レッスンプロを育成(指導)するレッスンプロの先生が教える「ゴルフの教科書(基本)」。今回は「ドライバーのスライスが直る振り方」について解説する。【レッスンプロの先生とレッスンプロの教科書から学ぶゴルフの基本96】
画像: インパクト後に両わきを締めてクラブを立てる

インパクト後に両わきを締めてクラブを立てる

フォローで両わきを締める

画像: フォローで両わきを締める。ボールにクラブを当てに行こうとして、左わきがひらくと、スライスやミスの原因になる

フォローで両わきを締める。ボールにクラブを当てに行こうとして、左わきがひらくと、スライスやミスの原因になる

GD 前回まではスライスを直す8つの方法のうち5つ目の正しいトップを解説していただきました。

原田 トップは大事ですからね。では、次は6つ目の振り方を説明します。

GD スライスに悩んでいる人はどういうふうに振っているのですか?

原田 クラブのヘッドでボールに当てることを意識している人ですね。

GD え、でも、ゴルファーはみんなクラブの先、つまりヘッドをボールに当てようと思っているのではないですか?

原田 そうですけど、スライスが出る人はボディターンで振らず、手を使ってクラブの先から早く下ろそうとしているんです。そうするとヘッドが外から入ってきてしまうからです。

GD アウトサイドイン軌道で、いわゆる手打ちってことですか?

原田 手打ちと言ってもいいと思いますよ。でね、そういう人はフォローサイドでクラブが立たないんです。

GD では、どのように修正していったらいいのでしょうか?

体の前で早くクラブを立てる

画像: 体の前で早くクラブを立てる

体の前で早くクラブを立てる

原田 修正方法はね、振るのとは逆になる振り抜きの形を意識してほしいんですよ。

GD 反対側の振り抜きの形とはフォローサイドのことですね?

原田 その通りです。フォローを意識してほしいんです。で、先ほども言いましたが、フォローはね、体の前で早くクラブが立つようにしたいんです。

GD クラブが立てられない人はどうなってしまうのですか?

原田 クラブが立たない人はフェースが開いてしまうんです。そうしたらスライスになってしまいますよね。

GD では、クラブを体の前で早く立てるためにはどうしたらいいですか?

クラブを立てたら、肩に担いで、フィニッシュを取る

画像: フォローで体の前で早くクラブを立てる

フォローで体の前で早くクラブを立てる

原田 そのためにはね、早く両わきを締めて両ひじをたたんでほしいんです。

GD 前の連載の「正しいリリース」のところで教わった『フォローではわきを締めて両ひじをたたんで左肩に担ぐ』という動きですね。

原田 そうです。でね、クラブを体の前で立てられない人の原因のひとつは、プロの連続写真のひとコマを模倣しようとしていることが挙げられます。プロがフォローで両腕を真っすぐに伸ばしている写真ですね。この動きはプロが手を伸ばそうとしているのではなく、両ひじをたたんで肩に担ごうとする一連の動きの一瞬を高性能カメラで写したものなんです。

GD プロの写真のように手が伸びている形を自分で作ろうとしてはいけないということですね。それは正しい動きの中で自然に作られるものだと。

右手の使い方をマスターする右手ドリル

画像: 右手の使い方をマスターする右手ドリル。アイアンに持ち替えて、3枚の写真左のようにクラブを立てて、ヘッドが自然落下して地面に斜めに置いたクラブの線に沿うように振って、左肩に担ぐ。これが右手の正しい使い方

右手の使い方をマスターする右手ドリル。アイアンに持ち替えて、3枚の写真左のようにクラブを立てて、ヘッドが自然落下して地面に斜めに置いたクラブの線に沿うように振って、左肩に担ぐ。これが右手の正しい使い方

原田 感覚と実際は違うっていうことですね。だからね、正しく行うためには右手の振り方、左手の振り方を覚えてほしいんです。前の連載で右手のドリル、左手のドリルをやったと思うんだけど、あれを思い出してほしいですね。

GD 右手のドリルは覚えていますよ。右手1本でクラブを持って、そのときは手とグリップの間にすき間を作っておきます。実際のグリップで左手が入るすき間をあらかじめ用意しておくわけです。それからクラブを体の右に立てて、わきを締めて手から垂直に下ろしながら体の後ろからヘッドを左に回してすぐに左肩に担ぎます。こんな感じでしたよね。

原田 合格。それでいいです。じゃあ、左手のドリルは?

GD 左手1本で持って右腰のあたりから振って、左に振りながらわきを締め、ひじを畳み、左肩に担ぎます。これで合っていますか?

原田 大丈夫、合っていますよ。そのドリルに取り組むことで、フォローで両ひじをたたんで左肩に担ぐ腕の使い方を覚えることができます。

フィニッシュで右手が甲側に折れるのが正解

画像: フィニッシュで右手が甲側に折れるのが正解

フィニッシュで右手が甲側に折れるのが正解

GD この右手と左手のドリルに取り組んでみると、手の動きは本当に小さいことが分かりますね。右手は体の右横から左のほおの横まで動くだけですし、左手も体の右横あたりから左耳の横までです。スウィングの大半は体の回転で、手、腕の動きは補助的なものなんだなと改めて思いました。右手が左ほおの横にきたときはちょっと女性が『オホホ』と上品に笑うポーズみたいになりますよね。

原田 そうです。フィニッシュでの右手は甲側に倒れていますから女性らしいポーズになるかもしれませんね。だからこの連載の初期で何度も説明したようにスウィングの8割は体なんです。で、あとの2割が手の動きというのはまさにそういうことですよ。ただね、その2割の手・腕の動きが悪いと8割を占める体の正しい動きを殺しちゃうんです。

GD 確かに体はうまくボディーターンができたとしても、フォローサイドで両手が万歳のようになってしまったら、正しいスウィングにはなりません。原田プロが言うように、フェースは開いてしまうと思います。

●原田伝一( 全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長)

はらだ・でんいち。1955年、横浜市出身。80〜82年、US・NGFインストラクターセミナー参加。ゴルフ指導者について研究を積む。83年、NGF日本ゴルフ財団チーフインストラクター就任。2010年、一般社団法人 全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長に就任。数多くのレッスンプロを世に送り出している。

撮影協力/ 世田谷ゴルフスクールTAJIM、梅里CC、ENゴルフレンジ、東名CC

スライスしないドライバーショットを解説


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