全国から問い合わせが殺到するという、知る人ぞ知る人気ショップ「ゴルフステージ成城」。クラブナビゲーター・吉田朋広氏が注目ギアを徹底解説する本企画。今回はキャロウェイ「QUANTUM」シリーズの純正シャフトマッチングを検証する。

キャロウェイのドライバーに採用されているAiフェースはモデルごとに進化を続けており、毎年のリリースを楽しみにしているゴルファーも多いはずです。今回の「QUANTUM」は、高初速性能を実感できる3層構造のフェース「トライフォース」を新たに搭載。ミスヒットに強い大慣性モーメントヘッドで安定した直進性を発揮しつつ、インパクト時のエネルギーロスを抑え、高いボールスピードを実現しているモデルです。

「QUANTUM」のドライバーは全部で5機種が展開されています。

>コアモデルの「MAX」
>ドローバイアスモデルの「MAX D」
>軽量モデルの「MAX FAST」
>操作性の良いロースピンモデルの「♦♦♦(トリプルダイヤモンド)」
>トリプルダイアに寛容性を持たせた「♦♦♦MAX」

それぞれのモデルのヘッド設計に合わせて、専用の純正(オリジナル)シャフトが用意されています。今回は、コアモデル「MAX」とドローバイアスモデル「MAX D」の純正シャフトマッチングを検証していきましょう。

コアモデル「QUANTUM MAX」

まずはコアモデルの「MAX」です。用意されている純正シャフトは「ATHLEMAX 50」と「TENSEI GRAY 60 for Callaway」の2種類。

ATHLEMAX 50(Sフレックス)

「ATHLEMAX(アスレマックス) 50」にはR・SR・Sの3フレックスがありますが、今回はSフレックスを検証します。振動数は225CPMと、Sとしてはやや低め(軟らかめ)の数値です。完全オリジナル設計のシャフトとして、「MAX」のヘッド特性とのマッチングを重視して作られていますので、まずはヘッドのおさらいをしておきましょう。

画像: QUANTUM MAXのヘッド

QUANTUM MAXのヘッド

中・高弾道をイメージさせるシャローフェースで、ライ角は58度。フェースアングルはややオープンで、41ミリ以上の深めの重心深度と長めの重心距離を持っています。

実際に打ってみると、低めの振動数に対して手元側にはほどよいハリがあり、決して軟弱ではなくタイミングの取りやすさを感じます。中調子という表記ですが、実際には中間よりも少し先(先端側)にキックポイントがあるように動き、大慣性モーメントのヘッドをスムーズにインパクトエリアへ導いてくれます。 自分で強く振りにいかなくても、シャフトがオートマチックにボールを捉えてくれる挙動で、純正ならではの“つかまりの良さ”を実感しやすい設計です。弾道はやや高め、バックスピン量も平均的な2400~2900rpmほど。極端なロースピン設計ではない分、ヘッド本来のパフォーマンスを素直に感じ取れるでしょう。

対応するヘッドスピードは幅広く、43m/s前後のゴルファーまで十分にカバーできます。シャフトの動きに同調し、気持ちよく振り抜くタイプの方に最適な一本です。

TENSEI GRAY 60 for Callaway(Sフレックス)

こちらはSフレックスのみの展開で、振動数は249CPMと純正としては高め(硬め)の数値です。中調子表記の通り、イメージ通りに素直でクセのないフィーリング。手元側の剛性が強すぎないため切り返しのタイミングが取りやすく、滑らかな挙動が印象的です。

「MAX」とのマッチングでは、基本はストレートからフェード寄りの弾道になりますが、先端剛性がガチガチではないため、ボールをつかまえるイメージにもしっかり応えてくれます。ロフト10.5度でもボールが上がりすぎず、センターヒット時のスピン量も2600rpm前後(±200rpm)と適正範囲に収まります。

インパクトでの先端の動きが穏やかで安定しており、ボールをフェースにしっかり押し込めるため、衝突エネルギーをロスなく伝達。「トライフォース」フェースとの相乗効果で、ボール初速のアップを如実に実感できるでしょう。

画像: 吉田氏が考える「TENSEI GRAY 60 for Callaway(Sフレックス)」のシャフト性能

吉田氏が考える「TENSEI GRAY 60 for Callaway(Sフレックス)」のシャフト性能

アスリート向けに用意された純正シャフトですが、ヘッドスピードが極端に速いハードヒッターにはやや物足りないかもしれません。しかし、シャフト重量が気にならず、ヘッドスピード40m/s以上でしっかりと振り抜ける方なら、ヘッドのポテンシャルを最大限に引き出せる仕上がりです。

【テストクラブ】
QUANTUM MAX 10.5度
>ATHLEMAX 50 S
55グラム/トルク4.9/中調子/振動数225CPM
>TENSEI GRAY60 for Callaway S
63.5グラム/トルク4.4/中調子/振動数249CPM

ドローバイアスモデル「QUANTUM MAX D」

続いては「MAX D」。こちらの純正シャフトは「ATHLEMAX 50」となります。

「QUANTUM MAX D」のヘッド特性は「MAX」に比べてハイドローが打ちやすい高弾道設計。フェースアングルはややクローズ、重心深度は浅めで重心距離も40ミリ未満です。ライ角は1度アップライトに設定されており、より重心角が大きいドローバイアスモデルとなっています。

ATHLEMAX 50(Sフレックス)

「MAX D」に装着した場合の振動数は227CPMと、「MAX」装着時より2CPM高くなります。これはヘッド重量や重心設計の違いによるものですが、実際に振ったフィーリングに差は感じません。手元の適度なハリとタイミングの取りやすさは健在で、中間から先端寄りがしなる感覚も同じです。

ただ、ネック軸回りの慣性モーメントが「MAX」よりも小さいため、インパクトエリアでフェースが開かず、より強烈なボールのつかまりを実感できます。

画像: ATHLEMAX 50 Sフレックス

ATHLEMAX 50 Sフレックス

弾道はやや高めですが、ドロー回転がかかりやすい設計のおかげでバックスピンの増加や吹け上がりは抑えられ、推進力のある強い球が出ます。着弾後のランも出やすいため、トータルの飛距離アップが十分に期待できます。「MAX D」の最大の武器である“つかまり”にフォーカスすると、イメージ通りのドローボールが打ちやすく、ヘッド設計と見事にマッチした組み合わせと言えます。

「MAX」の時と同様に、ヘッドスピード43m/s以下でゆったりと振り抜くタイプのゴルファーが、最もラクに飛ばせるセッティングだと感じました。

画像: 吉田氏が考える「ATHLEMAX 50(Sフレックス)」のシャフト性能

吉田氏が考える「ATHLEMAX 50(Sフレックス)」のシャフト性能

【テストクラブ】
QUANTUM MAX D 10.5度
>ATHLEMAX 50 Sシャフト
55グラム/トルク4.9/中調子/振動数227CPM

次回は♦︎♦︎♦︎(トリプルダイヤモンド)、♦︎♦︎♦︎MAXの純正シャフトマッチングについて話したいと思います。

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