米国イリノイ州のメダイナCC No.3(7548ヤード・パー70)で開催された2026年「プレジデンツカップ」最終日。3日目終了時点で7.5対10.5と、3ポイントのビハインドを背負った米国チーム。しかし、全12マッチが組まれた最終日シングル戦において、米国選抜は9勝1敗2分け(9.5対2.5)という圧倒的な強さで世界選抜を粉砕。通算スコア17対13で逆転優勝を飾り、大会11連勝(通算14勝1敗1分け)を達成した。3ポイント差からの逆転劇は、1994年の創設以来、プレジデンツカップ史上最大の最終日逆転記録である。

スネデカー主将の予言「メダイナでは不思議なことが起こる」

金曜日のフォーサム全敗など、今大会は采配の重圧と苦悩に直面し続けてきた米国選抜のブラント・スネデカー主将。しかし、3ポイント差を追いかける土曜日の夜、チームルームで選手たちに送った言葉が、王者の魂に火をつけた。

「メダイナという場所には、歴史的に不思議なこと(奇跡)が起こる力がある。君たちなら必ずやれる」

かつて2012年ライダーカップで「メダイナの奇跡」の敗者となった苦い記憶を持つスネデカー主将の言葉を受け、選手たちは日曜日の1番ティーへと向かった。

最終日の第1マッチ(Match 19)、キャメロン・ヤングが久常涼を3&2で下して最初のポイントを獲得すると、第3マッチのジャスティン・トーマス(vs コリー・コナーズ / 5&3)、第4マッチのスコッティ・シェフラー(vs ニコ・エチャバリア / 2&1)らが怒涛の勢いで勝利を重ね、リーダーボードをアメリカのチームカラーである「赤(Red)」で一色に染め上げていった。

モリカワが明かした「赤いボード」がもたらす歓喜の連鎖

第7マッチ(Match 25)で松山英樹との死闘を1upで制したコリン・モリカワは、リーダーボードがもたらした強烈なモメンタムについて試合後こう証言した。

「15番ホールでボードを見上げた時、一面が真っ赤に染まっていた。先行する仲間が赤を点灯させてくれることこそが、後ろを歩く僕たち全員の大きなエネルギーになる。今日勝つために、僕たちは持てるすべてのエネルギーを出し切った」

そして運命の瞬間が訪れる。第10マッチ(Match 28)を任された初出場のジェイコブ・ブリッジマンが、最終18番ホールで痺れる4フィートのパットを沈めてミンウー・リーを1upで撃破。この瞬間、米国選抜の勝ち点が勝利ラインである15.5ポイント(最終的に17pt)を超え、奇跡の逆転勝利が確定した。

【動画】米国チームの勝利が確定したジェイコブ・ブリッジマンのウィニングパット【プレジデンツカップ公式X】

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追い詰められた絶対王者が見せた真の底力

画像: ホーム・メダイナで11連勝を達成した米国チーム

ホーム・メダイナで11連勝を達成した米国チーム

「選手たちは一度も信念を失わなかった。このチームを心から誇りに思う」

表彰式で感極まった表情を見せたスネデカー主将。世界選抜の猛追に追い詰められながらも、土壇場のシングル戦で圧倒的な個の力と団結力を証明した米国チーム。絶対王者の意地と執念が、メダイナの地に再び鮮やかな逆転劇を描き出した。

写真/Getty Images

【動画・約14分】プレジデンツカップ最終日ハイライト【PGAツアー公式YouTube】

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