女子ゴルフの今季国内ツアー第7戦「KKT杯バンテリンレディス」(17~19日、熊本県・熊本空港CC=6595ヤード、パー72)は熊本地震から10年目の節目という意味も持つ大会として行われ、高橋彩華の今季2勝目、通算4勝目で幕を閉じた。最終日は同じく首位でスタートした鈴木愛との一騎打ちとなったが、高橋が落ち着いたプレーで頂点に立った。2つのホールインワンも飛び出した話題満載の3日間を振り返る。
画像: 地元熊本の大里桃子と喜びを分かち合う高橋彩華(撮影/姉崎正)

地元熊本の大里桃子と喜びを分かち合う高橋彩華(撮影/姉崎正)

初日は菅楓華がトップに立ったが……

画像: 初日首位スタートを切った菅楓華(写真は26年Vポイント×SMBCレディス、撮影/姉崎正)

初日首位スタートを切った菅楓華(写真は26年Vポイント×SMBCレディス、撮影/姉崎正)

初日は今季好調な菅楓華がロケットスタートを決めた。7バーディ、1ボギーの「66」をマークし、単独首位に立った。前週の富士フイルム・スタジオアリス女子オープンは今季初の予選落ち。そのうっぷんを晴らすかのようなプレーを披露。「出だしから連続バーディが取れました。昨日までは思うような調子ではなかったのですが、ショット時の体重の乗せ方を変えてからよくなりました。久しぶりの首位スタートなので、気を引き締めてプレーしたい」と笑顔で話した。

画像: 1打差2位には黄金世代の1人で未勝利の山路晶がつけた(撮影/姉崎正)

1打差2位には黄金世代の1人で未勝利の山路晶がつけた(撮影/姉崎正)

1打差2位には黄金世代の1人で未勝利の山路晶がつけた。5バーディ、ボギーなしの「67」で回り「今日はショットが散らばることなく安定したプレーができました。バーディパットもたくさん打てましたし、好スコアに満足です。持ち球をフェードに戻したことで調子がよくなっています。今は下半身を中心としたトレーニングに力を入れています。明日もティーショットでフェアウェイを捕らえて、パッティングも決めていきたい」と2日目を見据えた。

画像: プロ2年目の六車日那乃が173ヤードの8番パー3で5Uを使ってホールインワンを達成(撮影/姉崎正)

プロ2年目の六車日那乃が173ヤードの8番パー3で5Uを使ってホールインワンを達成(撮影/姉崎正)

プロ2年目の六車日那乃は173ヤードの8番パー3で5Uを使ってホールインワンを達成した。最終的に1アンダー21位につけ「生涯5回目で試合では3回目です。カップに入る瞬間は見えなかったです。ショットの感触はよくて、ピン方向に向かっているのは分かりました。今日はティーショットを狙った場所に思い切り打っていけたので、明日も同じようなプレーをしたい」と目を輝かせた。

鈴木愛が18パットのツアー記録で首位に浮上

画像: 18パットのツアー記録で首位に浮上した鈴木愛(撮影/姉崎正)

18パットのツアー記録で首位に浮上した鈴木愛(撮影/姉崎正)

2日目は通算22勝の実力者・鈴木愛が大爆発した。9番からの5連続を含む9バーディ、ボギーなしの「63」というトーナメントコースレコードをマークし、初日の21位から一気に首位まで駆け上がった。パット数はツアー最少となる18。パッティング巧者の面目躍如のラウンドで「ホールアウトしたときは6アンダーくらいかと思っていたけど、9アンダーでプレーしていて自分でもびっくりしました。最終日もうまくマネジメントして攻略したい」と振り返った。

画像: 鈴木と並んで首位に浮上したのが2週前のヤマハレディスオープン葛城を制した高橋彩華(撮影/姉崎正)

鈴木と並んで首位に浮上したのが2週前のヤマハレディスオープン葛城を制した高橋彩華(撮影/姉崎正)

鈴木と並んで首位に浮上したのが2週前のヤマハレディスオープン葛城を制した高橋彩華だった。「今日のプレーは80点くらい。来週月曜日に全米女子オープンの予選会がありますが、優勝すればロレックスランキングが上がるので、出場しなくてもよくなるかもしれないです。明日はいろいろな意味で大事な1日ですね」と自分に言い聞かせるように話した。

画像: 165ヤードの13番パー3、8番アイアンでホールインワンを達成した神谷そら(撮影/姉崎正)

165ヤードの13番パー3、8番アイアンでホールインワンを達成した神谷そら(撮影/姉崎正)

神谷そらは初日の六車に続き、165ヤードの13番パー3でホールインワンを達成した。この日、4月18日が23歳の誕生日で、めでたいバースデーエース。通算4オーバーで予選落ちとはなったが「ホールインワンは人生で3回目です。JLPGAツアーでは初めて達成したのでうれしいです。今週は残念な結果になってしまいましたが、来週は海外メジャー(シェブロン選手権)に出場するので、このアイアンショットで自信を持って臨みたいです」と目線を上げた。

高橋彩華が鈴木愛とのマッチレースを制す

画像: 高橋彩華が鈴木愛とのマッチレースを制す(撮影/姉崎正)

高橋彩華が鈴木愛とのマッチレースを制す(撮影/姉崎正)

最終日は通算10アンダー首位からスタートした高橋と鈴木のマッチレースの展開となった。ともに前半アウトで3つのバーディを奪うという大激戦から抜け出したのは高橋だった。11番パー5で残り120ヤードの3打目を2メートルにつけてバーディを奪い、通算14アンダーへ。直後の12番で鈴木がボギーをたたいて一歩後退すると、高橋はすかさず13番パー3でも6メートルを沈めて差を広げた。17番こそボギーとしたが、最終的に大会タイ記録の通算14アンダーで勝ち切った。

画像: 鈴木愛「9アンダーを出した次の日にしてはいいゴルフができた」(撮影/姉崎正)

鈴木愛「9アンダーを出した次の日にしてはいいゴルフができた」(撮影/姉崎正)

複数回優勝者は今季第1号で、目標としていた世界ランキング75位以内の資格による全米女子オープン出場権獲得へも大きく近づき「3日間通していいゴルフができました。年間3勝をオフに掲げていたので、あと1勝を目指していきたい。3勝目を挙げられたらさらに多くの優勝を目指したい」と喜びに浸った。

敗れた鈴木は「9アンダーを出した次の日にしてはいいゴルフができた。ショットもそれなりに安定していたけど、本当に運がなかった。8番はあごについたし、後半も2回ディボットに入ってしまった」と唇をかんだ。

画像: 最終18番でイーグルを奪い3位の佐久間朱莉(撮影/姉崎正)

最終18番でイーグルを奪い3位の佐久間朱莉(撮影/姉崎正)

佐久間朱莉は18番(503ヤード・パー5)で2打目の218ヤードを6メートルにつけてイーグルを奪い、イーグル賞100万円を獲得。通算9アンダー3位で3日間を終え、メルセデス・ランキング1位をキープした。

初日首位の菅楓華は4アンダー10位タイ。同ランキングは2位につけている。

画像: 12位でベストルーキー賞を獲得した藤本愛菜(撮影/姉崎正)

12位でベストルーキー賞を獲得した藤本愛菜(撮影/姉崎正)

この日「69」で回って通算3アンダー12位に入った19歳の藤本愛菜が今大会のベストルーキー賞に選ばれ、賞金30万円を獲得した。

次戦は第8戦「NTTドコモビジネスレディス」で30日に千葉県・浜野GCで開幕する。

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