
ドライバーのフックを直そう
左手のフックグリップから直す

左手の親指は時計の文字盤で12時5分くらいを目安にする
GD 今回はドライバーのフックの直し方についてですね。
原田 フェースがかぶさってしまう原因はまずフックグリップですね。
GD フックグリップはボールがつかまるといいますが……。つかまりすぎてもダメなんですね。
原田 最初は左手のグリップですが、人さし指と親指の付け根を締めて握ったときの親指の位置が重要です。正しい位置はグリップの中心ラインよりやや右側の、時計の文字盤で説明すれば、12時5分くらいです。これがスクエアグリップの親指の位置ですね。
GD フェースがかぶさってしまうグリップはどうなっているんですか?
原田 親指の位置が12時10分、あるいは15分のほうへ回りすぎてしまいます。そうなるとインパクトでフェースがかぶって入ってくる。これが左手の「フックグリップ」です。
GD 最近というか、かなり以前からフックグリップこそがスクエアでという考えもあるようですが、原田プロはどうお考えですか?
原田 以前は親指を真上の12時に置くのがスクエアだといわれていた時期もありました。でもね、正しいのは12時5分ですよ。グリップを握ったまま左手を開いた時、手のひらが右足のほうを指すのが本当のスクエアです。そうなると親指の位置は真上ではなく、12時5分ぐらいになりますよね。
GD 以前のスクエアグリップの定義と今は少し違うわけですね。では、力が弱いシニアや女性がボールをつかまえたい場合に、少しフックグリップにするのはアリですか? そのほうが飛距離も出そうだし、スライスになるよりは少しフックのほうがいいということで。
原田 あくまでその人の能力に応じてだけど、選択肢としてはアリです。ただ、フックが出る原因という点から考えれば、10分や15分の位置に左手親指を置けばフックが出る危険性が大きくなります。15分までいっちゃうと、もうボールも上がらなくなりますよ。
右手はグリップを薬指と中指の第2関節のしわに合わせる

右手はグリップを薬指と中指の第2関節のしわに合わせる
GD 分かりました。フックが出て悩んでいる人はまず左手親指の位置をチェックするということですね。
原田 そうです。次は右手を説明します。右手はクラブを握ってパッと開いた時の薬指と中指の第2関節のしわの位置が大事です。フックボールが出る人はこのしわが上から見てグリップの真下よりも左側に見えてしまっています。つまり指で握らずに手のひらで握っているんですね。
GD 手のひらで握るとはいわゆるパームグリップですね?
原田 そうとも言いますね。で、正しいのはそのしわがグリップの真下にくるようにすることです。
GD 真下の位置にしわがきてないと手のひらで握っちゃうんですね?
原田 そういうことです。
両手ともに「指」で握る

左手、右手、どちらも「指」で握るのがポイント
GD 右手は第2関節のしわがグリップの真下にくるようにしてから、これも左手同様に指で握るのですね?
原田 もちろんです。両手とも指で握ります。これはすごく大事です。指で握らないと手首が使えなくなってしまいますからね。
GD 改めてグリップの大切さが分かりました。
原田 フックを防ぐグリップが理解できたら、次はフックボールを防ぐバックスウィングの始動について説明しましょう。フックになる人はバックスウィングに問題があります。クラブのシャフトが地面と平行になったとき(9時の位置)にターゲット後方から見てシャフトが背中側に見えてしまうんです。正しい位置は後方から見てグリップとヘッドが重なってシャフトが見えない状態がベストです。
グリップの次はバックスウィングをチェック

クラブを9時に上げたときに、インサイドにヘッドが入りすぎるとフックが出てしまう。後方から見て、グリップとヘッドが重なってシャフトが見えない状態がベスト。左わきをしめるのも忘れないように
GD クラブをインサイドに引きすぎると後方から見て背中側にシャフトが飛び出してしまいますね。それがフックの原因になるのですね?
原田 そうです。始動で手先でひょいっとクラブを上げる人が多いですが、そうするとクラブは9時の段階ではインに入りすぎてしまいます。左わきも開いてしまいますよね。そうすると最初はフェースが開いて上がるのでスライスが出ますが、ある程度の期間練習をしてくると、スライスを避けたいからフェースを返そうとするんです。そうすると今度はフックになってしまうんです。だからスライスで悩んだ人が少しゴルフに慣れてくるにつれて、次はフックに悩む人が多いです。スライスもフックも最初の始動に原因があるんです。
●原田伝一( 全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長)
はらだ・でんいち。1955年、横浜市出身。80〜82年、US・NGFインストラクターセミナー参加。ゴルフ指導者について研究を積む。83年、NGF日本ゴルフ財団チーフインストラクター就任。2010年、一般社団法人 全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長に就任。数多くのレッスンプロを世に送り出している。
撮影協力/ 世田谷ゴルフスクールTAJIMA、梅里CC、ENゴルフレンジ、東名CC






