数多くのモデルがあり、ロフトのラインナップも増えている“いまどきFW&UT”。どうすれば、自分に合ったものが見つかるのか?「月刊ゴルフダイジェスト」7月号では、FW29モデルとUT16モデルを試打して徹底検証。150~200Yの狙ったところにボールを運べる選び方や組み合わせをプロやクラブフィッターと考えてみた。「みんなのゴルフダイジェスト」では、上手な組み合わせのポイントを見つけるために女子プロたちのセッティングをチェックした、誌面の内容を一部お届けしよう。

新旧や複数のブランドを織り交ぜるのが女子プロの常識

画像: まずは女子プロのFW&UTをチェック

まずは女子プロのFW&UTをチェック

女子プロにとっては、スコアメイクの生命線とも言えるFWとUT。それぞれのクラブで何ヤードを運ぶ計算をしているのか、どういう役割や狙いがあってそのモデルと番手(ロフト)をバッグに入れたのか聞いてみた。

永峰咲希:3W・7W・9W・5U
「“飛ばす”“上げる”、どちらもやりやすい7Wは重宝しています」

画像: 右から3W(14.5度)、7W(21度)、9W(24度)、5U(26度)

右から3W(14.5度)、7W(21度)、9W(24度)、5U(26度)

「FWは“上がるだけ”というイメージがあって、以前はUTを3本入れていました。でも7Wに出合い、下のUTとの飛距離の階段が作りやすいことに気づきました。7Wは高さが出るけど、かといって上がりすぎず、飛ぶばすのも上げるのも両方できます。9Wはラフ対策で投入しました」(永峰)

【FW&UTの詳細】番手(ロフト角)/メーカー名/モデル名/飛距離
●3W(14.5度)/タイトリスト/GT1/205Y
●7W(21度)/テーラーメイド/Qi35/195Y
●9W(24度)/テーラーメイド/Qi35/185Y
●5U(26度)/テーラーメイド/Qi4D MAX LITE/168Y

画像1: 7Wのフェース

7Wのフェース

7Wは飛ばすのも上げるのも両方OK。活躍する場面が多いクラブだという。

髙橋彩華:3W・7W・4U・5U
「上がりすぎる9Wよりアイアンのように打ち込めるUTが好み」

画像: 右から7W(21度)、3W(15度)、5U(27度)、4U(23度)

右から7W(21度)、3W(15度)、5U(27度)、4U(23度)

「イメージした弾道が出ることを重視していて、オーソドックスな顔が好き。5Wは飛びすぎることがあったりして、パー3などで使い勝手が悪かったので、7Wを入れました。9Wは球が上がりすぎて風に負けることもあるので、アイアンっぽく打てるUTにしています」(髙橋)

【FW&UTの詳細】番手(ロフト角)/メーカー名/モデル名/飛距離
●3W(15度)/テーラーメイド/Qi35/205Y
●7W(21度)/テーラーメイド/Qi35/190Y
●4U(23度)/テーラーメイド/Qi35 MAX/180Y
●5U(27度)/テーラーメイド/Qi35 MAX/170Y

画像1: 5Uのフェース

5Uのフェース

女子ツアー屈指のショットメーカーだけに、アイアン感覚で打ちやすいUTでグリーンを狙う。

川﨑春花:3W・5W・7W・5U・6U
「見た目、弾道、打感のすべてを信頼している代えが利かないFW」

画像: 右から時計回りに3W(15度)、5W(18度)、7W(21度)、6U(28度)、5U(25度)

右から時計回りに3W(15度)、5W(18度)、7W(21度)、6U(28度)、5U(25度)

「FWは 『SIM グローレ』を長く愛用していて替えられません。構えた感じ、高さ、距離、打った感触のすべてにおいて信頼していて、他のモデルを試すこともほとんどないです。FWとUTの組み合わせは、ジュニア時代からずっとこういう感じで続けています」(川﨑)

【FW&UTの詳細】番手(ロフト角)/メーカー名/モデル名/飛距離
●3W(15度)/テーラーメイド/SIM グローレ/210Y
●5W(18度)/テーラーメイド/SIM グローレ/200Y
●7W(21度)/テーラーメイド/SIM グローレ/190Y
●5U(25度)/ダンロップ/スリクソン ZX MkⅡ/180Y
●6U(28度)/ダンロップ/スリクソン ZX MkⅡ/170Y

