今年は世界初の4層フェースを搭載した新ドライバー「RS DUOシリーズ」を世に送り出したプロギア。その革新的な設計と性能でギアファンを驚かせている。しかし、ドライバーだけでなく、プロの要望と上達志向にあふれるアマチュア向けに設計されたアイアンも負けていない。今回は操作性と安定感を兼ね備えたと謳う「02」アイアンをピックアップ。クラブ設計家の松尾好員氏と共に、その性能をひも解いた。
※基準ヘッドは7番、データは実測値です
画像: 【試打クラブスペック】7I ●ロフト角/30.0度 ●ライ角/62.0度 ●価格(税込)/13万2000円(#6〜PW)※すべてメーカー公表値

【試打クラブスペック】7I ●ロフト角/30.0度 ●ライ角/62.0度 ●価格(税込)/13万2000円(#6〜PW)※すべてメーカー公表値

バウンス角に特徴あり!

GD 今回はプロギア「02」アイアンを分析していただきます。プロギアのアイアン名は、数字によって対象ゴルファーや性能の住み分けがされていますね。

松尾 そうですね。モデル名の数字が小さくなるにつれて、より上級者向けの性能になっています。この連載では以前、最上位モデルに当たる「01」アイアンを取り上げましたね。
 
性能をおさらいすると、操作性を判断できるネック軸回りの慣性モーメント(MOI)が5071g・㎠と非常に小さく、操作性が抜群。重心距離は36.4㎜と短めのヒール寄り重心で、フェード系のゴルファーと相性が良いモデルでした。
※ネック軸回りのMOI……標準値:5500~5999g・㎠
※重心距離……標準値:37.5~39.0㎜

兄弟モデルの「01」は軟鉄鍛造の操作性抜群なアイアンだった

GD シチュエーションに応じて、自分で弾道を操りたい上級者や競技志向のあるゴルファーが求める性能が詰まっていましたね。「02」はどんな性能なんでしょうか?

松尾 まずロフト設定を比較すると、「01」は32.0度でしたが、「02」は30.0度とややストロング設定になっています。またヘッドの素材にも違いがあり、「01」は軟鉄鍛造ですが、「02」のボディは軟鉄、フェース面には弾きの良い“ニッケルクロムモリブデン鋼”が使われています。「01」は軟らかい打感とスピンの入りやすさがあり、グリーンでボールを止めることにフォーカスしている印象です。逆に「02」は、セミストロング設定と弾きの良い素材の組み合わせで、飛距離性能を狙っていることが感じられますね。

GD なるほど。その他に特徴は何かありますか?

松尾 バウンス角を比較すると、「01」は3.7度、「02」は1.5度と小さい値になっています。そもそも米国モデルなどはバウンス角が6度前後あるのが主流ですが、「01」はプロモデルの割に小さい部類に入ります。そのため「02」のバウンス角は、極めて小さい部類に入ります。

左から「01」「02」。ロフト角とバウンス角に大きな違いがある

GD その違いから「02」の対象ゴルファーが見えてきそうですね。

松尾 そうですね。バウンス角がある程度ないと、ダウンブローにスウィングするゴルファーはリーディングエッジが地面に刺さりやすくなり、抜けが悪くなってしまいます。バウンス角が非常に小さい(ほとんどない)モデルなので、実際のコースでターフを取らない「払い打ち」のゴルファーに向いていると言えますね。


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