前シリーズ「DSアダプト」で33通りの可変機構を搭載し、話題となったコブラ。今シリーズでは新たに“POI”と呼ばれる新指標にフォーカスし、より打点ブレによるミスへの強さを高めている。今回は安定感と初速性能を追求したという「OPTM(オプティム) X」ドライバーをピックアップし、クラブ設計家の松尾好員氏に性能をひも解いてもらった。
※基準ヘッドは10.5度、データは実測値です。
画像: 【試打クラブスペック】●ロフト角/10.5度 ●ライ角/57.0度 ●ヘッド体積/460cc ●価格(税込)/9万3500円※すべてメーカー公表値

【試打クラブスペック】●ロフト角/10.5度 ●ライ角/57.0度 ●ヘッド体積/460cc ●価格(税込)/9万3500円※すべてメーカー公表値

飛距離と安定性だけじゃない!加えて操作性が改善された

GD 今回はコブラ「オプティム X」ドライバーを、前作の「DSアダプト X」ドライバーと比較しながら、分析していただきます。過去に、この連載では兄弟モデルに当たる3機種を取り上げていますね。

松尾 そうですね。「X」の分析へ行く前に、兄弟モデルの性能のおさらいをしましょうか。
 
「MAX-D」はフェース面上の重心がヒール寄りにあるドローバイアスでした。見た目でも、フックフェース設定と61.5度というアップライトなライ角から、つかまり性能を尖らせたモデルでした。加えて、クラブ自体も軽くパワーに自信がないゴルファーでも振り切れるのも特徴でした。
 
続いて、「MAX-K」は“MAX”と冠されているように、ヘッドの慣性モーメント(MOI)が非常に大きく、とことんミスの強さを高めたモデルです。
 
最後に「LS」は、ヘッドの慣性モーメントは控えめながらも、重たいヘッドと小さなリアルロフトを生かして、初速を上げやすい設計になっていました。

画像: 左から兄弟モデルの「MAX-D」、「MAX-K」、「LS」

左から兄弟モデルの「MAX-D」、「MAX-K」、「LS」

GD 「X」はどんな性能になっていますか?

松尾 前作と比較すると、基本設計を保ちながらも、操作性を高めたモデルに進化しました。

GD 具体的にどのデータに変化があったのでしょうか?

松尾 重心深度を見ると、前作は43.7mmと非常に深い値でしたが、今作は39.6mmと標準値に落ち着きました。
 
関連して、ヘッドMOIも前作が5101g・㎠(大きい)、今作が4932g・㎠(やや大きい)というような変化がありました。
 
一方で操作性を判断できる「ネック軸回りMOI」は前作の9102g・㎠から、8441g・㎠にダウン。ミスヒットに対する強さを少しだけ控え目にしたことで、操作性を高めてきました。

※重心深度の標準値:39.0〜40.0ミリ
※ヘッドMOIの標準値:4600〜4799g・㎠
※ネック軸回りMOIの標準値:7000〜7299g・㎠……この数値よりも大きければ、オートマチックな挙動。小さければ操作性が高い

画像: 左から「DSアダプト X」、「OPTM X」。基本設計は維持されながらも、今作では操作性を高めている

左から「DSアダプト X」、「OPTM X」。基本設計は維持されながらも、今作では操作性を高めている

GD このモデルはシリーズ中で、真ん中のコアモデルに当たります。従来だと、程よく大きいヘッドMOIでミスの強さを持ちながら、初速性能も追求していることが多いです。その辺はいかがですか?

松尾 初速性能のための、コブラの伝統設計である、「重たいヘッド重量」は継承されています。前作でも202.3gと重い部類でした。今作は203.1gとさらに重くなりました。
 
ですから、コアモデルらしい基本設計は継承しながら、操作性を高めたマイナーチェンジがなされたと言えますね。

GD 他に特徴はありますか?

松尾 重心距離が前作と同様に非常に長い設定で、フェース面上の重心はトウ寄りの位置に。強めのフェードバイアスも継承されている特徴の一つです。
 
これらを踏まえると、大きなヘッドMOIのミスの強さに助けてもらいながら、左を恐れずに飛ばしたい方は試されるといいでしょう。


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