
アーノルド・パーマー招待を制したアクシャイ・バティア(写真/Getty Images)
姪の訃報が届いたのはバティアと妻プレスレイさんがバハマで結婚式を挙げる日の朝だった。PDCDという非常に珍しい難病を患い、この世に生を受けたときには医師たちから1歳の誕生日まで生きられないだろうと告げられた。
しかしミアちゃんはあらゆる予想を覆し周囲を笑顔に包みながら昨年6歳の誕生日を迎えた。だが年末の結婚式当日静かに息を引き取った。
「彼女は喜びに満ち深く愛されていました。最期の瞬間彼女は楽園にいていまは天使たちのもとに旅立ち天国にいます」と新婦がSNSに綴った。
アーノルド・パーマー招待最終日の16番パー5。フェアウェイからの残り190ヤードのセカンドショットを打つ前キャディから「人生最高の6番アイアンを打て」と言われたバティアは、池ギリギリに切られたピンをデッドに攻めあわやアルバトロスのスーパーショット。ピンそば1メートルに寄せて楽々イーグルを奪い、先頭を行くバーガーを1打差の射程圏内に捉えた。
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x.comその瞬間もバティアはミアちゃんの存在を感じていた。続く17番でバーガーがボギー。通算15アンダーで並んで迎えた18番は両者パー。結果はプレーオフにもつれ込んだ。
18番でおこなわれたサドンデス1ホール目。バーガーがティーショットを左のラフに打ち込み2打目でグリーンに乗せたものの、30メートルを寄せきれず3パットのボギー。対するバティアはきっちり2オン2パットのパーで納め、ツアー3勝目にして初のシグネチャーイベントタイトルを獲得した。
「パーマーさんがこの地域と大会のために尽くしてくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。ベイヒルはもっとも難しいコースの1つ。ここで優勝できたことは本当に感激です。これは間違いなくミアに捧げる1勝です」
初日9アンダーの好プレーで最後まで首位を駆け抜けたバーガーだったが、最後の最後に逆転を許し5年ぶりの勝利はお預けに。
結果は望んだものではなかったが「自分のプレーを誇りに思います。大会前に72ホール目に優勝のチャンスがある、と言われたら大喜びしていたでしょう。ポジティブな点がたくさんあり、自分のプレーがシャープだと感じました」と胸を張ったが「勝つのは難しい」と付け加えた。
日本勢は久常涼が33位タイ、松山英樹は41位タイに終わったが来週はいよいよ第5のメジャー、プレーヤーズ選手権。PGAツアーの旗艦大会での健闘を期待したい。
【動画】バティアの最終日プレーをハイライトで振り返る【PGAツアー公式YouTube】
Akshay Bhatia's incredible charge leads to third win | Round 4 | Arnold Palmer Invitational | 2026
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