画像2: 7Wのフェース

7Wのフェース

2020年モデルのFWが手放せない。個性が強すぎず構えやすく、真っすぐ飛ぶという。

菅楓華:3W・3U・4U・5U
「見た目がコンパクトで振り抜きやすいヘッドを選んでます」

画像: 右から3W(15度)、4U(22度)、3U(19度)、5U(25度)

右から3W(15度)、4U(22度)、3U(19度)、5U(25度)

「5Wと3Uの飛距離があまり変わらないので、ラフから抜けが良いUTを入れています。モデルを選ぶときに必ず一番に見るのは、小ぶりなヘッドであること。スウィングをシンプルにしたいので、ヘッドが小さいほうが振り抜きやすいと感じるんです」(菅)

【FW&UTの詳細】番手(ロフト角)/メーカー名/モデル名/飛距離
●3W(15度)/ダンロップ/スリクソン ZXi/205Y
●3U(19度)/ダンロップ/スリクソン ZXi/185Y
●4U(22度)/ダンロップ/スリクソン ZXi/175Y
●5U(25度)/ダンロップ/スリクソン ZXi/165Y

画像2: 5Uのフェース

5Uのフェース

5Iの代わりに5Uを入れた。ミートの技術が高く、打痕がフェースの真ん中に集まる。

三ヶ島かな:3W・5W・7W・5U
「球が上がりやすくてラフからも打ちやすいFWを3本に増やした」

画像: 右から5W(18度)、3W(14.5度)、7W(21度)、5U(24度)

右から5W(18度)、3W(14.5度)、7W(21度)、5U(24度)

「以前は3Uや4Uを入れていましたが、球が“ポーン”と上がるイメージが強くて、ラフなどでも打ちやすいのでFWを増やしました。7Wはメーカーの担当の方にスコアラインの一番上を消してもらうなどして、構えたときの見え方にこだわっています」(三ヶ島)

【FW&UTの詳細】番手(ロフト角)/メーカー名/モデル名/飛距離
●3W(14.5度)/タイトリスト/GT1/210Y
●5W(18度)/タイトリスト/GT2/200Y
●7W(21度)/タイトリスト/GT2/185Y
●5U(24度)/タイトリスト/GT2/170Y

画像3: 5Uのフェース

5Uのフェース

球の高さでグリーンに止める24度のUT。5Wと7Wと同じモデルで流れをそろえている。

吉田鈴:3W・5W・7W・4U・6U
「7Wまでは高さが必要。その下は使い慣れてるUTを2本入れてます」

画像: 右から7W(21度)、5W(18度)、3W(15度)、4U(24度)、6U(27度)

右から7W(21度)、5W(18度)、3W(15度)、4U(24度)、6U(27度)

「クラブはパッと構えたときの“顔” で選びます。インサイドアウト軌道の強い私は、ロフトがあまり立って見えない、つかまりすぎない“丸い系”の顔が好み。7Wまではしっかり高さが欲しいですね。9WではなくUTなのは昔から慣れている部分も大きいです」(吉田)

【FW&UTの詳細】番手(ロフト角)/メーカー名/モデル名/飛距離
●3W(15度)/キャロウェイ/QUANTUM MAX/210Y
●5W(18度)/キャロウェイ/QUANTUM MAX/198Y
●7W(21度)/キャロウェイ/QUANTUM MAX/187Y
●4U(24度)/キャロウェイ/PARADYM/175Y
●6U(27度)/キャロウェイ/PARADYM Ai スモーク/165Y

画像1: 6Uのフェース

6Uのフェース

アイアンで球の高さが出ないギリギリの番手までUTを入れて、そのレンジをカバーしている。

桑木志帆:3W・3U・4U
「FWは3Wのみでアイアン感覚で打てるUTが役立ってます」

画像: 右から4U(22度)、3U(19度)、3W(15度)

右から4U(22度)、3U(19度)、3W(15度)

