
大谷奈千代
1984年生まれ、兵庫県出身。JLPGAトーナメントプロ&ティーチングA級。2008年ステップ・アップ・ツアーで賞金女王。2011年JLPGAツアーでシード権獲得。現在はレッスン活動に力を注ぐ。みんなのゴルフダイジェストと週刊ゴルフダイジェストでイラストレッスンを連載中
左足体重をキープすればダフリを予防できる
GD バンカーが苦手というゴルファーは本当に多いです。
大谷 そういう方は、だいたいダフリ癖を持っていますよね。
GD そうなんです。バンカーだと、なぜか原因不明のダフリ病になってしまう!
大谷 ダフリの原因は、右足体重でインパクトしてしまうことにあるんです。たとえば、目の前のアゴを越すために、右足体重で右肩を下げて打つとします。でも、右肩が下がると、ヘッドの最下点が右にズレて、ダフりやすくなってしまうんですよ。
GD 自分では気が付かないうちに、ダフリの原因を作っていたかもしれませんね。
大谷 大切なのは、左足体重をキープして振ることです。それができれば、ヘッドの最下点が右にズレにくくなります。もう1つ重要なのは、グリップエンドをおへそに向けてインパクトすること。この2つが、バンカーから一発で脱出するポイントです。
【なぜダフるのか?】
頭が右にズレると最下点も右にズレる そもそもヘッド軌道は頭の真下で最下点を迎えやすい。そのため、右足体重でインパクトすると、最下点が右にズレて、ダフリを誘発してしまう。

ヘッドは頭の真下に落ちやすいので右足体重になると最下点が右にズレる
これが正解!
「クリップエンドをおへそに向けて打つ」
「ハンドファーストにもハンドレイトにもならないように、手元をアドレスの位置に戻すつもりで、グリップエンドをおへそに向けてインパクトします。頭の位置が変わらないように、左足体重をキープして振ることが大切です」

グリップエンドをおへそに向ける
ダフリパターン1 「手だけハンドファースト」
手元を押し込む反動で最下点が右にズレる
「ヘッドを上から入れようと手だけでハンドファーストに打ち込むと、逆に頭は右に傾いて、右肩が下がります。そのため、ヘッドの最下点が右にズレてダフりやすく、そのうえヘッドが砂に深く潜ってしまいます」(大谷・以下同)

ヘッドの最下点が右にずれてダフる
ダフリパターン2 「手こねハンドレイト」
すくい上げようとするとダフリ確定です
「砂ごとボールをすくい上げようとして、ハンドレイトでインパクトすると、インパクトからフォローにかけて右足体重になって、ヘッドの最下点は右にズレてしまいます。こうなってしまうと、ダフリ確定です」

すくい上げようとするとダフる
ダフリパターン3 「ひじ引きカット打ち」
左ひじを引いて打つとダフるし飛ばない
「インパクトで左ひじを引いて左わきが空くと、ハンドファーストになるだけでなく、頭が右に傾いて、ダフりやすくなります。それと、カット軌道になるため、ボールがフェースに乗らず、思ったほど飛ばせません」

カット打ちはダフリやすい
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人気のなっち先生こと大谷奈千代プロから、苦手なバンカーで誰もが陥る「ダフリのメカニズム」を解明してもらいました。ボールを上げようとして右足体重になったり、手だけで上から打ち込んだりすくい上げたりすることこそが、ヘッドの最下点を右にズラしてしまう最大の原因だったのです。アドレスでの左足体重をそのままキープし、グリップエンドをおへそに向けてインパクトする基本は、モヤモヤしていたダフリ癖を解消する大きな第一歩になりました!
では、難しく考えがちなスウィング中の手元の動きを、もっとシンプルに再現してソールをきれいに滑らせるための秘訣とは一体どういうものなのか?
続く【後編】では、なっち先生が伝授する「左の親指」の使い方と、ダフリ癖を完全に撃退する練習法を大公開します!
●立てて、下向けて、また立てるだけ!
左の親指の向きを意識するだけで自然とソールが滑り出す魔法の動き。
●キャップのロゴと左ひざを傾けるな!
右肩の下がりやあおり打ちをシャットアウトするアドレス&軸キープ術。
●“盛り砂”の上のボールを払い打ってみよう!
苦手意識を一瞬で吹き飛ばすバンカーショット成功体験トレーニング。
「難しい意識」を手放し、左の親指と簡単な軸意識だけでバンカーから一発脱出するプロの技。あなたのバンカーへの恐怖心を感動に変えるレッスンは、後編に続きます!
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PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/カレドニアンGC
週刊ゴルフダイジェスト11月3日号より一部抜粋


