数ある最新ドライバーの中から「本当に自分に合った一本」を見つけ出すのは容易ではない。カタログに記載されたスペック上の数値だけに惑わされず、本当に飛ばせるドライバーに出合うためのポイントはどこにあるのだろうか。クラフトマンの鹿又芳典氏と横田英治プロが、クラブの「見た目」がスウィングに与える心理的影響から、ミスヒットをカバーする最新フェーステクノロジーまでを徹底解説。自分にベストなドライバー選びの基準を解き明かす。月刊ゴルフダイジェスト10月号の内容の一部を「みんなのゴルフダイジェスト」でお届けする。

「構えたときの見た目、振り心地、重心特性……。自分に合ったものが飛ばせるドライバーです」(鹿又氏)

画像: 「好みの見た目かどうかはかなり大切ですね」と語る横田プロ(右)

「好みの見た目かどうかはかなり大切ですね」と語る横田プロ(右)

月刊ゴルフダイジェストの名物規格である「D-1グランプリ」。その試打者を長年務めてきた横田プロは、ベスト16を振り返るなかで、『オノフ KURO』について「見た目にも重心距離が長いとあまり感じなくて、球がつかまりました」という。計測データ的に重心距離は長い(43.3ミリ)けれど、ヘッド形状の工夫やシャフトの特性などを含めて、クラブとして球をつかまえやすくできている、ということのようだ。

鹿又氏はこう述べる。

「ボクもヘッドのデータをよく見ますが、例えば“重心距離が短い=操作性が良い”とは一概には言えません。仮に同じヘッド体積で、フェース長が長い40ミリ(重心距離)のヘッドとフェース長が短い40ミリ(重心距離)のヘッドでは、クラブを持ったときに打ち手の反応が違います。
 
同様に、重心距離が同じでも、オニギリ型の38ミリと洋ナシ型の38ミリでは、打ち手の反応が変わるはず。クラブを見たときに、つかまらないと思ったらつかまえにいくし、つかまると思ったらフェースのターンを抑えようとする。そのようにプレーヤーは、見た目に対して反応を起こすし、反応の仕方も人によって違います。ボクがフィッティングする際にも『どういう反応が起きているか』をすごく見ます。その反応を上手に“起こさせてたり”、逆に“起こさせない”ようにしているクラブもあります。だからこそ数字は目安にしながらも、自分の感覚を大切にしてドライバーを選ぶことが大事だと思います」

自分にぴったりのドライバー、ここが大切!

画像: 「インパクトでスクエアに当てやすいものを選びたいですね」(鹿又)

「インパクトでスクエアに当てやすいものを選びたいですね」(鹿又)

アマチュアが自分に合うドライバーを探すときに重視すべきことについて、鹿又氏はズバリ答える。

「スクエアに当てやすいモデルを選ぶことです。スクエアに当てようとしてスクエアに当てられるクラブが、自分に合っているということ。今は同ブランドのシリーズで4モデルくらいありますから、そうできるものが必ずあるはず」

横田プロはこう続ける。

「スクエアに当たれば、出球の方向はブレません。そこから球が曲がっても、今のクラブならば大曲がりになりづらいんです」

オフセンターヒットでも芯に当たったときと同じように飛ばしたい!

画像: ドライバーのテクノロジーについて語り合う鹿又氏と横田プロ

ドライバーのテクノロジーについて語り合う鹿又氏と横田プロ

話題の多層フェース、異素材のコンポジットヘッド、ソールのウェイトやスリットなど、ドライバーのテクノロジーはさまざまだ。そこまで手の込んだ作りをして各メーカーが目指していることは何か?

鹿又氏は語る。

「ドライバーの反発性能はルールで上限が決まっているので、今は"芯を外しても芯に当たったときと同じように飛ばそう"という方向で進化しています。それをボディ=MOIを大きくして求めるメーカーもあれば、フェースのテクノロジーで求めるメーカーもあります。とりわけ男子プロは、狭いホールでフェースの下めに当ててスピンを入れるなど、あえて打点をズラしたりするもの。そのときに思った通りの球が打てて、飛距離があまり落ちないクラブを多くの選手が使うんです」

進化した今どきドライバーは、打点がバラつくアマチュアを助けてくれるだけじゃなく、打点をコントロールするプロの高度な技術にも対応できるスグレモノなのだ。

各メーカーの様々なテクノロジーから、「みんなのゴルフダイジェスト」ではPRGR「RS DUO」シリーズのテクノロジーをご紹介!

画像: 4層複合構造「DUOフェース」素材は右上から「特殊弾性接着剤」、「ナイロンメッシュ」、「カーボンアウターカバー」、そしてヘッド面には「極薄反発チタン」の4層となる

4層複合構造「DUOフェース」素材は右上から「特殊弾性接着剤」、「ナイロンメッシュ」、「カーボンアウターカバー」、そしてヘッド面には「極薄反発チタン」の4層となる

たとえば「RS DUO」シリーズの4層「DUOフェース」 は、「初速を上げる、落とさない。特筆もののフェース構造ですね」(鹿又)

タイヤの技術を生かしてできたのが4層複合構造の「DUOフェース」だ。「高反発チタンフェースの表面にカーボンを重ねて、反発をルール内に抑えつつ打感を良くしています」(鹿又)

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後編では、話題の最新ドライバーを鹿又氏と横田プロが徹底試打解説! 「DUOフェース」をはじめとする各メーカーの最新テクノロジーの数々、そして実際のインパクトでどのように弾道へ影響を与えるのかをリアルな計測データとともに完全検証。さらに、自分のスウィング傾向に合わせた「一発でスクエアに構えられるモデルの見分け方」や、打点のバラつきに悩むアマチュアゴルファーに向けた具体的なタイプ別モデルマッチングリストも一挙公開。あなたの潜在飛距離を最大限に引き出す「運命の1本」が必ず見つかる必見の特集となっている。

取材・文/新井田聡
写真/有原裕晶
協力/クラブハウス、ユニオンゴルフ

※月刊ゴルフダイジェスト10月号「最新ドライバー大研究!」より


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