レッスンプロを育成(指導)するレッスンプロの先生が教える「ゴルフの教科書(基本)」。今回は「スウィングの直し方」について解説する。【レッスンプロの先生とレッスンプロの教科書から学ぶゴルフの基本111】
画像: 「クラブヘッドを手先で上げてしまう」バックスウィングの直し方を解説

「クラブヘッドを手先で上げてしまう」バックスウィングの直し方を解説

「ゴルフの教科書」を学んで、ホールインワンを達成 !

画像: スウィングを時計に見立てた「イメージクロック」などのメソッドで上達

スウィングを時計に見立てた「イメージクロック」などのメソッドで上達

GD 前回までドライバーを中心に正しいスウィングを身に付けるための数々の貴重な説明をしていただきました。ここで、私事で大変恐縮ですが、うれしい報告をさせていただきます。ここまで約2年間、この連載とともに原田プロのメソッドを必死に理解し、マスターしようと自分なりに頑張った成果か、先日、人生初の「ホールインワン」を達成しました!

原田 ほう! ほう! それはよかったですね。おめでとう!

GD ありがとうございます。110ヤードくらいの短いパー3だったんですけど、ピンの右横あたりに落ちて入りました。

原田 じゃあ、しっかり打てたショットが入ったんですね。

GD はい。そう思います。それで、これから私のエース達成につながった原田プロの「ゴルフの教科書」を振り返りたいと思うんです。例えば「ボディターンドリル」や「フィニッシュで静かに止まる」ことの重要性、そして「イメージクロック」による手とグリップ位置の確認などですが、思い返すと、たくさんありすぎる感じがします。

原田 それはいいことですよ。成功体験があったときに過去を振り返って何がそれにつながったのかを確認・検証することはさらなる上達につながります。

「ボールが真っすぐ飛びません」そんな人のスウィングの直し方は?

画像: 手先でヒョイとクラブを上げるゴルファーは多いが、これがスウィングを見直す一番のポイント

手先でヒョイとクラブを上げるゴルファーは多いが、これがスウィングを見直す一番のポイント

GD ありがとうございます。と、ここまで前振りをしておきながら、それに入る前にお願いしたことがあります。それは私がホールインワンを達成した日に同じ組でプレーしていた旧知のYさんが、原田プロの指導を受けてみたいと希望されたんです。Yさんはこのところスウィングに悩んでいたようなんですが、同レベルだった私がホールインワンなんてことをやってしまったので、気持ちが動いたようです。

原田 もちろん、いいですよ。

GD 実は今日はYさんもここに来ていますので、早速お願いいたします。 (原田プロによる約1時間の指導を終えて)

GD 先ほどYさんのスウィングを見て、プロから見た第一印象はいかがでしたか?

原田 すごく器用な振り方をする人だなと思いましたが、やはりスウィングを修正したい点がありました。まずグリップがフックグリップなんです。それとバックスウィングではクラブがインに入りすぎてしまうため、軌道的にはフックの軌道になります。グリップがフックで、バックスウィングもフック。本来なら絶対に強いフックが出るはずなのですが、Yさんはインパクトからフィニッシュまで、フェースがかぶらないように開いて調節して打っているんです。そのためにフォローで左のひじも引いてしまいますし、フィニッシュも小さくなってしまう。本来であればフック軌道なのですが、それを体の回転と、フェースがかぶらないようにうまく左ひじを抜いてインパクトをするという、非常にテクニカルなスウィングでした。

スウィング軌道とフェースの向きをチェック

画像: スウィング軌道とフェースの向きをチェック

スウィング軌道とフェースの向きをチェック

GD 指導された際に、軌道とフェースの向きから説明されてました。

原田 最初に取り組んだのは、ストレートボールを打つための軌道とフェースの向きについての説明です。Yさんの軌道はターゲットラインに対してインサイドアウトで振っていました。そして軌道に対しては、インパクトからフォロー側でフェースが開くように振っていたんです。そこをまずはインサイドインで振れるようにして、フォローでフェースの向きが軌道に対して開いてしまっていることを説明しました。ちゃんとビデオを撮ってスロー再生をしてフェースが本当に開いているところを見てもらったら、本人も納得していました。

