シグネチャーイベントのトゥルーイスト選手権で、大会4勝のローリー・マキロイやザンダー・シャウフェレら優勝候補が低迷するなか20代の欧州勢が躍進。PGAツアーに新勢力が現れた。
画像: 昨年欧州で2勝を飾りPGAツアー参戦の28歳レイタン(PHOTO/R&A)

昨年欧州で2勝を飾りPGAツアー参戦の28歳レイタン(PHOTO/R&A)

キャデラック選手権で今季2勝目を挙げ、目下絶好調のキャメロン・ヤングが2週連続Vを目指した最終日、予想に反しV争いをけん引したのはマット・フィッツパトリックの弟でツアーメンバーになったばかりのアレックス・フィッツパトリック(英/27歳)、今季DPワールドツアーからPGAツアーに参戦したルーキー、クリストファー・レイタン(ノルウェー/28歳)、そしてホイガード兄弟の兄ニコライ・ホイガード(デンマーク/25歳)の面々。中でも最も知名度の低いレイタンが後続に2打差をつけてトロフィーを掲げた。

前週のキャデラック選手権に補欠から繰り上がり出場。トゥルーイストにも72番目(最後)で滑り込んだ男がトミー・フリートウッド(5位タイ)、ジャスティン・トーマス(13位)、マキロイ(19位タイ)らビッグネームを凌駕した。

「思ったよりずっと早く結果を出せました。夢が叶って涙をこらえるのが大変だった」

20代前半は苦労の連続で「どうしたらもっと楽しくゴルフができるか」を考えた末にYouTubeゴルファーへの転身を模索したことも。だが昨年、欧州で2勝を挙げブレーク。PGAツアー出場15試合目で快挙を達成した。

アレックスは兄とのペアで勝ったチーム戦(チューリッヒクラシック)に続く優勝を狙える単独トップで最終日をスタート。3日目の最終ホールではキャディに「この光景、夢みたいだ」とつぶやいていた。家族ぐるみで付き合いのあるマキロイは「アレックスを応援する」と公言。「ワールドクラスの兄を練習ラウンドでいつも倒しているんだから彼が勝つ」とまで言っていた。

だがアレックスは17番のダブルボギーで3打差の4位で終戦。2打差、2位タイのホイガードは3月のテキサスチルドレンズ・ヒューストンオープンに続くキャリア5度目の2位タイ。優勝は時間の問題だ。

さらに、この翌週に行われたメジャー第2戦「全米プロゴルフ選手権」では、イングランド出身の31歳、アーロン・ライが並み居る強豪を抑えて見事メジャー初制覇を飾っている。ライの優勝により、1934年に現在の4大メジャー体制となって以降初めて、シーズンの最初のメジャー2大会を欧州勢が制するという歴史的快挙も達成された。

20代の黄金世代から30代の実力派まで、勢いに乗る欧州勢が今後ツアーを席巻するかもしれない。

※週刊ゴルフダイジェスト2026年6月2日号「バック9」より一部加筆しました。


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