劇的変化を生んだ「木曜夜の15分」

パッティングが明らかによくなり、自信を取り戻しつつあるブルックス・ケプカ(PHOTO/Getty Images)
「パッティングが明らかに良くなった。まだスタッツは見ていないが、木曜日の夜に少し調整したことが、極めて大きな違いを生んだんだ」
初日のラウンド後、ケプカはパッティンググリーンに直行し、自身のセットアップの映像を撮影した。そこで見つけたのは、無意識のうちに「手の位置」が後ろ(右寄り)にズレてしまっているという微細なエラーだった。
「少しごまかした構えになっていたのを、前に(ハンドファースト気味に)戻した。それだけで、ラインがはっきりと見えるようになった」
このわずかな調整が、彼のゴルフ全体に劇的な波及効果をもたらした。
「これまでの不振は、パターが入らないことでショットに過剰なプレッシャーがかかっていたのが原因だ。でも、パターが入るようになれば、ショットも無理をする必要がなくなり、コントロールできるようになる」
最終日、4番ホール(パー3)でティーショットをグリーン奥のファーストカットに外しながらも、絶妙なスピンコントロールでチップインバーディを奪うなど、ショートゲームの冴えも際立った。
「ついに自信を見つけた」次なる標的は第5のメジャー
そして何より、ケプカにとって最大の収穫は、目に見えない「オーラ」の源泉を取り戻したことだ。
「ついに自信を見つけた。それが、これまで僕に欠けていた唯一のものだと思う」
自信を取り戻したケプカほど、ライバルたちにとって恐ろしい存在はない。
「月曜日の昼には現地に入って準備を始めるよ」
次なる舞台は、PGAツアーの旗艦大会であり“第5のメジャー”とも称される次週の「ザ・プレーヤーズ選手権(TPCソーグラス)」。完全復活の狼煙を上げたブルックス・ケプカが、いよいよ本領を発揮する時が来た。



