D」はシリーズ中で中間に位置するコアモデルになります。ミスへの強さに加えて飛距離性能も同時に謳われていることが多いですがその辺はいかがでしたか?

松尾 飛距離性能も前モデルと変わらないです。過去にこの連載でもお話しましたが、チタンに比べてカーボンは強度の問題で薄く加工するのが難しいです。ですから反発性能を向上させることに、メーカーも苦労しているのだと思います。

GD やはり現状では“余剰重量を捻出するための手段”としてのカーボンフェースというわけですね。

松尾 イメージとしては現状のカーボンフェースは、普通もしくは気持ち飛ばないチタンフェースと同等です。

GD 過去モデルからのスイッチを検討しているユーザーにとって、今モデルを選ぶ基準がなかなか難しそうですね。

松尾 見た目の改善が大きな変更点だと思います。前モデルは全体的に丸く、大きな形状をしていました。しかし今モデルは横幅が狭くなったことで締まりのある縦長形状。テーラーメイドらしい顔付きに戻りました。
 
また外付けのウェイトが前モデルでは2個だったのに対し、今モデルは4個になりました。セルフカスタマイズの幅が広がり、自分好みに仕上げやすくなっています。
 
実際に試打で構えた時の印象や、ウェイト調整をしながら吟味すればいいと思います。


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