今回は、今シーズンすでに2勝、トップ10入り7回と絶好調の桑木志帆が使用するブリヂストン「BX1LS ドライバー」をピックアップ。シリーズ共通の“バイティングフェース”と呼ばれる凹凸のあるミーリング加工がフェースに施されており、ボールが滑らずにしっかりと食いつくことで、安定性と飛距離性能を高めたモデルだ。クラブ設計家の松尾好員氏と共に、その性能をひも解いた。
基準ヘッドは9.0度、データは実測値です

叩いて飛ばせる低スピン性能

ここからは実測データをもとに凄腕シングルでもある松尾氏にクラブ分析と試打レポートをしてもらいます。試打及び計測ヘッドが9.0度、シャフトは「TENSEIPRO BLACK 1K CORE 60」(フレックスS)です。掲載数値はすべて実測値となります。

ヘッド重量が203.2gと非常に重い設定が特徴だ

クラブ全体のデータについて「クラブの長さは実測で45.06インチと標準的ですが、クラブ重量が314.2gと重く、スウィングウェイトもD3.8と非常に大きくなっています。その結果、クラブの振りやすさの目安となるクラブ全体MOIが294万g・㎠と大きくなっています。計測数値のみで推察すると、ドライバーのヘッドスピードが47m/sくらいのゴルファーにとって、タイミングよく振りやすい仕上がりです」と松尾氏は話す。

続いて構えた時の印象を「ヘッド形状は横幅が狭めで、全体としてやや縦長形状が特徴です。アドレスではライ角のアップライト感があるものの、フェースがかぶって見えないオープンフェース設定に。ボールがつかまりすぎないイメージが出ています」と評した。

画像: オープンフェース設定だから、左に引っかけるようなイメージが湧かない

オープンフェース設定だから、左に引っかけるようなイメージが湧かない

そして、ヘッドの重心設計に話が及ぶと「BX1LS」の実戦向きな性格がより浮き彫りになる。
「“兄弟モデル”の『BX1ST』よりも重心が短く、浅くなっています。結果として、ヘッドMOI(左右、上下)は小さくなり、ミスヒットに対する強さは控えめです。またネック軸回りのMOIが『BX1ST』よりもさらに小さくなっているので、ダウンスウィングでヘッドの操作性が良く、インテンショナルに弾道を打ち分けやすくなっています」

モデル名の「LS」(ロースピン)を裏付けるデータも、重心深度とスイートスポットの高さから読み取れる。

「重心深度が非常に浅いので、SS高さが『BX1ST』よりも低くなり、より低スピンの強い弾道が打ちやすくなっています。また『BX1ST』と同様に重いヘッドと9.8度のリアルロフトによって、プロモデルらしい性能になっています。難易度は高いですが、上手くミートできればボール初速を上げられるでしょう。ストレート系の中弾道が打ちやすいですね」

画像: 低スピンの中弾道で飛ばせる

低スピンの中弾道で飛ばせる

最後に松尾氏は、標準シャフトや打音を述べて締めくくる。

「シャフトは適度なしっかり感があり、インパクトの再現性も高かったです。そして打音はやや低めのフィーリングでした」

※週刊ゴルフダイジェスト2026年7月7日号「ヘッドデータは嘘つかない!」より

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