全国から問い合わせが殺到するという知る人ぞ知る人気ショップ「ゴルフステージ成城」のクラブナビゲーター・吉田朋広氏が、注目ギアを徹底検証・解説する本企画。今回は、3月の発売からわずか2ヶ月で1万本を超える販売数を記録したフジクラの大ヒットシャフト「SPEEDER BOOST(スピーダー ブースト)」について、改めてその人気の理由を考察してみたいと思います。

私が考える「SPEEDER BOOST(スピーダー ブースト)」のポイントは、以下の5つです。

1「SPEEDER BOOST」の人気スペック
2「SPEEDER BOOST」の人気の理由
3「SPEEDER BOOST」のスペックの選び方
4「SPEEDER BOOST」の持つ可能性
5「SPEEDER BOOST」オススメマッチングヘッド

1SPEEDER BOOSTの人気のスペック

発売から現在までの出荷ベースでの販売比率は以下の通りです。

1位:50 S
2位:40S
3位:40R 50 R 60 S(同率)

全部で5スペックある中で、販売比率トップに輝いたのは「50 S」でした。全体的に比率が大きく偏っていないのが特徴ですが、なぜ50 Sが最も支持されているのかを探ってみましょう。

画像: SPEEDER BOOST 50 S

SPEEDER BOOST 50 S

「50 S」のスペックは、重量55グラム、トルク5.6、キックポイントは先/元です。フジクラのカタログ値におけるシャフト振動数は「233CPM」(ヘッド重量200g、45インチ、グリップ50g時)となっています。

同じフジクラの50グラム台・Sフレックスである「SPEEDER NX GOLD」の振動数が257CPMですので、数値上は30CPM以上の差があります。一般的に、同じフレックスでも振動数にこれほどの差が出ると、しなりの感覚は全く合わなくなってしまいます。

しかし「SPEEDER BOOST」は、手元と先端の2カ所にキックポイントを持つ新設計(ダブルキックポイント)を採用しているため、数値だけで単純比較することはできません。この50 S特有のダブルキックポイントに大きな違和感を覚えることなく、シャフト本来の卓越したパフォーマンスを誰もが体感できる。この「ワイドレンジをカバーする対応力の高さ(懐の深さ)」こそが、販売比率トップの最大の理由だと思います。

初めてワッグルした際、その大きなしなりに驚く方もいらっしゃいます。しかし、実際にスウィングすると引き締まったフィーリングに変わり、数発打っていくうちに不思議とスウィングのタイミングと同調してくるのです。「シャフトのしなりを使ってボールを飛ばす」という感覚を、やさしく、そしてオートマチックに体感させてくれる素晴らしいスペックです。

画像: 吉田氏の「SPEEDER BOOST」の評価①

吉田氏の「SPEEDER BOOST」の評価①

2「SPEEDER BOOST」人気の理由

「SPEEDER BOOST」の人気の理由は「飛距離性能」です。

同モデルに変えたことでシャフトを理想的なしなりで使えるようになり、結果として飛距離アップに結びついたという声が非常に多く寄せられています。

前述の通り、ワッグル時の大きなしなりのイメージとは異なり、実際のスウィングではシャープな挙動を見せます。そのため、大きくしなるシャフトにありがちな「振り遅れ感」や「挙動の不安定さ」を一切抱かせることなく、ヘッドを的確にインパクトエリアへと導いてくれるのです。 特に先端部分の動きは絶妙で、ヘッドが走る感覚がありながらも安定しているため、確実にフェースでボールをとらえてくれます。

切り返しで手元をしならせ、そのしなり戻りと先端の動きでしっかりとボールをとらえるのが理想的なスウィングですが、このシャフトはその一連の動きをオートマチックに実現してくれます。

これまで手元のしなりを作れなかった方や、当たりが薄かった方でも、理想的なシャフトの動きを実現でき、「スウィングスピードの向上」と「飛距離アップ」を実感されています。また、「硬いほうが曲がらない」という先入観を持っていた方が、「軟らかいのに思い切り振っても曲がらない!」と驚かれるケースも多いですね。

画像: 2「SPEEDER BOOST」人気の理由

多くの方に「SPEEDER BOOST」の持つ高い飛距離性能を体感して頂きたいですね。

3「SPEEDER BOOST」のスペックの選び方

しなりを生み出すマルチフレックス的な要素を持った新設計ですので、切り返しで大きなパワーは必要ありません。ですから、ご自身のスウィングスピードは一旦気にせず、先入観なしに「振りやすく感じるスペック」を選んで大丈夫です。

実際に、一般的な女性ゴルファーのパワーで「50 R」がジャストフィットしたケースや、ヘッドスピード50m/sオーバーのハードヒッターが試して飛距離が20ヤードもアップしたケースもあります。

全く新しいコンセプトのシャフトですので、できればすべてのスペックを打てる環境で選ぶのが理想的です。イメージだけで決めず、ぜひ実際に試打して新しい発見を楽しんでください。

4「SPEEDER BOOST」の持つ可能性

ダブルキックポイントのおかげで切り返しの「間」が取りやすいため、ダウンスウィングのタイミングが不安定な方にとって、非常に良いガイド役になってくれます。さらに先端もしなることで、無理にボールを捕まえにいかなくてもオートマチックにつかまります。

つまり、振れば振るほどシャフトの「理想的な動き」が体感できるため、結果的にスウィングそのものが良くなり、スウィングスピードもアップする要素を秘めているのです。

ボールを打ちながらスウィング矯正ができる「プラクティス要素」を持ったシャフトとして、セカンドシャフトに導入してみるのも面白いのではないでしょうか。

振っているうちに自然にスウィングが良くなるという、もう1つの可能性を持ったシャフトともいえるでしょう。

5「SPEEDER BOOST」にオススメマッチングヘッド

今回は、メーカーカスタムでオーダー可能な海外・国内メーカーから、それぞれ1モデルずつセレクトさせていただきました。

PING G440MAX

PING G440 MAXとのマッチングは非常にオススメです。オートマチックなしなりと鋭く戻る先端の動きが、ヘッドスピードが上がりにくい大慣性モーメントのヘッドをインパクトエリアで強烈に加速させてくれます。

画像: PING G440 MAX

PING G440 MAX

フェースが開き気味でインパクトを迎える方でも、しっかりとボールをフェースに乗せやすく、右へのミスへの不安を大きく低減してくれます。左右のブレに強いG440 MAXのヘッドパフォーマンスを、さらに一段引き上げてくれる組み合わせとなるでしょう。一部のPING取扱店で試打が可能なようですので、ぜひお試しください。

BRIDGESTONE BX2HT

日本人ゴルファーのために設計され、女子プロの使用率も高い「BX2 HT」ですが、こちらは「右へのミスを減らしたい」「ドローボールを打ちたい」という方に特におすすめです。

BX2 HT自体が右へのミスを低減するドローバイアス設計ですが、SPEEDER BOOSTと組み合わせても、大きく左に巻き込むようなチーピンにはならず、オートマチックに綺麗なドローイメージのボールが打てます。

BX2 HTはリアルロフトが大きめで弾道が高くなりやすいため、ロフト角は「9.5度」がベストマッチでしょう。平均的なパワーのゴルファーが、吹け上がることなく理想的なドローボールを狙えるセッティングになります。

BRIDGESTONE主催の試打会で試せるようですので、興味がある方は是非試して頂きたいと思います。

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