レッスンプロを育成(指導)するレッスンプロの先生が教える「ゴルフの教科書(基本)」。今回は前回に引き続き、ドライバーのヘッドスピードを上げるために必要な「ビハインド・ザ・ボール」と、体のパワーを引き出す「捻転差」について解説する。【レッスンプロの先生とレッスンプロの教科書から学ぶゴルフの基本107】
画像: ドライバーでヘッドが走るポイントを解説

ドライバーでヘッドが走るポイントを解説

左サイドへ突っ込まない体重移動

画像: ドライバーのボール位置はアイアンより左足寄り。目線とボールの距離が離れるので、左サイドに突っ込みがちになる。注意しよう

ドライバーのボール位置はアイアンより左足寄り。目線とボールの距離が離れるので、左サイドに突っ込みがちになる。注意しよう

GD 前回ビハインド・ザ・ボールの説明をしていただきました。クラブヘッドが走るポイントのひとつですね。

原田 そうです。私は最近レッスンで、片足立ちで体重移動の説明をよくするんです。左足を上げて右へ体重移動、右足を上げて左へ体重移動をする動きです。それはね、右軸、左軸の作り方とビハインド・ザ・ボールの感覚が分かるからです。バックスウィングで頭を右足の内側で止める。フィニッシュでは、頭を左足の上に乗せる。体重の移動をしたら頭って動くでしょう。それを私は右軸、左軸を覚えてもらうときのレッスンの前座でやるんです。

GD ドライバーはアイアンよりビハインド・ザ・ボールを意識したほうがいいですか? ドライバーのボール位置はアイアンより左足寄りになりますが。

原田 そうですね。ただちょっとボールが頭の位置から離れているという認識でいいでしょう。

GD でも、ボールから少し遠くなるからか、アマチュアは左軸を作るときに急激に左に動きがちです。いわゆる左へ突っ込むようなエラーが出やすいのですが、これはどのように防げばいいですか?

切り返しでは頭を残して背骨を右に少し傾ける

画像: トップ(右軸)から切り返しで背骨を右に少し傾けることで左サイドへの体重移動がスムーズになる。ビハインド・ザ・ボールのきっかけの動きだ

トップ(右軸)から切り返しで背骨を右に少し傾けることで左サイドへの体重移動がスムーズになる。ビハインド・ザ・ボールのきっかけの動きだ

原田 そういう動きをしてしまうとテンプラが出ますよね。テンプラというのはクラブヘッドが上から入ってフェース面にボールが当たらず、ヘッドのクラウン部分に当たってしまうこと。だから頭は右軸を作った位置をキープしておいて、下半身のリードで背骨を右へ傾けながら左へ乗っていくことが大事です。

画像: ビハインド・ザ・ボールと右軸に体重を残すことは違う

ビハインド・ザ・ボールと右軸に体重を残すことは違う

GD 右へ背骨を傾けると、少し右軸に体重が残った形でインパクトをしそうなイメージなんですけど、それについてはいかがですか? メジャーリーグの大谷翔平選手のアッパースウィングのようなイメージですが。

原田 大谷選手の打ち方は野球においては大変優れたものだと思います。でも、そのような打ち方をゴルフのスウィングに取り入れるのは難しいです。背骨を右に傾けることと、右軸に体重を残してインパクトすることとは違います。右に背骨を傾けたことで左サイドに体重移動しているわけですからね。

トップで両ひざをキープすると体重移動や捻転が上手くいく

画像: トップで両ひざをキープすると体重移動や捻転が上手くいく

トップで両ひざをキープすると体重移動や捻転が上手くいく

GD 左サイドに体重移動してインパクトするか、右軸に体重を残したままインパクトするかではたしかに大きな違いですね。

原田 その違いを理解することが大事です。

GD 背骨を右に傾けることが左サイドへの体重移動をスムーズにすることはわかりました。個人的に気になるのは、胸の回転です。胸は首を中心にとして水平に回る形でいいですか?

原田 基本的には背骨を軸にして、その傾きに対して水平です。例えば横縞のシャツを着ているとしたら、その縞は背骨を軸にきれいに水平回転していく感じ。この縞がよじれるような動かし方はしません。

GD フラットに動くということですか?

画像: トップで右ひざが伸びたり、体が回りすぎたりしないように、両ひざを正面にキープする

トップで右ひざが伸びたり、体が回りすぎたりしないように、両ひざを正面にキープする

原田 そうですね。背骨を軸にフラットに回る感覚です。そして、右軸を作ったときに両ひざを動かさないようにキープすることが大事です。

GD 原田プロのメソッドではテークバックでは、右ひざのひざ頭は前を向いたままで曲がった角度も変わらず構えたときのままをキープするということでした。両ひざが動いてしまうとそれができないわけですね。

原田 両ひざのキープがパワーにつながるわけです。バックスウィングでフルパワーをどこから出すかというとね、体の筋肉を使うことなんですよ。筋肉はゴムと一緒なので、伸びたら縮もうとする。だからまずしっかり伸ばすことが大事なんですよ。そして伸ばすためにはひざを止める必要がある。ひざを止めて上体をひねって右軸を作るんです。そうしたら、腹筋、背筋、ふくらはぎも伸びるわけです。

GD 背骨を軸に水平回転して捻転差を作るのですね。

原田 そう。腹筋、背筋は体の中で大きな筋肉なので、それが体幹を使うということなんです。次回は捻転からフルパワーで飛ばす方法を説明しましょう。

●原田伝一(全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長)

はらだ・でんいち。1955年、横浜市出身。80〜82年、US・NGFインストラクターセミナー参加。ゴルフ指導者について研究を積む。83年、NGF日本ゴルフ財団チーフインストラクター就任。2010年、一般社団法人全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長に就任。数多くのレッスンプロを世に送り出している。

撮影協力/ 世田谷ゴルフスクールTAJIMA、梅里CC、ENゴルフレンジ、東名CC

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