トッププロが苦戦したシネコックヒルズGCで注目のアマチュアが善戦。ローアマの2人がマークした通算5オーバーは、ローリー・マキロイ、ダスティン・ジョンソン、キーガン・ブラッドリーらメジャーチャンピオンのスコアを1打上回った。

ジャクソン・コイブン(左)とライダー・コワン(右)
決勝ラウンドの2日間、奇しくもこの試合を最後にプロに転向するコイブンと最終予選でタイガーの息子チャーリーがバッグを担いで本戦出場を果たしたジュニアNo.1のマイルズ・ラッセル、話題の2人が同組でプレー。
コイブンは噂通りの好プレーで前半3連続バーディを奪うと、後半2つボギーがあったものの最終ホールをバーディで締めくくり2アンダー68をマーク。フェアウェイキープ率が4位タイ、パーオン率3位タイで、ストロークゲインドのすべての項目でプラスの数字を叩き出した。
先にコイブンが5オーバーでフィニッシュしたため、前日まで優位に立っていたコワンは16番のボギーで6オーバーまでスコアを落とし、残り2ホールでバーディを獲らなければならない状況に。
そこで彼は底力を発揮した。完全優勝を達成したウィンダム・クラークさえボギーを叩いた難しい17番パー3でティーショットを2メートルにピタリと寄せ、きっちりバーディを奪ってタイトルを手繰り寄せた。
歴代ローアマにはそうそうたるメンバーが揃っている。ビクトール・ホブランが19年にマスターズと全米オープン、ダブルでローアマに輝き、世界No.1のスコッティ・シェフラーも17年にタイトルを獲得している。
フレッド・カプルスやフィル・ミケルソン(90年&91年)、ジャスティン・レナード、マット・クーチャー、ラッセル・ヘンリー、パトリック・カントレーもタイトル保持者。つまりコイブンもコワンもこの系譜を引き継ぎプロで何勝も挙げる可能性がある。
ところで、今大会に第二次世界大戦以降では2番目の若さで予選を突破した17歳のマイルズは父に素晴らしいサプライズプレゼントを用意していた。
3バーディ、3ボギーのイーブンパーで迎えた最終18番。フェアウェイから残り199ヤードをグリーンに乗せたあと、幼い頃から一緒に練習場に通った父に贈った特別なプレゼントとは……?
実は彼ラウンド前に主催のUSGAのルール担当者に18番グリーンに上る丘をスウィングコーチ兼キャディのラモス・ベスカンサ氏に替わって父にバッグを担がせて欲しいと頼んでいたのだ。

マイルズから父ジョーに特別なプレゼント。18番ホールで息子のバッグを担ぎ、全米の地をともに歩んだ
その願いが叶えられた。父がバッグを担いで最高峰の舞台のフィニッシングホールに2人で歩を進めたのだ。生涯忘れられない至福の瞬間こそ息子が父の日に準備した最高の贈りものだった。
写真/USGA
【動画】全米オープン最終日のハイライトをチェック【USGA公式YouTube】
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