
【試打クラブスペック】7I ●ロフト角/32.0度 ●ライ角/62.0度 ●価格(税込)/13万2000円(#6〜PW)※すべてメーカー公表値
ヒール寄り重心設計が特徴
GD 今回は26年のプロギア「01アイアン」を分析していただきます。対象ゴルファーは上級者ということで、フラッグシップモデルの位置付けになっています。
松尾 はい。プロギアのアイアンは、モデル名の番号が小さくなるにつれ、ツアーモデルになっていきますね。昨年発売された「03アイアン」を、この連載でも取り上げましたが、ロフト設定が26.0度と超ストロング設定。そしてフェース面は弾きの良いニッケルクロムモリブデン鋼を採用した、かっ飛び系アイアンでした。

左から「01」、「03」
GD 「01アイアン」は“軟鉄鍛造の一枚もの”という設計から、ツアーモデルらしさを感じます。データはどのようになっていますか?
松尾 ロフトが32.0度とプロギアのアイアンの中で最も寝ている設定で、ボール高さを求めているように感じます。
GD 他のツアーモデルより、やや立っているようにも思います。
松尾 そうですね。前作から継承された設定です。また軟鉄鍛造ですから、ネック曲げによる微調整の自由度も含めて、考えているのかもしれません。
ツアーモデルらしさを感じるのは重心設計に詰まっています。重心距離が36.4mmと短く、フェース面上の重心もヒール寄りになっていることで、ヒールに引きつけてミートするゴルファーと相性が良いです。
ヒール寄り重心でフェードヒッターと相性がいい
GD なるほど。巷にある複合系アイアンは、異素材を組み合わせ重心位置を低くしたり、慣性モーメントを高めミスへの強さを求めた設計をしています。軟鉄鍛造を設計する上で、難しい部分はあるのでしょうか?
松尾 軟鉄は飛び系アイアンに使われるような素材と違って、強度が高くないのでフェース面の薄肉加工には限界があります。強度を保つためにフェースの肉厚が必要になり、そこに重量を取られるため、ソールの幅を広げる範囲や、打感のために肉厚を盛る部分もある程度決まってきます。軟鉄鍛造の設計は重量配分との戦いになることが多いですね。
GD なるほど。一つの素材で作るからこそ限られたヘッド重量内で、上手く重量配分させるかが、性能を決める鍵になるわけですね。他にデータで特徴はありますか?
松尾 全体的に小ぶりなサイズ感なので、ヘッドの操作性を判断できる、ネック軸回りの慣性モーメント(基準値:5500〜5999g・㎠)が5071g・㎠と抑えられているため、抜群の操作性を備えています。
またヘッドの慣性モーメント(標準値:2600〜2799g・㎠)が2242g・㎠と小さいため、ミスヒットに強い性能にはなっていません。正確なミート力を持った上級者向けらしい特徴になっています。
GD ボールを曲げたり、高さをコントロールしたいゴルファー向けの設定になっているわけですね。
松尾 はい。フェースプログレッションが大きく、強いストレートネックになっていることで、ボールに対してスクエアに構えやすいのも特徴ですね。コンパクトなサイズとの組み合わせで、ボールを操作しやすいイメージが湧くアイアンです。

