
第2セバーン橋を渡ると、そこはウェールズ。田舎ですが、治安はよさそうで住みやすそう。コースには素敵なホテルが隣接
ロンドン・ヒースロー空港からレンタカーでコースに向かうこと約2時間。ブリストル海峡に架かるアクアラインと横浜ベイブリッジを足して2で割ったような橋を渡ると、そこがウェールズです。北海道のような畑・牧草地を抜けると、お城のようなホテルに隣接するコースに着きました。

カッコいいウェールズの国旗「赤い竜(Y Drag Goch)」と日本のサムライたち。「今年も自分らしく楽しく戦います」
非常に眺めがよい丘陵コースで、遠くには海峡や小さな可愛い街が見えます。しかし、一見してアンジュレーションが大きく、風の影響をすごく受けるコースだとわかります。欧州ツアーに参戦していたとき、「ウェールズオープン」でセルティックマナーリゾートを回ったことがあるという佐藤信人プロにプチ解説してもらいました。
「もう20年以上前なのであまり覚えていませんが、1番から3番くらいまで、ものすごい打ち下ろしで、そのあと9ホールくらいが真っ平で、残りの5、6ホールがずっと打ち上げというコースでした。調子が悪かったこともありますが、とにかく難しく感じて打ちのめされた記憶しかありません。途中の平らなホールは池も多くて、すべての池に入れたのではないかと感じるくらい入れました。コースにはホテルもついていて、ここに泊まっていたのはトップ選手たち。僕は近くの安めのホテルに宿泊しました。懐かしいですね!」

今年も看板は濃紺カラー。まったく読めないウェールズ語(Cymraeg/カムライグ)も並記されています
信人プロがプレーしたのはトゥエンティテンコースですが、本大会が行われるのは隣のローマンロードコース。それでも通じる部分があるはずです。
さて、4回目を迎える今年は、25カ国から集まった80人の選手たちが出場します。9つの競技クラスごとに勝者が決まり、それとは別に、男子総合、女子総合のトロフィーがあります。初の試みとしては2日間で予選カットがあること。選手たちはこちらも意識しながら、より緊張感ある戦いに挑みます。

歴史ある石造りのクラブハウス。針時計も付いていたりして、中世の雰囲気があります
日本からは3人の選手、"義足のプロ″吉田隼人(42歳、右大腿切断、STANDING2)、"義手のプロ″小山田雅人(58歳、右前腕下切断、STANDING2)、"明るい街のプロ″小林茂(70歳、左下肢障害、STANDING3)が出場します。先週土曜日に会場入りし、すでに3回の練習ラウンドを重ねましたが、コースの感想は「難しい」。
「風がすごいです。強い雨が急に降ってきたり晴れたり、忙しいんです。あとは、グリーンが超難しい」(小林)
「フェアウェイにもアンジュレーションがありますし、地面がめっちゃ硬い。丘の上だからか芝も薄い。フェアウェイからでもクラブがはじかれてトップしたりもします」(吉田)

とても見晴らしのよいコース。アンジュレーションが大きく、風の影響も受けることでしょう
「平らなところは1つもない。アプローチは転がしをずっとやっています。こちらに来て球を上げることはやめました」(小山田)
「グリーンも硬いから、上げても止まらないですしね」(吉田)
「グリーンに全然ボールの跡が付かないからね。グリーンを外したときに、そこから寄らないとなると、すぐに3パットしてダボになる。オーガスタみたいです」(小林)
「グリーンが速いからと手前に置きすぎると、そこで止まってしまうことがあって、逆に次のパットが難しい」(小山田)
「ピンをオーバーしたと思ったものが、傾斜で寄ってきたり、グリーンを知らないといけない。ドライバーも思ったより転がりすぎてバンカーに入ったり。アウトはパー5が3つで37、インはパー3が3つで33のパー70です。ピンがどこにあってもグリーンセンターに打っていったほうが安心です」(吉田)
「448ヤードなど、距離のあるパー4も多いです」(小山田)
「グリーンにすずめのカタビラみたいなポアナ芝があるのも難しい。池は少ないけど。グリーンを外したときにダボになることは避けたい。でもいつももう一花咲かせたいと思っているんですよ」(小林)
「カットラインは想像できない。でも皆、結構"打って″しまうかもしれませんね」と3人。目標は3人ともに「70台を出すこと、3日間プレーすること」。初日は雨予報。気温も最高6度と出ていましたがしかし、試合になったら誰もが自分との闘いに向かっていきます。
ここから3日間、日本人選手の活躍、優勝争い、世界の選手たち、障害者ゴルフの活動など、大会をレポートしていきたいと思います。日本の皆さんもチェックして応援してくださいね!


