
TOTO ジャパンクラシックにて(撮影/大澤進二)
I字フィニッシュとジャンプ動作が証拠!
山下美夢有はタイガーやネリーと同じ“A2タイプ”
今回は、22年、23年と2年連続で日本の年間女王に輝いた、山下美夢有選手を見ていくことにしましょう。米女子ツアー・CPKCオープンでは初日から首位に立って完全優勝し、先日は日本女子プロゴルフ選手権で優勝するなど、今年も大活躍の山下選手ですが、彼女のタイプは、タイガー・ウッズ選手やネリー・コルダ選手と同じA2タイプです。

前傾角度をほどき、I字型のフィニッシュがA2タイプの特長(撮影/岡沢裕行)
まず、体の正面から見ると、インパクトからフィニッシュにかけて、前傾角度をほどき、I字型のフィニッシュを取っていることがわかります。これは、パラレルタイプ(A2とB1)の特徴です。次に、インパクト付近の動きを見ると、力を上に使い、少しジャンプをするような動きが見られます。これはAタイプの特徴で、結果として彼女がA2タイプと判断できるというわけです。

右サイドが上昇することで体幹部が右を向いて、左サイドが上昇する(撮影/岡沢裕行)
山下選手を見て感じるのは、いかにもA2タイプの特性が表れたスウィングだということです。たとえば、下半身を大きく先行させることなく、その場で体幹部をシンプルに入れ替えるところ。肩口の動きが柔らかく、右サイドが上昇することで体幹部が右を向き、左サイドが上昇することで体幹部が素早く左を向くところなどは、いかにもA2らしい動きと言えます。A2タイプは、4つのタイプの中で最も動きがシンプルなのですが、まさにその見本のようなスウィングと言えるでしょう。
また、山下選手の素晴らしさは、さまざまな状況に対して、スウィングのリズム、ビートが安定していて、その再現性が高いところにあります。一定のリズム、ビートでプレーができるということは、それだけ大崩れが少ないことを意味しています。その再現性、反復性の高さが、年間を通した成績の安定につながっていることは間違いないでしょう。

力みなくアドレスに入るところにも注目(撮影/岡沢裕行)
さて、そんな山下選手を同じA2タイプの人が参考にするのであれば、動きよりも、その淀みのないプレーを見てもらいたいと思います。たとえば、セットアップであれば、カチッ、カチッと構えるのではなく、軽やかに力感なくすっとアドレスに入っていくところ。スウィングであれば、どこかで急に力を加えることも、急激に加速することもなく、始動からフィニッシュまで一定の力感でスウィングするところなどを参考にすると、A2タイプの人は、リズムがよくなり、18ホールを気持ちよくプレーできるようになるのではないでしょうか。
【動画】ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会優勝時の神がかりショット!【JLPGA公式YouTube】
山下美夢有 世界基準の精度【ソニー日本女子プロゴルフ選手権最終日】【JLPGA】
youtube.com▶第1回「4スタンス理論を詳しく説明! あなたのタイプの見つけ方」を読む
A1タイプ
A2タイプ
B2タイプ

監修/廣戸聡一(レッシュプロジェクト代表)
ひろとそういち。1961年生まれ。一般社団法人『レッシュプロジェクト』代表。スポーツ整体『廣戸道場』主宰。幼少時より、野球、剣道、格闘技を経験。高校卒業後、施療を学び、施療家の道を進む。現在は、施療家として、また一流のアスリートや芸能関係者を対象とした、体のケア、トレーニング、食事面の総合アドバイザーとして活躍中。JOC(日本オリンピック委員会)強化スタッフ、日本高等学校ゴルフ連盟公式強化役員、日本ゴルフツアー機構(JGTO)のアドバイザーなどを務め、2011年『ゴルフダイジェスト』誌レッスン・オブ・ザ・イヤーを受賞する。






