曲がらないと巷で評判の10Kドライバーを使用するプロがツアーでは増加傾向にある。そこで週刊ゴルフダイジェストの8月11号では、ミスヒットに強いという10Kモデルのメリットとデメリットを分析し、最新モデルを試打している。みんなのゴルフダイジェストでもその一部を紹介しよう。
画像: プロも使う「10Kドライバー」! 直進性の裏に潜む「右に曲がる弱点」とは

●解説/堀越良和(ほりこし・よしかず)
豊富な試打経験に裏打ちされた知識と試打技量から大手メーカーのシャフトやヘッドの開発に携わる、“キング・オブ・試打”。クレアゴルフフィールド所属

「プロも“やさしい”モデルを求める傾向があります」(堀越プロ)

2024年、各メーカーが“10K”を謳い文句としたモデルを続々発売し、大きな話題を呼んだ。2年経った現在、定番モデルとして選択肢の一つとなっている。近年、トッププロも“10K”を選択する選手が現れている。プロも使用する10Kドライバーについて、堀越良和プロに聞いた。

「ドライバーは、ヘッド左右の慣性モーメント(MOI)の上限が5900g・㎠(許容誤差100g・㎠)と定められています。そこで上限のないヘッド上下のMOIに着目し、左右との合算10000g・㎠を超えたモデルを開発。これが“10K”ドライバーの発端となりました」

では、10Kドライバーはどのような特徴があるのか。

「まずはオフセンターヒットに強いという点です。通常、芯から外れた位置で打つと、その衝撃でヘッドがブレてしまい、方向性が悪くなることがあります。しかし、10Kドライバーは重量を周辺に配分することでミスヒット時のヘッドのブレが抑えられ、芯を外しても強い球が出ます。打点がブレやすい人はメリットが大きいです。
 
2つ目が、ヘッドターンがゆるやかな点です。ヘッド左右のMOIが大きくなることでネック軸回りのMOIも大きくなりがちで、これによりフェースターンが起こりにくくなります。ただ左へのミスは軽減されますが、つかまりが悪くなることもあるので、10Kドライバーはフックフェースにしたり、ライ角をアップライトにし、つかまりをよくする工夫がされていることが多いです」

10Kを使うトッププロたち

ベン・グリフィン
10Kドライバーに替えて、昨年、PGAツアー3勝

画像: ベン・グリフィン

ベン・グリフィン

2024年に10Kドライバーを手にし、その年トップ10入りが増えブレークの兆しを見せていた。昨年はPGAツアーで3勝を挙げ、メジャー大会でトップ10入りを2度果たすなど飛躍の一年になった。

鈴木愛
今年、LSモデルから10Kにスイッチした

画像: 鈴木愛

鈴木愛

昨年はLSTモデルを使用していたが、今年からKモデルに。「LSTから替えて、明らかにミスショットが減りました」と鈴木も言うように、昨年よりも平均飛距離は伸びて、トータルドライビングも向上している。

10Kとコアモデルの比較
ピンはフェース角、コブラはライ角でつかまりをよくしている

同シリーズのコアモデルと10Kモデルのスペックを見ると、10Kモデルのつかまりの悪さをカバー
する工夫がわかる。ピンのG440は、コアモデルのフェース角が0.5度オープンなのに対して、「K」では0.5度のフックフェースにして、つかまりやすくし、コブラのOPTMは「MAX-K」のライ角を3度アップライトにして、つかまりを良くしている。

画像: ピンゴルフのG440シリーズの「K」(左)と「MAX」(右)

ピンゴルフのG440シリーズの「K」(左)と「MAX」(右)

ピン G440 Kピン G440 MAX
201.1gヘッド重量201.1g
60.0度ライ角60.5度
フック0.5度フェース角オープン0.5度
5955g・cm²左右MOI5534g・cm²
4331g・cm²上下MOI4008g・cm²
10675g・cm²ネック軸回りMOI10022g・cm²
ピンゴルフ G440シリーズ ※ヘッドデータはジャイロスポーツ調べ
画像: コブラゴルフのOPTMシリーズの「MAX-K」(左)と「X」(右)

コブラゴルフのOPTMシリーズの「MAX-K」(左)と「X」(右)

コブラ OPTM MAX-Kコブラ OPTM X
201.4gヘッド重量203.1g
61.0度ライ角58.0度
0.0度フェース角0.0度
5580g・cm²左右MOI4932g・cm²
3736g・cm²上下MOI3151g・cm²
9487g・cm²ネック軸回りMOIMOI 8441g・cm²
コブラ OPTMシリーズ ※ヘッドデータはジャイロスポーツ調べ

===

左右上下のMOIが1万を超え、トッププロでさえもその恩恵にすがり始めている「10Kドライバー」。圧倒的な直進性を誇る一方で、「ヘッドが返りにくく、右へのプッシュが出やすい」という明確な弱点があることもお分かりいただけたはず。では、我々アマチュアは一体「どの10Kモデル」を選び、どうセッティングすれば、いいのでしょうか?

続く【後編(有料版)】では、“キング・オブ・試打”こと堀越良和プロが、話題の最新10Kドライバー4モデルをガチ試打&徹底比較! 買って後悔しないための答えを提示します。

忖度なしのガチ評価:芯を外しても弾道が変わらない「最強の直進性モデル」はどれ? 逆に、10K最大の弱点を克服した「最もつかまるモデル」とは!?
10Kの弱点を消す魔法のセッティング:10Kドライバーのヘッドには、絶対に「〇〇調子」のシャフトを合わせろ! オートマチックなヘッドをしっかりつかまえるための、プロ直伝の裏技を大公開。

決して安くはない最新ドライバー。あなたのスウィングにドンピシャでハマる「究極の1本」と出合うための完全購入ガイドは、ぜひ後編でお確かめください!

後編はこちら閲覧には有料会員登録が必要です

写真/増田保雄 
THANKS /クレアゴルフフィールド

※2026年8月11日号週刊ゴルフダイジェスト「最新10Kドライバーの実力チェック」より一部抜粋


This article is a sponsored article by
''.