公式大会のポイントで突破を決めた選手たち

左がジャンプアップした大久保柚季(撮影/姉崎正)、右は21位に入った前多愛(撮影/有原裕晶)
第9戦「サロンパスカップ」を終え、中盤戦の出場権を左右する“みんゴル的突破基準”の48ptsを新たにクリアした選手、そしてボーダーライン近辺の状況を整理していこう。
▼暫定リランキング順位(※5月12日更新・上位およびボーダー周辺)
1位:(QTランク15位)川﨑 春花/243.60pts
2位:(QTランク-位)吉田 鈴/234.31pts
9位:(QTランク-位)大久保 柚季/158.24pts
21位:(QTランク41位)前多 愛/55.05pts
23位:(QTランク14位)下川 めぐみ/49.35pts
==みんゴル突破基準ライン 48.00pts==
24位:(QTランク5位)高橋 しずく/45.16pts
25位:(QTランク11位)大出 瑞月/44.43pts
26位:(QTランク9位)六車 日那乃/41.83pts
すでに突破を決めているが、特筆すべきは大久保柚季だ。第8戦終了時点で56.91ptsを保持していた大久保は、「サロンパスカップ」で堂々の6位タイに入り、メジャー特有のビッグポイントである101.33ptsを獲得した。これは通常の3日間競技における「単独2位(100pts)」に相当する破格のポイントである。彼女は一気に合計158.24ptsまで積み上げ、リランキング9位へと大きくジャンプアップ。第1回のリランキング突破どころか、昨年ベースであれば第2回のリランキング突破も早々に確定させた。
続いて先週のメジャー大会を経て、基準ラインを新たに突破した注目選手をピックアップする。
同大会で21位タイに入ったルーキーの前多愛は36.00ptsを加算し、合計55.05ptsで“みんゴル的突破基準”の48ptsをクリア。前多は第8戦終了時点で19.05ptsだったが、今大会の活躍で一気に21位まで順位を上げ、前半戦の壁を自らの力で突破した。

サロンパスカップで33位タイに入り、当確ラインの49.35ptsに達した下川めぐみ
そして、ベテランの下川めぐみも33位タイに入って15.00ptsを上積みし、合計49.35ptsに浮上している。
次戦は3日間競技「Sky RKBレディスクラシック」! 当確ライン突破の条件は?
次戦は福岡の名門・福岡雷山ゴルフ倶楽部を舞台とする3日間競技「Sky RKBレディスクラシック」だ 。ここで注目すべきは、主催者推薦で出場する15名のプロたちである。
主催者推薦枠とは、JLPGAの規定により、シードやQTランクで出場権を持たない選手が主催者の推薦で出場できる枠のことで、1シーズンにつき最大8試合までと決められている。第1回リランキング確定までの残り試合が少なくなるなか、この「限られた8回のチャンス」でいかに結果を残すかが、彼女たちのプロ人生を大きく左右する。
もし推薦出場を果たしても、予選落ちしてしまえばポイントはほぼ得られず、貴重な「1枠」を無駄にしてしまう。そのプレッシャーは計り知れない。

左から:中村心/青木香奈子/宮田成華/橋添穂
特に、今回が今季6試合目の推薦出場となる青木香奈子、宮田成華、小倉彩愛の3人にとっては、まさに正念場だ。昨季のリランキングで驚異的な粘りを見せた青木香奈子だが、現在は22.90ptsで41位。今大会を含め、残り少ない推薦枠で「みんゴル的突破ライン(48pts)」へ滑り込むには、今週の福岡で大きな上積みが欠かせない。
一方で、今季初のレギュラーツアー参戦となる橋添穂にも熱い視線が注がれる。ステップ・アップ・ツアーで実力を磨いてきた彼女が、この1戦で一気にポイントを稼ぎ出し、リランキング戦線に殴り込みをかけることができるか。一発逆転のドラマにも注目だ。
突破基準(48.00pts)まで「あと何位」が必要か? <>は主催者推薦枠残数(今大会含む)
3日間競技のポイント配分に基づき、推薦出場組が今大会で何位に入れば当確ラインに乗るのか算出した。
・中村心(現在27.10pts / 残り20.9pts)<4>
残り約21pts。単独19位(22pts)以上で、48pts突破となる。
・青木香奈子(現在22.90pts / 残り25.1pts)<3>
残り約25pts。単独17位(26pts)以上への食い込みが必須だ。
・宮田成華(現在11.62pts / 残り36.38pts)<3>
残り約36pts。単独11位(38pts)以上が求められる。
・橋添穂(現在0.00pts / 残り48.0pts) <8>
一撃で突破するには、単独7位(50pts)以上が必要。
青木香奈子や宮田成華にとって、推薦枠が「残り3枠(今大会含む)」となるなかでの戦いは、精神的にも相当プレッシャーになるだろう。特に福岡雷山ゴルフ倶楽部は攻略難易度が高いため、経験値のある彼女たちがどうコースをマネジメントするかが鍵になる。一方で初参戦の橋添穂は、まだまだ攻めていける強みがある。このコントラストが、今大会のリランキング争いを加熱してくれそうだ。
優勝争いの裏側で、1打の重みが文字通り「死活問題」となるリランキング・サバイバル。今週もその一打一打から目が離せない。
撮影/姉崎正、有原裕晶、岡沢裕行、弊社写真部




