来日したばかりで「まだ体が解れていない」というスコットだが、ひと度クラブを握ると水を得た魚のように白球と戯れ始めた。

ドライビングレンジから移動中のジュニアたちを待つ間、ティーイングエリアでルーティンをこなすアダム・スコット

ドライビングレンジから移動中のジュニアたちを待つ間、ティーイングエリアでルーティンをこなすアダム・スコット

ドライビングレンジから移動中のジュニアたちを待つ間、ティーイングエリアでルーティンをこなすアダム・スコット

ドライビングレンジから移動中のジュニアたちを待つ間、ティーイングエリアでルーティンをこなすアダム・スコット

ドライビングレンジから移動中のジュニアたちを待つ間、ティーイングエリアでルーティンをこなすアダム・スコット
ジュニアの到着を待っている間、ティーイングエリアで片手だけで2、3ヤードの先に球を運ぶドリルを繰り返す。25年以上第一線を走り続け飽きるほどプレーをしてきたはずの46歳はまるで少年のよう。ゴルフが好きでたまらないらしい。
「(振り返ってジュニア時代の自分にアドバイスするなら?)そうですね、昔といまではアドバイスの内容が違うかな」

身振り手振りを交えてインタビューに応えてくれたスコット
思案を巡らせたスコットが語り始めたのはこんなことだった。
「いまはすべてにおいてジュニアに対するアドバイスはプロフェッショナルなものが多いような気がします。論理的で科学的、データを分析してアドバイスする。それがハイパフォーマンス(精度の高いプレー)に繋がるのだ、という考え方ですよね。確かにそれは素晴らしいし彼らの助けになっていると思います」
「でも僕はジュニアに『Golf is just a game(ゴルフはゲームなんだよ)』と伝えたいです」
コンピューターがプレーするのではなくヒューマン、すなわち感性を持った人間がするゲーム。それがゴルフ。
「良くも悪くもただのゲーム。感性を活かしてクリエイティブな部分を磨いて欲しい」
そのために最善な方法は「スウィングのあれこれや技術的なことにとらわれず、ただコースに出てゲームをプレーすること。もちろん知識やトレーニングは必要だけれど、1日を終えたとき完璧なスウィングができたかなんてまったく関係ないんです」

トークショーで質問したジュニアに屈託のない笑顔で受け答えるスコット
「だからアダム少年へのアドバイスは『コースに出てのびのびプレーしなさい』ということですね」
想像力を総動員してショットをクリエート(創造)する。コースでは一度たりとも同じ状況はない。ライ、風向き、ヤーデージ、ハザードなどさまざまな要素を加味しながらイメージを膨らませて体を反応させる。コンピューターではない人間だからこそできるゴルフがある。
「ジュニアたちには無限の可能性があります。このイベントを毎年楽しみにしているのは彼らの惚れ惚れするような体の使い方から繰り出すスウィングが見たいから。ニューフェースにも会えるし、僕も彼らから学ぶことが多いんです。あの子たちみたいにクラブを振れればいいな、って。そう思います。もう無理だけど…(苦笑)」
教科書のようなスウィング、非の打ちどころのないルックス。しかも飛び抜けて“いい人”アダム・スコットはどの瞬間も自然体だった。
写真/圓岡紀夫


