シミュレーションの数が半端じゃない!
テーラーメイドの「TP5」シリーズは、「5ピース」という意味で、他メーカーと一線を画す。これはドライバーからパターまで、それぞれのクラブで最高の性能を発揮するため。ボール市場は3〜4層が主流ではあるものの、細分化することでより効果が発揮されるとテーラーメイドは考えている。今作ももちろん5ピースは継承されている。
【コア1~3層目】
一番内側はドライバーに特化したもの

最も内側のコア部分は完全にドライバーショットに影響。2-3層目があることで、ウッド、ハイブリッド、ロング・ミドルアイアンそれぞれの打出条件の最適化ができるだけでなく打音もよくなる
【コア4層目】
“やや硬”なインナーカバー

ショートゲームでのスピン性能に大きく関わってくる。ウェッジで思った通りのスピンが入ってくれたと実感できるのはこの層のおかげ
【コア5層目】
軟らかいウレタンカバー

スピン性能はもちろん、4層目との組み合わせによって、アプローチやパッティングの打感に影響する。2つの層を組み合わせることで性能が最大限発揮される
「(中身は)大きくは変えていませんが、もちろんアップデートされています。今回はAIを使って10万種類もの『デジタルプロトタイプ』を製作しました。従来は200種類程度だったので、単純に500倍。莫大な数をシミュレーションし、その中からベストを選択したので、より理想に近づいたと思っています」と前出の田中氏。
前作の完成度が高かったゆえ、大幅なチェンジをする必要はなかった。
「外側に目を向けられたのは、内側が完成形に近かったからとも言えます。どちらにも自信がないと、両面を見直す必要が出てきてしまい、もっと時間がかかってしまったと思います。内側はある種変える必要がないレベルであったことは研究やプロの使用感などで実感していたので、外に原因を求められたんです。とはいえ、細かなところはもちろん進化していますけどね」

過剰なスピンを抑制し、前に強く飛ばしたいなら「TP5x」。アプローチやコントロールショットをより繊細に打ちたいなら「TP5」
打感や打音はほぼそのまま。ここにもボールとしての完成度がうかがえる。
そして田中氏は「よく『プロが使うようなボールは自分なんかじゃまだ使えない』という声をいただきます。ボールに関しては、大きな間違いです。むしろアマチュアの方に使っていただきたい。プロが使うような“高性能”なボールのため、技術をボールがカバーしてくれることもあります」という。
さらにクラブで言えばオーダーメイドで個人に合ったプロトタイプを使用しているプロが多い。一方でボールはプロと同じ道具を使える唯一のギアだ。自分が思い描く球筋や悩みだけでなく、好きなプロになりきる、そんな姿を重ねてラウンドをするといった楽しみ方もある。
種類が豊富なのも“テーラー”らしさ
【TP5兄弟】

左から「TP5」、「TP5 STRIPE」、「TP5 pix」、「TP5 YELLOW」
【TP5x兄弟】

左から「TP5x」、「TP5x STRIPE」、「TP5x pix」、「TP5x YELLOW」
最後にお届けするのは発売前からファンを賑わしていた「Qi4Dシリーズ」。しかし今回は標準シャフトについて。名に冠されている“4D”はテーラーメイドが掲げる4つのポイントが込められている。その一つに「フィッティング」が含まれており、ゴルファーのフェースの開閉量に応じて選べるようになっている。次のページではラインナップされている3種類を試打と共にひも解いていく。
