激動の3日目(土曜日)の36ホールを終え、2026年プレジデンツカップは通算スコア「世界選抜 10.5 - 7.5 米国選抜」という、世界選抜の3ポイントリードで運命の最終日シングルス戦(12マッチ)を迎えることとなった。

土曜の死闘を経て、10.5対7.5のリードで最終日へ

土曜日はまさに死闘だった。午前フォーボールでは米国選抜が2.5対1.5で反撃に出たものの、午後のフォーサムでは世界選抜が粘りを見せて2対2のタイに持ち込んだ。カナダコンビのコーリー・コナーズ&ニック・テーラーが3ダウンから劇的な逆転勝利を収めるなど、チーム全員で米国の猛追を耐え抜いた価値ある3ポイントリードだ。

世界選抜がホームの米国選抜を3ポイントリードして日曜日を迎えるのは、プレジデンツカップの歴史においても快挙である。

世界選抜の優勝条件「12マッチで5勝」のリアリティ

最終日に用意されているのは、全12マッチ(12ポイント)のシングル戦だ。世界選抜が1998年(メルボルン)以来、28年ぶりとなる悲願のプレジデンツカップ単独奪還を達成するための数学的条件は非常にシンプルである。

大会勝利に必要な規定ポイントは「15.5ポイント」。すでに10.5ポイントを獲得している世界選抜は、最終日の12マッチであと「5.0ポイント」を獲得すれば勝ち決定となる。つまり、12試合中「5勝(7敗)」、あるいは「4勝2引き分け(6敗)」以上の成績を収めれば、その瞬間に世界選抜の勝利が決まるのだ。

なお、規定の改定により、もし最終的に15対15の同点となった場合は、引き分け(Co-champions)として両チームでカップを分け合うこととなるため、世界選抜はあと4.5ポイント(4勝1分け)でも敗北を回避することができる。

過去の歴史と両主将の陣形比較

画像: 3日目の1番ティーイングエリアの松山英樹。圧倒的アウェーのなか、1998年以来のチーム優勝に王手をかけている

3日目の1番ティーイングエリアの松山英樹。圧倒的アウェーのなか、1998年以来のチーム優勝に王手をかけている

過去の歴史を振り返ると、世界選抜がリードして最終日を迎えた例は過去に3度存在する。1998年(豪州・9ptリードから勝利)、2003年(南ア・3ptリードから同点引き分け)、2019年(豪州・2ptリードから米国に逆転負け)。2019年の苦い記憶があるからこそ、オギルビー主将率いる多国籍軍団に一切の油断はない。

日曜日へ向けた両主将のオーダー(陣形)にも、明確な戦略の違いが表れている。

● 米国(スネデカー主将)の陣形: 逆転を狙い、キャメロン・ヤング(Match 19)、ウィンダム・クラーク(Match 20)、ジャスティン・トーマス(Match 21)、スコッティ・シェフラー(Match 22)と、前半4マッチに主力級を集中配置して一気のロケットスタートを狙う。

● 世界選抜(オギルビー主将)の陣形: トップの久常涼(Match 19)で出足を制しつつ、中盤にイム・ソンジェ(Match 23)、松山英樹(Match 25)、アダム・スコット(Match 26)、そして大トリの12番手(Match 30)に今大会好調のライアン・フォックス(vs ザンダー・シャウフェレ)を置く、12マッチ全体に厚みを持たせた隙のないバランス配置。

歴史が動く日曜日へ

ホームの大歓声を背に猛追をかける絶対王者アメリカと、個人のエゴを捨て「盾(The Shield)」の絆で結ばれた世界選抜。

あと「5ポイント」――。長年届かなかった世界の頂点へ、歴史が動く運命のシングル戦12マッチがいよいよ幕を開ける。

写真/Getty Images


This article is a sponsored article by
''.