GD やはりビデオで自分のスウィングを見ると、納得しやすいですよね。Yさんは自分でもちょっとびっくりされたかもしれませんね。ああ、こんなにインサイドに引きすぎているんだと。その後にバックスウィングの軌道を直されましたね。Yさんのクラブヘッドのすぐ後ろに、原田プロが別のクラブのヘッドを置いて、Yさんがクラブを上げるのを邪魔するドリルをされました。

テークバックが良くなるドリルとチェック法

画像: クラブヘッドの後ろにクラブヘッドを置いてもらって、それを避けるようにテークバックするドリル。クラブヘッドの引き方が悪いと邪魔したヘッドを避けられない

クラブヘッドの後ろにクラブヘッドを置いてもらって、それを避けるようにテークバックするドリル。クラブヘッドの引き方が悪いと邪魔したヘッドを避けられない

原田 私がYさんのクラブの後ろに別のクラブ(ヘッド)を置いて邪魔をしてから「バックスウィングをしてください」と言ったのですが、クラブの先、つまりヘッドから上げようとしていたからヘッドが邪魔して上がりません。私は「邪魔されているヘッドを動かさないで、そのままヘッドを置き去りのまま手からクラブを引いてください」と言いました。そうすれば左手とクラブの形が上から見て逆の平仮名の「く」の字になる。そうなると、邪魔しているヘッドを避けて上げられるわけです。そのやり方、動きを説明しました。

GD いわゆる逆「く」の字ドリルですね。手先でクラブの先から上げようとすると左手とクラブでできる形は普通の「く」の字になる。それはNGでクラブが極端にインサイドに入るし、左わきが空いてしまうのでしたね。Yさんのバックスウィングがインサイドに上がっているのは見ていて分かりましたが、原田プロの目から見たら、どのようなクセ、エラーがあったのですか?

理想は左わきが空かないテークバック

画像: 邪魔したヘッドを避けるようにクラブを引くテークバックが理想的。左わきが空かないためスウィング軌道も良くなる

邪魔したヘッドを避けるようにクラブを引くテークバックが理想的。左わきが空かないためスウィング軌道も良くなる

原田 Yさんのバックスウィングはヘッドから上げるから、まずアドレスのグリップの位置よりも手が前に、ボールの方向側に出るクセがありました。グリップは、正しくは、6時の位置から7時、8時と徐々に内側に入ってくるんです。でも、Yさんは6時の位置から手が前に、外に出てしまうんです。手が外に出るから左わきが空いてシャフトがインに入ってしまうんですよ。それを私がYさんのクラブヘッドを私のヘッドで邪魔してあげることで、引く際の違いを理解してもらいました。

GD ゴルファーの多くが手先でクラブを上げてしまうエラーですね。

原田 スウィングを良くしていいショットを打つためには、スウィング軌道とフェースの向きがポイントになります。そのためのドリルです。

GD いままでスウィングの作り方を解説するドリルを教えていただきましたが、直すためにも有効なドリルになりそうですね。

原田 そうです。Yさんのスウィングを通じて、手先でクラブを上げてしまうゴルファーのスウィングを直し方を解説していきましょう。

●原田伝一( 全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長)

はらだ・でんいち。1955年、横浜市出身。80〜82年、US・NGFインストラクターセミナー参加。ゴルフ指導者について研究を積む。83年、NGF日本ゴルフ財団チーフインストラクター就任。2010年、一般社団法人 全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長に就任。数多くのレッスンプロを世に送り出している。

撮影協力/ 世田谷ゴルフスクールTAJIM A、梅里CC、ENゴルフレンジ、東名CC

ドライバーショットが良くなる基本を解説


This article is a sponsored article by
''.