「顔と据わりを重視してクラブを選んでいます。UTは左にかぶっていない顔が、FWは上がりやすそうな顔が好き。3Wから下をFWではなくUTにしている理由は、UTのほうがアイアンっぽく打てるからです。もともとアイアンのほうが好きなので」(桑木)

【FW&UTの詳細】番手(ロフト角)/メーカー名/モデル名/飛距離
●3W(15度)/ブリヂストン/B1ST/210Y
●3U(19度)/ブリヂストン/BX2HT/190Y
●4U(22度)/ブリヂストン/BX2HT/180Y

画像: 4Uのフェース

4Uのフェース

UTはできるだけアイアンのイメージに近いモデルにしたのも、ショットメーカーならでは。

青木瀬令奈:3W・5W・7W・9W・5U・6U・7U
「ターゲットに止めたり球を曲げたりするので操作性が最優先です」

画像: 右から3W(15度)、5W(18度)、7W(20度)、9W(23度)、5U(25度)、6U(28度)、7U(30度)

右から3W(15度)、5W(18度)、7W(20度)、9W(23度)、5U(25度)、6U(28度)、7U(30度)

「操作性を最も重視してモデルを選んでいます。止める球や曲げる球を打ち分けたいので、自分の意図を反映できるスマートなヘッドが好み。今は高さが出るウッド主体で考えて、UTでもグリーンに止まる高さが出るモノから使う感じ。飛距離性能に優れた最新モデルに替えないのは、操作できることのほうが大事だからです」(青木)

【FW&UTの詳細】番手(ロフト角)/メーカー名/モデル名/飛距離
●3W(15度)/ダンロップ/スリクソン ZF85/185Y
●5W(18度)/ダンロップ/ゼクシオ10/177Y
●7W(20度)/ダンロップ/ゼクシオ10/170Y
●9W(23度)/ダンロップ/ゼクシオ10/165Y
●5U(25度)/ダンロップ/スリクソンZ H65/154Y
●6U(28度)/ダンロップ/スリクソンZ H65/150Y
●7U(30度)/ダンロップ/スリクソン ZX/143Y

画像2: 6Uのフェース

6Uのフェース

ヒール寄りの打痕から、アイアン感覚で打ち込んでいることがわかる。FWからの流れで、球がしっかり浮くUTを選ぶ。

【前澤杯で快挙】男子ツアーで史上初のアンダーパーにもFW&UTが大貢献!

画像: 「前澤杯」では、青木瀬令奈の盟友である成田美寿々がキャディを務めた

「前澤杯」では、青木瀬令奈の盟友である成田美寿々がキャディを務めた

硬いグリーンを攻略する基本戦略として、FWキープ率1位を争うほどの精度でセカンド地点の優位性を確保。

「そこからUTやFWで状況に応じてメリハリをつけました。奥ピンなら徹底して転がし、手前ピンなら花道の傾斜を利用する。技術とイメージの力でアンダーパーにしました」(青木)

画像: 硬いグリーンに球を止めるため、サイドスピンで勢いを殺す“カット打ち”を多用

硬いグリーンに球を止めるため、サイドスピンで勢いを殺す“カット打ち”を多用

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ここまで女子プロたちが好むFW&UTの組み合わせを見てきた。続く【後編】では、さらに6名の女子プロ(ウー・チャイェン、稲垣那奈子、後藤未有、髙野愛姫、天本ハルカ、阿部未悠)のセッティングの深堀りや、アマチュアが取り入れたい【いまどきFW&UTの選び方】を考えていく。その中でも、試打で分析を行いタイプ分けしたFW&UT45モデルの詳細図鑑は必見。読んでぜひ、自分のプレースタイルにピッタリのFW&UTを見つけてもらいたい。

▶月刊ゴルフダイジェスト7月号「スコアが出せるFW&UTの選び方、組み合わせ方!」【後編】はこちら

取材・文/新井田聡
撮影/有原裕晶、岡沢裕行
協力/浅見ゴルフ倶楽部、ユニオンゴルフ
取材T/NTTドコモビジネスレディス

※月刊ゴルフダイジェスト7月号「スコアが出せるFW&UTの選び方、組み合わせ方!」より一部抜粋


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