
レックス倉本
名古屋GC所属。高校卒業後、米国にゴルフ留学して、世界中のツアーを転戦。解説者に転身後は現地から情報を発信。現在はU-NEXTを中心にLPGAやPGAツアーの解説を担当
アムンディ・エビアン選手権で日本勢が大活躍
先日のKPMG全米女子プロ選手権で優勝したユ・ヘランがブルック・ヘンダーソンとのプレーオフを制してメジャー2連勝を飾りました。これで今シーズンのメジャーはネリー・コルダが最初の2つ、ヘランがその次の2つと、仲良く分け合う展開となり、残すは最後のメジャー、AIG全英女子オ
ープンのみとなりました。
ここまで3試合予選落ちが続いていた岩井明愛選手が復調の3位、今シーズンまだトップ10入りがなかった西郷真央選手が山下美夢有選手とともに4位タイと、トップ5に日本勢がなんと3人も入る大活躍で大いに盛り上りました。そんな中、注目したいのが次の2選手です。
まずは原英莉花選手。昨シーズンは下部のエプソンツアーで1年戦い、今季LPGAツアーに昇格。持ち前のボールストライキングで春先から順調に滑り出しましたが、6月に入り大失速。3試合連続で予選落ちしてしまい、エビアンで久々の上位となる14位。エビアンはメジャーなので新人賞争いのポイントが2倍に加算され、一気に首位に躍り出ました。過去2年間は西郷選手、山下選手と2年連続
で日本人が獲得しているこのタイトルを今年も堅守することができそうです。
今季のルーキーには良い選手が揃っています。しかし大本命だったファン・ユーミンが原選手同様、6月に入って大失速し、予選落ちがここ4試合で3回。疲れが出始めているのかもしれませんが、原選手がひと足早く不調から脱出してポールポジションを奪う展開になりました。
もう1人は渋野日向子選手です。今回の16位タイフィニッシュでCMEランキングは91位から80位にジャンプアップし、シード圏内に入ってきました。スウィングにも安定感が出てきてパッティングも仕上がってきました。全米女子オープンからの好調も裏付けられ、スウィング中の背中の入れ替え、切り返し時の柔らかさが出始めました。あとはもう少し体力がつくと以前の彼女に復調するでしょう。
この2人のスター選手の復調は、多くのファンが待ち焦がれていたことでしょう。これから
の戦いがますます楽しみです。

「原選手のショットの精度は素晴らしく、強いて言えば、芝質の影響かパッティングが精彩を欠いているのとサンドゲーム、バンカーショットです。スタッツではサンドセーブが34.15で108位、パーオン後のパット数が1.83で110位。この2つの数字が平均にさえなれば新人王は堅いと思います」(レックス倉本)
PHOTO/Getty Images
※週刊ゴルフダイジェスト8月4日号より
