いよいよマスターズが9日に開幕する。大会に先立ち2018年のマスターズチャンピオン、パトリック・リードが「なぜLIVからPGAツアーに戻るのか?」の理由を語った。ブルックス・ケプカは経済的制裁を受け入れ今季PGAツアーに復帰したが、リードはDPワールドツアー経由での復帰を模索している。年頭に同ツアーで2勝、準優勝1回でほぼ昇格を確定させている“キャプテン・アメリカ”の今後の目論見とは?

年明けには今シーズンLIVでプレーする予定だったが、1月のヒーロー・ドバイ・デザート・クラシックで優勝。2週間後のカタール・マスターズでシーズン2勝目を挙げたあと、リードはLIVとの契約を回避しDPワールド経由でPGAツアーに戻ることを決めた。

決断は一瞬だった。

「ドバイでプレーしていたとき、ふとPGAツアーに復帰したい。昔ながらのプレースタイルに戻りたい、と思ったのです」

3日目をトップで迎えたリードはラウンド前の練習場で球を打ちながら選手たちが次々とスタートしていくシーンに新鮮なときめきを覚えた。

当たり前の光景のようだが彼にとっては当たり前ではなかった。LIVはショットガンスタートなので皆が同じタイミングでティーに立つからだ。

画像: 「ヒリヒリとした感じを味わいたい。そして最高の舞台に戻りたい」と話すパトリック・リード(写真は25年マスターズ、撮影/岩本芳弘)

「ヒリヒリとした感じを味わいたい。そして最高の舞台に戻りたい」と話すパトリック・リード(写真は25年マスターズ、撮影/岩本芳弘)

「練習場には人が溢れていました。でも次々といなくなって最後は自分ひとりが残った。そしてティーイングエリアに向かうと最後に自分の名前が呼ばれた」

「すでにスタートしている選手が3日目の僕のスコアを抜いてトーナメントをリードしている。もうトップではない、という焦燥感。そんなヒリヒリした感じをまた味わいたい。リーダーボードの上位にいる選手と戦いたい。あの高揚感、あの感覚を取り戻したいと強烈に思いました。PGAツアーという最高の舞台に戻りたい、ってね」

まだLIVの契約書にサインする前だったので「いまが絶好のタイミングだと確信しました」。

LIVに不満があったわけではない。チームとの関係は良好だったし世界中で戦う醍醐味は格別だった。だが中東、アジア、オーストラリア、中米、欧州を巡る国際ツアースケジュールによって家族と過ごす時間を思うように取れないのがネックだった。

「娘はもう11歳、息子は8歳になりました。トップレベルの選手と対戦しながら、子供たちの成長を見守りたい。それもPGAツアーに戻る理由のひとつです」

ここ数週間は試合に出場していなかったため「息子をゴルフのレッスンに連れて行ったり、娘とバレーボールの大会に行ったりしました。父親でいられるって最高ですね! これまで24時間、365日ゴルフのことばかり考えていましたが、これからはバランス良く家族との時間も楽しみたい」

PGAツアー復帰はほぼ確実。最後にLIVの大会に出場したのが昨秋なので、1年の禊も今年の秋までにクリアできる。

その前にマスターズである。「グリーンジャケットが1着しかないのは寂しい」というリードは目下絶好調。目指すは2着目のジャケットだ。

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