
レックス倉本
名古屋GC所属。高校卒業後、米国にゴルフ留学して、世界中のツアーを転戦。解説者に転身後は現地から情報を発信。現在はU-NEXTを中心にLPGAやPGAツアーの解説を担当
もし今年インターナショナルクラウンが開催されていたら……
先週はアメリカ対ヨーロッパのプライドを懸けた戦い、ソルハイムカップがオランダで開催されました。前回大会はアメリカが4大会ぶりに勝利を挙げ、通算の成績はアメリカ11勝、ヨーロッパ8勝と接戦を続けてきており、今回も大いに盛り上がりました。
PGAツアーでも米国選抜と世界選抜によるチーム対抗戦、プレジデンツカップが来週開催されます。これまでは米国選抜が世界選抜を圧倒していますが、今年は日本からエースの松山英樹に加えて久常涼が加わり、第3回大会以来となる久々の2勝目に期待が膨らみます。
女子で日本勢が団体戦に加われるのは、ソルハイムカップと交互に開催される国別対抗戦のインターナショナルクラウンで、来年の第6回大会はアメリカで開催されます。これまでの日本勢の成績は第1回大会の3位が最高です。韓国、アメリカ、スペイン、タイ、オーストラリアがそれぞれ1勝ずつ挙
げていますが連覇はなし。4人1チームで争われるフォーマットでは、どの国が勝ってもおかしくない、まさにインターナショナルツアーの様相です。
試しに今年のこれまでの成績で上位4人の日本チームを編成したら、山下美夢有選手、岩井姉妹、勝みなみ選手、そして次点が畑岡奈紗選手と、なんとも豪勢なメンバーになります。単純に国別の上位4人のCMEランキングを合算すると、韓国勢が1位、2位が日本でランキング1位の選手がいるアメリカを上回ります。前回出場した日本勢は山下選手だけなので、新たなメンバー構成です。仮に次点か
ら4人を選出した場合でも、畑岡選手、竹田麗央選手、原英莉花選手、西郷真央選手と、これも強い布陣になり優勝候補に挙げられそうなメンバーです。
カップ戦で重要視されるのは、チームワーク、リーダーシップ、カップ戦独特のフォーマットの経験値。経験値なら山下選手、畑岡選手、西郷選手、竹田選手、チームワークなら岩井姉妹、山下選手&竹田選手、さらにランク外でも吉田優利選手&馬場咲希選手ペアがいます。悲願の初優勝も期待ができる日本勢、そんなことを考えながらソルハイムカップやプレジデンツカップというチーム対抗戦を観戦するのも面白いと思います。そして、なぜチーム対抗のカップ戦の文化が日本のゴルフ界にはないのか? 読者の皆様のクラブ競技でもカップ戦を採用することで、また違ったゴルフライフが楽しめるかもしれません。意地とプライドを懸けたエリートプロたちの争いをお楽しみください。

先週行われた米国VS欧州のチーム対抗戦、ソルハイムカップと交互に行われるのが8カ国による国別対抗戦、インターナショナルクラウン。来年の第6回大会はアメリカのサンフランシスコで開催される
PHOTO/Getty Images
※週刊ゴルフダイジェスト9月29日・10月6日合併号より
