3月6日〜9日にかけてパシフィコ横浜で開催された「ジャパンゴルフフェア2026」。初日、ダンロップブースにウェッジ設計の巨匠であるロジャー・クリーブランド氏が登壇し、集まったファンの前で開発秘話を披露した。そしてイベント後の単独取材では、掲げる設計美学や今後のウェッジ開発について話を聞くことができた。

良いウェッジは「信頼できる顔と機能性」を両立している

スコアアップに必要不可欠なアプローチは、その一打次第でスコアを縮めることができる分岐点的な側面がある。そして卓越した技術を発揮するためには、自分に合うウェッジ選びは大切な要素となる。

数多く存在するウェッジには様々なテクノロジーが詰め込まれているが、中でも共通しているヘッド形状がある。それは涙の雫のようなシルエットの「ティアドロップ型」であり、その原型を初めて世に送り出したのがロジャー・クリーブランド氏だ。多くのプロやアマチュアの琴線に触れるフォルムは同氏が手掛けた。

自身の名をブランド名に冠した「クリーブランド」が、世に知れ渡ったのは1988年に発売された「TA(ツアーアクション)588」の登場からだ。爆発的な人気を博し、当時のツアーでのシェアは90%を占め、プロだけでなくアマチュアにも拡大していった。そんなウェッジのエポックメイキングを生み出したクリーブランド氏にはウェッジ設計の美学があるという。

「TA588」

「まずは構えた時に信頼できる、(ゴルファーが)自信を持てると思えるような顔作りです。そしてフェースを開いてもボールの下に入り込めるように、ソールの中央部にバウンスを多くし、ヒール側は少なくなるような設計を心がけています。見た目と実用性のバランスを大切にしています」(クリーブランド氏、以下同)

画像: 機能美を追求し世界中のゴルファーから愛された「TA588」は、現在のウェッジ設計の先駆けといえる

機能美を追求し世界中のゴルファーから愛された「TA588」は、現在のウェッジ設計の先駆けといえる

さらに「TA588」誕生には「前継器の『485』を発売した後に選手達へ話を聞きに行った時、『もう少しフェースを大きくしてほしい』、『バウンスを分厚くしてほしい』とフィードバックがあり取り入れました」と振り返った。第一線で戦う選手達が求める“やさしさ”を反映させたことで、名器として語り継がれる一本になった。

時代が進むにつれ素材や加工技術が進化し、クラブの性能も劇的に変化した。当然、例にもれずウェッジもその道のりを歩んでいる。

これらの進化を見続け、自身の手で生み出してきたクリーブランド氏に「ウェッジ設計の未来」について聞いてみると、明確なビジョンと不変の設計方法が返ってきた。


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