今年でPGAツアー公式戦としては5回目を迎える「ビダンタワールド・メキシコオープン」が本日、いよいよ開幕。本大会を配信するU-NEXTが、丸山茂樹プロとの名コンビでおなじみの「杉ちゃん」こと杉澤伸章キャディに大会の見どころを聞いた。今回は、杉ちゃんの解説とともに注目ポイントをおさらいしよう!

PGAツアーの中でも特別な熱気と歴史を誇る”メキシコオープン”。メキシコとアメリカのPGAツアーは半世紀以上前から深い関係値を築いており、今大会も世界にメキシコゴルフの魅力を届ける一大イベントとして大きな注目を集めている。ウィンダム・クラークをはじめとするツアートップ選手が参戦するなか、どのような戦いが繰り広げられるのか。大会の舞台となるコースの特性と、注目のプレーヤーたちを紐解いていく。

飛距離が最大のアドバンテージ——グレッグ・ノーマン設計の本格リゾートコースとは。

「開催地である『ビダンタ・バジャルタ』は、伝説のゴルファー、グレッグ・ノーマンが手がけたシグニチャーコースです。フェアウェイが比較的広く設計されているため、ティーショットでどこまで飛距離を稼げるかが勝負の分かれ目となります。このコースにおける『飛ばし屋有利』の傾向は、歴代の優勝者を見れば一目瞭然です。2022年覇者のジョン・ラームは、圧倒的な飛距離を誇るドライバーショットでコースを攻め立ててタイトルを掴み取りました。また、2024年にツアー初優勝を飾ったジェイク・ナップの勝利も、PGAツアー屈指の飛距離を誇る彼だからこそ成し遂げられたストーリーと言えますね。しかし、ただ飛ばせば勝てるわけではありません。リゾートコースゆえに海辺からの強風が吹き荒れ、風次第でスコアが大きく変動する難しさも持ち合わせています。さらに、年を通して美しく整備されているグリーンには独特の『芽』が存在するため、コースを知り尽くしたキャディのアドバイスとタッグが勝敗を大きく左右します」

杉ちゃん大注目——次世代のスター候補:ブレーズ・ブラウンの躍進

画像: 今季のコーンフェリーツアーでポイントランク9位に入り、ジェイソン・デイが持っていたPGAツアー昇格の最年少記録を更新したブレーズ・ブラウン

今季のコーンフェリーツアーでポイントランク9位に入り、ジェイソン・デイが持っていたPGAツアー昇格の最年少記録を更新したブレーズ・ブラウン

「本大会の大きな見どころの一つが、わずか19歳のブレーズ・ブラウンです。母にWNBA(女子プロバスケットボール)選手を持つスポーツアスリートの血統を受け継ぎ、16歳の時には全米アマチュア選手権の予選をトップ通過。さらに16歳でPGAツアーの予選通過を果たすなど、幼少期から規格外のポテンシャルを示してきました。大学進学を選ばず高校在学中にプロ転向を果たした彼は、主戦場とするコーンフェリーツアーでも18試合中トップ10入りが6回、トップ3入りが3回と圧倒的な安定感を発揮しています。ポイントランキングでも上位(9位)に位置し、来季のPGAツアーカードを獲得しています。飛ばし屋有利の今大会においても、十分に優勝争いへ絡んでくるポテンシャルを秘めていますね。また、先日の『プエルトリコ・オープン』で主催者推薦出場を果たし大きな話題となったジョン・デーリー2世のような注目の若手も含め、ツアーの未来を担うプレーヤーたちの戦いから目が離せません」

名手たちの飛距離と、海風・芝目を読み切る巧みな戦略が交錯するメキシコオープン。今大会には平田憲聖や金谷拓実、中島啓太といった期待の日本人選手も参戦する。世界の飛ばし屋たちを相手にどこまで上位へ食い込めるか、日本勢の活躍にも大きな注目が集まる。

U-NEXT/窪山京真
写真/Getty Images


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