2027年シーズンに向けたシード権争いPGAツアー・フォール(秋季大会)がスタート。初戦の新規大会「ビルトモア選手権アシュビル」には次週のプレジデンツカップ出場を控える選手たちが出場し盛り上がりを見せている。注目のルーキー、ジャクソン・コイブンもそのひとり。プロデビューわずか6試合の彼がキャプテン推薦でメンバーに大抜擢され活躍が期待されるが、他にも違った意味で注目を集めている選手がいる。

オーバーン大学時代のチームメイトでコイブンより2歳上のブレンダン・バルデスがビルトモア選手権でツアーに復帰した。

大学時代3度オールアメリカンに選ばれている彼は25年のPGAツアー・ユニバーシティ・ランキング2位の資格でコーンフェリーツアー(下部ツアー)のフル参戦権を獲得した。

ところがPGAツアー昇格目前、26年シーズンを迎えようとしていた矢先、前途有望な若者を襲ったのが原発性縦隔リンパ腫だった。血液のガンの一種で悪性リンパ腫のなかでも希少な病だ。

「あれほど若くて健康でプロとして活躍していたブレンダン(バルデス)にあんなことが起きるなんて……。本当に辛くて、話を聞くだけも痛ましいできごとでした」とコイブン。

【画像&動画】ブレンダン・バルデス、闘病生活の一部をインスタで公開【PGAツアー公式インスタグラム】

幸い化学治療を受け現在は寛解したが本人にとってもガン宣告は晴天の霹靂だった。

「ガンが自分の人生の一部になるとは想像もしていませんでした」

実は彼、以前から小児ガンと闘う子供たちを支援してきた。

「6年近く僕は愛するゴルフを通して(小児ガン支援の)チャリティトーナメントを開催してきました。腫瘍科で治療を受ける子供たちを訪問したり患者とその家族を支援する機会に恵まれていたのです」

闘病する子供たちに寄り添ってきた彼がまさかこの若さでガン患者のひとりになるとは。しかし自らが病を経験したことで「日々格闘する子供たちやその家族の勇気について理解を深めることができました。寛解したことを心から感謝しています」。

画像: 2026年1月1日に病気が見つかり、6カ月間ゴルフから離れ、6回の化学療法を経てツアー復帰したブレンダン・バルデス

2026年1月1日に病気が見つかり、6カ月間ゴルフから離れ、6回の化学療法を経てツアー復帰したブレンダン・バルデス

長年小児ガンのチャリティ活動に邁進し自らもガンを克服した彼は大会前、チルドレン・ミラクル・ネットワーク(CMN)から『プレー・イエロー・アンバサダー』に任命された。

『プレー・イエロー』とはジャック・ニクラス夫妻とCMN、PGAツアーが提携して設立された募金活動プログラム。ゴルフ界全体が結束し、全米及びカナダの小児医療を支援することを目的としており、今後バルデスがアンバサダーとしてゴルファーやファン、地域社会の協力を呼びかける役割を担う。

ビルトモア選手権で競技に復帰した彼はいう。

「『プレー・イエロー』に取り組むのは僕の人生の新たな章に大きな意味をもたらします。ゴルフという競技を通して必死で病と闘っている子供たちに希望と喜び、そして支援を届けたい。自分がガンを経験したことも社会的インパクトを与えるため活用したいと思っています」

大会初日は残念ながら5オーバー76で128位タイと沈んだ。それでもバルデスは諦めず挑み続ける姿を子供たちに見せるつもりだ。

写真/Getty Images


This article is a sponsored article by
''.