
解説/片岡大育
かたおかだいすけ。1988年生まれ。高知県出身。ツアー通算3勝。2019年にシード陥落以来苦しい時間を過ごしたが、飛距離よりも正確性を重視したことで復調の兆しが見え始めた
アイアンと同じ感覚で
ダウンブローに打ちたい
GD コースが長くなっている昨今の男子ツアーだと、セカンドショットでユーティリティ(以下、UT)を使う頻度が高くなったとおっしゃっていましたね。
片岡 そうなんですよ。自分のように飛距離の出ない選手はアイアンでは届かないので、UTでアイアンのように正確なショットを打って戦わなければならないので重要なクラブと言えます。
GD よくFWやUTを打つとき、払うのか打ち込むのかの議論になりますが、プロの場合はどうなのでしょうか。
片岡 僕の場合は上から打ち込みます。アイアン感覚でダウンブローに打ってバックスピン量を増やしたいからです。
GD その理由は?
片岡 長い距離を打って同時にグリーンに止めなければならないからです。特にツアーのグリーンは硬いため高さだけでは止まらないので、バックスピンもしっかり入れる必要があります。
GD だからアイアンの延長という位置付けなのですね。
片岡 払うように打つのは間違いではないですが、ソールは勝手に滑ってくれるので、あえてソールを滑らせようとするとダフりやすくなるのも事実です。
GD アイアンのように振るためのポイントを教えてください。
片岡 まずセットアップが重要なポイントです。右肩が下がらないように左手グリップをほんの少しウィークに握ります。フックが強くなると右手を下から握る形になるため右肩が下がってしまいますからね。上から打つには右肩は高いポジションをキープする必要があります。そのためにアドレスの段階から右肩が下がらない準備がとても重要になります。
準備1
右肩は常に高い位置をキープ
アドレスで右肩が下がっているとクラブが下から入りやすくなり、ダフリやトップのミスが出る。右肩をアドレスでもスウィング中でも高く保つとクラブが下から入りにくくなり、上からダウンブローに打ちやすくなる。

普段より1センチ高く保つ意識
準備2
左手をウィークに握ってあおり打ちを防ぐ
アイアン感覚でヘッドを上から入れたいので、左手をややウィークにしておくと右肩が下がりにくくなり、あおり打ちになりにくい

左手甲が目標を向く感じ
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UTをウッドの延長ではなくアイアンとしてとらえ、しっかりバックスピンを入れてグリーンに止めるための「右肩を高く保つ」アドレスを片岡大育プロに教わりました。一方で、多くのアマチュアは「UTはソールを滑らせて払い打つもの」と思い込み、結果としてダフリや、スピン不足でグリーンに止まらないボールに悩まされています。
UTを駆使してもスコアにつながらない理由は、「払い打ち」の意識にあるのかも!? では、アイアンのように正確に、かつ硬いグリーンでもピタリと止める「上から叩く」インパクトを手に入れるには、一体どう振ればいいのか?
続く【後編】では、今季ツアー復帰を果たした片岡プロが、その明確な答えを提示しています!
- インサイドから下ろす意識は今すぐ捨てろ!
刀でボールを「斬る」ように振り下ろす、アウトサイドイン軌道の真実。 - 強く握るほど入射角は緩やかになる?
誰かに引っ張られたら抜けるほどの「ゆるゆるグリップ」が上から叩けるインパクトを作る。 - 飛ぶだけの最新モデルが正解とは限らない!
10年以上前の旧型UTを使い続ける、「スピン性能」と「重心設計」へのこだわり。
UTを最強の武器に変えるプロの技術。後編に続きます。
Myゴルへ続く 後編は有料記事になります
THANKS/高松グランドカントリークラブ
週刊ゴルフダイジェスト2026年5月12日号より


