2026年度「日本ジュニアゴルフ選手権 Presented by Sky 男子15~17歳の部」は霞ヶ関CC(7443ヤード・パー71)で開催され、21日に最終日が行われた。
画像: 名実ともに「ビッグスター」へ! また大きなタイトルを1つ獲得した長﨑大星(写真/JGA提供)

名実ともに「ビッグスター」へ! また大きなタイトルを1つ獲得した長﨑大星(写真/JGA提供)

3日間で17アンダーを叩き出し2位に7打差を付けて圧勝したのは長﨑大星(勇志国際高2年)。

最終日は雷雨のため18番ホールのセカンド時点で中断したが、このときも集中は切れなかった。

「ここで中断するんかいっと思って(笑)。想像よりも長かったんですけど、リラックスした感じでした。6打差ありましたし、(再開した)セカンドで4番アイアンで手前側に乗せて、2パットで決めようって考えていました」

仕切り直して皆が見守るなかでの18番のセカンドショット。5Wを握ってグリーン奥12mへ。

「急にアゲンストが吹いてきて。230ヤードあったので、4Iじゃ届かないし、ショートでは嫌だから、それなら行ってみるかと思って。グリーン奥でも大丈夫だとわかっていたので方向だけ合わせようと思って打ったら、ピン筋に行ってくれたんですけどやっぱり少し奥でした」

画像: 長めの中断中、高校生らしからぬ“ゴルフ談義”に花を咲かせる選手たち。各人ナショナルチームや学校のユニフォームを着て大会を戦った

長めの中断中、高校生らしからぬ“ゴルフ談義”に花を咲かせる選手たち。各人ナショナルチームや学校のユニフォームを着て大会を戦った

そしてここからが“大星劇場”。57度で上手く転がしてチップインバーディで締めた。

「すごい。さすが、スーパースターは違う!」という声が上がり、皆が、本大会の長﨑の強さに脱帽したのだった。

「簡単ではなかったですけど、とりあえずOKまで寄せに行こうと思って打ったのがイイ感じに行ってくれて、自分でもビックリするプレーでした」

これで日本ジュニアは、中学、高校とそれぞれ1つずつタイトルを獲得。

「何より今年、初めて優勝することができて、自分のなかではホッとしていますし、素直に嬉しいです」

今年はスウィング改造しながら国内外の大会に出続けているという長﨑。その新スウィングも、だいぶ納得するものに近づいてきたという。

「今まではすごいあやふやな部分だったりとか、ズレていたところがあったんですけど、そのあたりの基準が真っすぐになってくれて。また、海外ではロングアイアンで球が飛んだり、上がる選手がすごく多くて。自分はロングアイアンが飛ばないし球も低く出るところが課題だったので、ボールの高さや飛距離の面でもアイアンが一番大きく成長したんじゃないかなと思います」

ドライバーも小ぶりヘッドから大きなヘッドに替えた。世界で戦いながら、必要なものは進化させる。16歳、常に先を見据えて、今の自分に必要なこと、自分がどうしたいかを考えて、クラブ選びもスウィング改造も行う。そこに迷いはない。周りはちょっとドキドキすることもあるけれど、本人には確固たる自信と確信があるのだろう。

“考えてないように見えて考えている”が自己分析だ。ボールには「Big Star」と、夢を刻印している。座右の銘は「TKG」。「たいせい・キープ・ゴーイング」の略だ。心技体の取り組み方や多くの情報を得ているナショナルチームの標語ともいうべき「Just Keep Going」から取った。

この後は、世界のメジャー出場につながるアジアパシフィックアマチュア選手権、そして日本オープンの最終予選が控えている。世界を目指す大星は、日々進化しつづける。

2位に入ったのは最終日に67で回りスコアを伸ばした松山茉生(福井工大福井3年)。

「もったいないミスもたくさんあったんですけど、最後よいパーを取って終われたので、清々しい気分です。もうやるしかないというか、プレッシャーもそれほどなくて」

上に行くしかない最終日、昨年も一昨年もトップから陥落し、表彰式にすら出られなかった。

「なんとか 2 位に上がれてよかったです」

今回、同じナショナルチームの長﨑との差を感じたという松山。しかし、今年は、高校入学前から 日本男子ツアーのQTを受けると決めていた年だ。

「また試合も続きますし、再来週にはナショナルチームの遠征もあります。いろいろ学んでQT に向けて調整していきたいです」

“大器”の覚醒を、皆心待ちにしている。

画像: 「皆仲が良い」という興国高校ゴルフ部。2人の表彰式が終わるのを待っていた。来週は「緑の甲子園」で優勝を狙う。河口、山田も出場する予定だ

「皆仲が良い」という興国高校ゴルフ部。2人の表彰式が終わるのを待っていた。来週は「緑の甲子園」で優勝を狙う。河口、山田も出場する予定だ

同スコアの7アンダーで3位タイに入ったのは、大阪の興国高校3年の同級生、河口聖哉と山田龍之介だ。

最終日の結果は対照的だった。

「今日はパターが結構入ったので、それがスコアにつながりました。上位争いができたことに感謝しています」と河口が言えば、「今日はバーディが全然来ない1日で本当に苦しいラウンドでした。でも自分のプレーはもう本当に出し切ったかなと思う」と山田。2人とも長﨑には「すごすぎる」と感心しつつ、「3日間ずっと 60 台で回っている。僕はまだまだもっと成長しないといけないと思いました」(山田)。

実は2人は、小5の頃から同じアカデミーで研鑽を積んだライバルであり仲の良い友人だ。そろって今年、日本男子ツアーのファーストQTに挑戦する。

「大学に行くと誘惑に負けちゃいそうなので(笑)。でも、しっかり頑張ります」(河口)
「まずは挑戦してみたい。とにかくファイナルに出場できるように頑張ります」(山田)

画像: (左から)松山茉生、長﨑、河口聖哉、山田龍之介。全員、今年の日本オープンの最終予選に挑戦する権利が与えられた

(左から)松山茉生、長﨑、河口聖哉、山田龍之介。全員、今年の日本オープンの最終予選に挑戦する権利が与えられた

高校生たちは勝負の夏を終え、今日からまたそれぞれの新しいスタートラインに立つ。


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