フィッティングで“ピッタリ”が見つかる
今年のテーラーメイドはフィッタブルを強く掲げていて、ヘッドと同じくらいシャフトにも力を入れている。
「よりフィッタブルなドライバーにするためには本格的にゴルファーのスウィングを分析する必要がありました」と話すテーラーメイドの茂貫太郎氏。データを分析するには当然数が必要。徹底的に収集した結果、1100万発以上のショットデータが集まった。それによって導き出されたのが、今回の“3つに分ける”ということだった。
「着目したのは左腕(リードアーム)とシャフトが“どこで”一直線になっているか。これはゴルファーによって違う。プロゴルファーでも違うわけですが、言い換えればローテーションの違いとも言えます。ビジネスゾーンでヘッドがどういう開閉をしているか、そこで分類したのが今回のシャフトです。
フィッティングを受けてもらうのが一番ですが、すべての人が受けられるわけではありません。スマホなどで正面から動画を撮影し、自分の左腕とシャフトがどこで一直線になるか。そこをチェックしてください」(茂貫氏)
フェースローテーション毎に最適な先端剛性がある
ここからは実際の試打を基にそれぞれの特徴を紹介していく。

試打/解説
堀口宣篤プロ
最先端のスウィングとギアに精通。鋭い視点でクラブを分析し、スウィングとギア、両面からアプローチをしながら指導を行う
ローテーションが大きい人向けの『REAX High Rotation Red』、小さい人向けの『REAX Low Rotation White』、その中間の『REAX Mid Rotation Blue』の3つである。大きくは“先端の剛性”を変えてそれぞれの特徴を出した。
青は“インパクトの少し先”で左腕が一直線になる

フェースの開閉量が“中間”
リストターンとボディターンをバランスよく使いながらスウィングするタイプに合う。先端の剛性も赤と白の“中間”で、ここに当てはまるゴルファーは多い

【スウィングの特徴】
“適度”な体重移動と“適度”な切り返し
「体重移動や切り返しの力感など、本当に“中間”といった感じですね。だからこそ、このシャフトに当てはまる人は多いはず。誰が打っても大丈夫だと感じます」
【試打感想】
ハーフウェイダウンでしっかり動いてくれる

「シャフトとしてニュートラルです。クセがなく、どのヘッドともマッチしやすいでしょう。ハーフウェイダウンで最もしなりが感じられますね」
赤は“インパクト”で左腕が直線になる

フェースの開閉量が多い
リストターンを積極的に使ってスウィングするタイプに合う。小さいヘッドでゴルフを覚えた昔ながらのゴルファーはここに当てはまる可能性が高い

【スウィングの特徴】
ヘッドを開きながら上げる

「開閉を多く使う人に合うため、始動からフェースを開いて上げる人が多いです。あとは一概には言えませんが、右手を下から握ると開閉が使いやすいのでそういう人にも良さそうです」
【試打感想】
インパクト付近の加速感がスゴイ!

「シャフトが走ってくれる感覚がすごくあります。シャフトでヘッドスピードを上げてくれるので初速が速く、クラブにうまく仕事をさせられると飛距離アップしますね」
白は“インパクトの先”で左腕が一直線になる

フェースの開閉量が少ない
フェースの開閉を抑えたスウィングタイプに合う。近年増えてきたローテーションをあまり入れずに体の回転で振っていく人が当てはまる

【スウィングの特徴】
フェースをシャットに使って振っていく

「フェースを閉じ気味でシャットに使うゴルファーに合うでしょう。近年プロの間で主流になりつつある“回転重視”のスウィングをする人が多く当てはまると思います。体が強い人に多いですね」
【試打感想】
切り返しで力が入っても問題なし

「しなり戻りが少ないのでヘッドのバラつきがなくミート率がアップします。そこまで動かないので、切り返しで力んでもシャフトが暴れません」
フィッティングでゴルファーの本能を引き出してくれる
通常のフィッティングでは「違うシャフトを試すと特性が大きく変わる可能性があるので、それに打ち手が引っ張られて合わせてしまうことがある」と言う堀口プロ。
テーラーメイドのシャフトは違うシャフトではあるものの、基本的な部分は同じであり、そこが大きなメリットになっている。
「3本ともそれぞれ特性は違いますが、大きな意味で振り心地が似ている。例えば“白”が合わなかったから“青”を試すとなっても、感覚が大きく変わることがないので“自分のスウィング”でしっかり合わせることができるわけです。
これはフィッティングの際にはとても重要なこと。カスタムシャフトのようにあれこれ試さずとも、3つの中から決めればいいので、とても決めやすいですよね。まさに至れり尽くせりです。何発も打ちたくなる“おかわり”したくなるシャフトですね」
最新のヘッドの性能を引き出すためにもシャフト選びは重要だ。実際にクラブを手に取り、3機種のシャフトを打ち比べてから選んでみてはいかがだろうか。
写真/三木崇徳、有原裕晶 協力/PGST
※月刊ゴルフダイジェスト2026年4月号より
テーラーメイド「TP5」詳細ページはこちらから

