「パットが入らない」と嘆いているアマチュアの多くは、 そもそもカップイン確率が極めて低い狙い方をしており、どんなに練習したところでパッティング巧者にはなれない。パットのラインは「読む」のではなく「作る」もの。上達への第一歩は、これまでの常識を一度捨て去り、 物理的な原理に基づいた「正しいラインの描き方」を、いま改めて学び直すことから始まるはずだ。月刊ゴルフダイジェスト4月号で紹介している内容の一部を「みんなのゴルフダイジェスト」でも紹介。

今のままだと入る確率0% ?

画像: 最後まで“山側”にいるのがプロライン、カップに届かせつつ山側に外す「プロライン」は、カップインできなくても惜しいパットと言えるが、カップの谷側に遠ざかっていく「アマライン」は、カップ近くを通過してもカップインは率ゼロの“絶対”に入らないライン

最後まで“山側”にいるのがプロライン、カップに届かせつつ山側に外す「プロライン」は、カップインできなくても惜しいパットと言えるが、カップの谷側に遠ざかっていく「アマライン」は、カップ近くを通過してもカップインは率ゼロの“絶対”に入らないライン

まずはラインを厚く読むこと
ゴルフにおけるプロとアマチュアの最大の差は、ショット以上にパッティングの技術にある。

とくに切れるラインのパッティングは、プロなら4〜5mでもそれなりの確率で入れてくるし、外しても「惜しい」結果に収まるが、アマチュアにとっては事実上のカップイン率はほぼゼロ。この理由はそもそものラインの読み方にあると、ラウンドレッスンで数多くのアマチュアを見てきた小野寺誠プロは言う。

「基本的にアマチュアはラインの読みが薄すぎます。そういう人は仮にカップインしたパットでも、実はフックラインなら押し出し、スライスラインなら引っかけたミスが偶然入ってしまっただけで再現性がない。むしろ上手く打つほど入らなくなるんです。ラウンドレッスン時、私が実際に読んだラインに生徒を構えさせてみると、ほとんどの人が『こんなに切れるんですか?』と驚きます。ラインは厚く読んでナンボ。これを理解しないと、永遠にパターが入るようになりませんよ」

カップ奥の山側に外すミスを「プロライン」と呼ぶのに対し、カップ手前の谷側に外すミスは「アマライン」と忌み嫌われる。その理由を考えると、ラインを厚く読むことの重要性がわかってくる。

「打ち出されたボールは重力に逆らえません。だからボールとカップを結んだ直線よりも山側のゾーン、つまりカップよりも高いところにボールがある限り、最後の最後までカップインの確率は残りますが、谷側のゾーン、つまりカップよりも低い位置にボールが落ちた瞬間、カップイン率はゼロになってしまいます。だからプロラインは価値があるんですが、ラインの読みが薄い人はアマラインにしか外せないんです」

この感覚がわかると、「カップの入り口」をイメージできるようになる。左右の傾斜のラインでは、ボールは必ずカップの高い側からしかカップインしない。このラインはカップのどこから入るのが自然か。パッティング巧者になるためには、このイメージを鮮明に持つことが不可欠だ。

フックラインの場合は右が山側、左が谷側と考える

イメージするとこれほどの差がある

ボールとカップを結んだ線より谷側のゾーンは、ボールがそこに入った瞬間カップイン率がゼロになる地獄谷と同じ。いかに山側に残せるかが大事で、そのためには厚く読む必要がある。

「カップの入り口からボールまでのラインを考えているかどうかです」

画像: 赤矢印:カップ入口から考えるが「作る」 黄矢印:ボールから考えるが「読む」

赤矢印:カップ入口から考えるが「作る」
黄矢印:ボールから考えるが「読む」

カップの入り口をイメージできるようになると、ボールがカップの横から転がり落ちるイメージも沸きやすい。その結果、自ずとイメージするラインも厚くなっていく。

【注意!】「薄く読んで押し出し」ているうちは入ったのがミスです!

写真黄色矢印は読んだライン、赤色は打ち出したライン、薄く読んで打ち出しは再現性がない

ラインを薄くしか読めない人はアマラインに外しやすいし、仮に入っても(フックラインなら)狙いよりも押し出したミスが意図せずラインに乗って偶然入っただけで再現性がない。

フックはカップの右側が入り口に

フックの場合はカップ右側から入れるイメージ、入口は時計の数字をイメージしてもわかりやすい

フックラインは自分から見てカップの右側に、スライスラインなら左側の、必ず山側に「入り口」がある。傾斜に応じてこの入り口をイメージすることがライン作りの第一歩となる。

カップを模した穴を開けた板を傾けてみると、ボールはカップの「高い側」からしか入らな
いことがイメージできる。こうやってカップの「入り口」を想像してみよう。

小野寺誠プロ
1970年生まれ。シニアツアーに参戦しつつラウンドレッスンも多く行い、年間200ラウンド以上プレーする現場主義コーチ。

取材・文/鈴木康介 
写真/岡沢裕行 
イラスト/ほししんいち 
協力/ロイヤルカントリークラブ

※月刊ゴルフダイジェスト4月号「ラインは自分で作る」より

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後編では、小野寺プロが伝授する「ライン作りマニュアル」の全貌をさらに深掘りして公開。カップ側から逆算して仮想の道を描く驚きのライン形成術や、曲がり角を確実に通す「スパット」の見極め方、コースで即効性のあるスティック練習法など、実戦的なステップが満載! パッティング巧者へと生まれ変わるための技術解説の続きは、ぜひ月刊ゴルフダイジェスト4月号、Myゴルフダイジェストでお楽しみください!

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