今、最も飛ぶドライバーはどれかを決める月刊ゴルフダイジェストの名物企画「D-1グランプリ」。今年2026年のチャンピオンに輝いたのがタイトリストの「GTS2」。これで先代「GT2」の2連覇に続き、タイトリストが史上初の3連覇を飾ることとなったが、その強さの理由は何なのか? YouTube「試打ラボ しだるTV」でお馴染みの石井良介プロが徹底試打&フィッティングして深堀りした。

キャリーで飛ばせるGTS2に絞って
フィッティングを継続

石井 「GTS2」のほうが「GTS3」より少しつかまるイメージがあると思うのでが、僕の場合は「2」はフェードっぽくて、「3」はドローっぽくなる。これは前作GTから変わらない印象です。

大久保 これはフィッティングしていくなかでゴルファーによって結構違い、スウィングのタイプによって変わってきます。「3」のほうが操作性が高い分、自分でヘッドを動かすタイプの方は、慣性モーメントが大きくヘッドの直進性が高い「2」よりつかまりが良く感じるケースがあります。

石井 「2」がヘッドの直進性が高く"安定感!"という感じなのに対し、「3」のほうがつかまりがよく感じたのはそういうわけなんですね。

「GTS2」に合うシャフトはどれか?大久保フィッターの目利きが冴える!

画像: タイトリスト フィッティングスペシャリスト 大久保和彦氏

タイトリスト フィッティングスペシャリスト
大久保和彦氏

ここからは石井プロの計測結果やフィーリングをもとに、大久保さんがシャフトを提案。安定した弾道と飛距離の両立を目指してベストシャフトを探っていく。

シャフト①フジクラ 24ベンタスレッド(6X)
少しつかまりをプラスするために先中調子のベンタスレッドをチョイス。石井プロも所有しており"好きなシャフト"だが今回は思ったほどつかまらず。

画像: 「GTS2」に合うシャフトはどれか?大久保フィッターの目利きが冴える!

シャフト②グラファイトデザイン ツアーAD CQ(6X)
ほぼストレート軌道の強弾道だがボール初速は67.2m/s。石井プロの目指す70m/sには届かず。

シャフト③三菱ケミカル ディアマナRB (63X)
ディアマナの中でも手元がしっかりして先が動くRBをチョイス。ほぼストレート軌道のいいフェードボールが出るもこちらも初速は上がらず。

シャフト④グラファイトデザイン ツアーAD CQ(6S)
これまでのフィッティングで感触のよかったツアーAD CQのフレックスをXからS変えてテスト。初速69台を連発。「スピン量が減ったら初速70m/sいきそうですね」(石井プロ)

画像: 大久保さんの提案した5種類のシャフトの中から「ツアーAD CQ(6S)」に決定

大久保さんの提案した5種類のシャフトの中から「ツアーAD CQ(6S)」に決定

これで「GTS2」に組み合わせるシャフトは「ツアーAD CQ(6S)」に決定。「適正な弾道も出ていますし、もう少しつかまるボールが出るセッティングを試してみましょう」(大久保さん)ということで、ロフト10度のヘッドから9度のヘッドに変えつつ、弾道調整機能でロフトを9.75度に調整してトライ。

画像: 数値を見ながら細かな調整を重ねていく

数値を見ながら細かな調整を重ねていく

石井 いいフェードだぜ(笑)。ポジションを変えたことでちょっとつかまる雰囲気はありますが、少し右に抜けたかな?というボールがほとんどストレートボールになりました。曲がり幅が減り、スピンも減りすぎずキャリーが安定して伸びましたね。

大久保 この組み合わせでウェイトを少し調整していきましょう。

ウェイト調整で
いよいよ理想の弾道へ

画像: 前後のウェイトを調整することで、重心位置をスウィング特性に合わせて最適化

前後のウェイトを調整することで、重心位置をスウィング特性に合わせて最適化

「GTS2」は前後2カ所のウェイトを調整することができる(初期設定は前11g、後5g)。このウェイトを前後で入れ替えたり、それぞれの重さを変えながらテストを重ねていく。

画像: 前後のウェイトの合計は変えずに、最適な比率を探っていく

前後のウェイトの合計は変えずに、最適な比率を探っていく

そして辿りついてのが前13g、後ろ3gのセッティング。

石井 1番今日の中で振りやすい。「GTS2」の顔をした「GTS3」を打っているみたい。重心構成が3っぽいです。私にとって振りやすく、つかまりもよくなったのに「GTS2」だからブレずに安定もする。

大久保 打点が少しヒール寄りなので、最後にライ角を少しフラットに調整しましょう。

画像1: ウェイト調整で いよいよ理想の弾道へ
画像2: ウェイト調整で いよいよ理想の弾道へ

ここで、とうとう初速70m/sを突破!
最終的なフィッティング結果は以下となった。
ヘッド:GTS2(9.0度)
ウェイト:前13g、後3g
シュアフィットポジション:C4(ロフト+0.75度、ライ角フラット)
シャフト:ツアーAD CQ(6S)

石井 今回は「GTS2」のウェイトを変えることで振り心地を「GTS3」に近づけることができましたが、その逆もできるのだと思います。そういった自由度の高さもGTSシリーズの強さでしょうね。これはD-1グランプリ4連覇も行けそうですね。

高い初速性能と安定性を両立したGTSシリーズ。より初速を重視するもよし、操作性を調整するもよし、各モデルの魅力はフィッティングでさらに高めることができる。気になる方はぜひタイトリストのフィッティングスタジオを訪れてみたらいかがだろう。


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