下半身先行が生む巨大な「タメ」! ホブランはシェフラーやフリートウッドと同じ“B2タイプ”
今回は、26年シーズンをフェデックスランキング2位で終えたビクトール・ホブラン選手を見ていくことにしましょう。23年には、初の年間王者に輝いたホブラン選手ですが、彼はスコッティ・シェフラー選手、トミー・フリートウッド選手と同じB2タイプです。

下半身から動き出し、クラブが遅れて上がっていくのが特徴的(撮影/岩本芳弘)
まず、始動では下半身から動き出し、クラブが少し遅れて上がっていくのがわかると思います。また、切り返しでも下半身が大きく先行し、タメを作って下ろしているのがわかります。この下半身を先行させて「間」(タメ)を作るのがクロスタイプ(A1とB2)の特徴なのですが、ここまで「間」が大きいのはB2タイプならではと言えるでしょう(同じクロスタイプでも、A1よりB2のほうが「間」は大きい)

全身を柔らかく使い、かつ左サイドに壁をつくることで力強いインパクトになる(撮影/岩本芳弘)
ホブラン選手の魅力は、全身を柔らかく使い、なめらかに壁を作って、ボールを力強くとらえるところにあります。体幹のスピードで飛距離を出すというよりも、トップから最短距離でクラブを下ろし、ボールを正確にとらえることで飛距離を確保する。そういう強さと精度を両立させたスウィングなのです。
そんなホブラン選手を、同じB2の人が参考にするのであれば、みぞおちとひじを柔らかく使うところを見てもらうとよいでしょう。基本的に、B2タイプの人は、みぞおちやひじを固めてしまうと、スムーズな運動ができなくなります。みぞおちに力を入れたり、ひじをピンと伸ばしたりすると、スピードが出しにくくなり、反復性も落ちてしまうのです。

左ひじを無理やり伸ばす意識は持たず、フリーにしておくと自身のパワーを引き出しやすい(撮影/岩本芳弘)
たとえば、ホブラン選手は、トップからインパクトにかけて左ひじを少し曲げた状態で使っているのがわかると思います。この動きをそのままマネをする必要はありませんが、B2の人であれば、ひじを伸ばす意識を持たず、フリーにしておく。
そして、トップからインパクトにかけては、バックスウィングでできた右サイドのふところを保ったまま、最短距離でボールをとらえていく(左ひじを伸ばしたまま使うのではなく、トップで曲がった左ひじを伸ばしていくような感じ)イメージがあると、本来自分が持っているパワーを引き出しやすくなるのではないでしょうか。
▶第1回「4スタンス理論を詳しく説明! あなたのタイプの見つけ方」を読む
A1タイプ
A2タイプ
B1タイプ
B2タイプ

監修/廣戸聡一(レッシュプロジェクト代表)
ひろとそういち。1961年生まれ。一般社団法人『レッシュプロジェクト』代表。スポーツ整体『廣戸道場』主宰。幼少時より、野球、剣道、格闘技を経験。高校卒業後、施療を学び、施療家の道を進む。現在は、施療家として、また一流のアスリートや芸能関係者を対象とした、体のケア、トレーニング、食事面の総合アドバイザーとして活躍中。JOC(日本オリンピック委員会)強化スタッフ、日本高等学校ゴルフ連盟公式強化役員、日本ゴルフツアー機構(JGTO)のアドバイザーなどを務め、2011年『ゴルフダイジェスト』誌レッスン・オブ・ザ・イヤーを受賞する。






