
レックス倉本
名古屋GC所属。
高校卒業後、米国にゴルフ留学して、
世界中のツアーを転戦。
解説者に転身後は
現地から情報を発信。
現在はWOWOWやBS10で
LPGAやPGAツアーの解説を担当
オーストン・キムにブレークの兆し
2000年生まれの25歳、LPGAツアー参戦3年目のオーストン・キムが今季ブレークの兆しを見せています。幼少の頃から、父・クリストファーが将来的に役に立つ最高のスポーツだと、5歳年上の姉・
オーガスタとともにゴルフを始めさせたのが5歳のとき。姉がまず才能を開花させ、パデュー大学のゴルフ部で活躍した後、下部のシメトラツアー(現エプソンツアー)でプレー。その後を追うような形で、オーストンはヴァンダービルト大学へ進み、2022年のプロ転向後はエプソンツアーに参戦。2年目の最終戦で優勝して年間ランキング3位の資格で、2024年からLPGAツアー本格デビューを果たします。最終戦で勝ったときは、母がキャディを務め、スウィングコーチでもある父・クリストファーがラウンド中もサポートしながら、文字通り家族一丸で優勝を勝ち取りました。韓国系選手のお父さんには、伝統的にスパルタで強制的なイメージがありますが、クリストファーはかなり違うようで、オーストンのよき理解者であり、応援者であり、家族の関係はすこぶる良好なようです。
オーストンの武器は何といってもロングゲーム。鍛え抜かれた体と躍動的なスウィングから平均280ヤードオーバーの飛距離は25年シーズンの統計で3位、パーオン率も高く、ツアー屈指のショットメーカーです。ルーキーイヤーは100位以下だったパット数も、昨年から急激によくなり平均パット数(パーオン時)は44位まで上がり、今シーズンは4試合を消化した時点で23位まで改善しています。
アジアシリーズ3試合は、タイで18位タイ、シンガポールで2位、中国で3位タイ。昨年の4月から取り組み始めたメンタルトレーニングの成果もあり、彼女のバックアップ体制もますます充実しています。近いうちにLPGAツアー初優勝を家族と分かち合う姿を目撃できそうです。
姉のオーガスタはプロ活動を5年でやめ、オーストンが進学したヴァンダービルト大学の大学院で薬学の道を歩み始めながら、彼女の良き理解者として妹を支えている
PHOTO/Getty Images
※週刊ゴルフダイジェスト2026年3月31日号より





