金曜日の朝、ニーマンは8オーバー78で第1ラウンドを終えた。このスコアには前日の6番パー4でクラブを投げたとして2打罰が科された『11』も含まれている。
大会初日、日没が迫るなか6番(15ホール目)で彼はティーショットを2度OBゾーンに打ち込んだ。さらに打ち直しの5打目はフェアウェイ右サイドの丈の長いフェスキュー芝に吸い込まれた。
ニーマンはボールの近くにヒアリ(攻撃的で巣を踏むと大群で襲いかかってくる危険なアリ)がいると思い競技委員に救済を求めたが却下された。そのまま6打目を打ちフェアウェイに戻したのだが、その直後、2打罰が科された。
The Athleticが現場にいたボランティアの目撃談をこう報じている。
「ニーマンは激怒しボールの位置を示す旗を蹴り、芝を蹴り、クラブを50ヤードも投げ飛ばした」のだと。その行為が2打罰の理由だった。
「怒っていたわけじゃない。すごく落ち着いて冷静にヒアリじゃないのかを聞いたんだ。ミスショットを続けてはいけないとわかっていたから」と第2ラウンド終了後に弁明したニーマン。
「ただレイアップ(フェアウェイに戻した)したあと、そこまで溜め込んでいたフラストレーションが一気に爆発してしまった。もう(サスペンデッドを告げる)ホーンが鳴っていたと思う」
6番プレー中に日没順延となり金曜日の朝続きをプレーしのだが2打罰を本人が知ったのは第1ラウンドを終え、スコアカードを提出をしたときだった。
30分後には第2ラウンドが始まるというのに思わず涙が溢れた。
「自分のせいだけれど2打罰は少し重すぎると思いました」
何をいっても裁定は覆らない。

ゴルフ規則 1.2b(行動規範)違反により初日に2打罰となったホアキン・ニーマン(写真は26年LIVゴルフ・コリア)
マスターズでセルヒオ・ガルシアがクラブを芝に叩きつけ警告を受けたのは記憶に新しい。目下単独首位を快走するウィンダム・クラークが昨年ロッカーを破損した件など度重なる目に余る行為に、今季各メジャートーナメントは行動規範遵守を徹底する方針を打ち出した。
ジュニアやアマチュアのお手本となるべきプロがゲームの精神に反する行為をした場合、最初は警告、2回目が2打罰、3回目で失格になるのだが、ニーマンのケースは極めて悪質と判断され警告を飛び越し2打罰が科された。
涙を拭って挑んだ第2ラウンドで27歳は意地を見せた。
バーディを7つ(2ボギー)奪ってこの日のベストタイ5アンダー65をマーク。通算3オーバーとして139位タイから93ランクアップの46位タイで予選をクリアした。
パー4で『11』を叩いて予選を通るのだからやはりプロは違う。
「今回の経験から学びたいと思います」と反省を胸に刻んだニーマンは決勝ラウンドに進めることに感謝している。
