
マット・フィッツパトリック(写真は2026年WMフェニックスオープン)
前傾キープと左脚の蹴り! ジョン・ラームらと同じ「A1タイプ」の特徴

左脚を真っすぐに伸ばすインパクトが特徴
今回は、22年の全米オープンチャンピオン、マット・フィッツパトリック選手を見ていくことにしましょう。速いテンポと、低くインサイドに引くテークバックが特徴のフィッツパトリック選手ですが、彼はジョン・ラーム選手、ザンダー・シャウフェレ選手などと同じA1タイプです。

インパクトからフィニッシュにかけて前傾角度が保たれている(写真は25年AT&Tペブルビーチプロアマ)
まず、インパクトからフィニッシュにかけて前傾角度が保たれているのがわかりますが、これはクロスタイプ(A1とB2)の特徴です。次に、体の正面からドライバースウィングを見てもらうと、ダウンスウィングからインパクトにかけて左脚を真っすぐに伸ばし、まるでジャンプをするかのように左脚を使っているのがわかります。これはAタイプに見られる特徴で、結果としてフィッツパトリック選手が、A1タイプと判断できるというわけです。

バックスウィングでは右足を踏み、フォローにかけて左足を踏む動き
フィッツパトリック選手を見て、いかにもA1らしさを感じるのは、下半身をしっかり安定させ、骨盤を柔らかく使っているところでしょう。テークバックでは、右足を踏み、右の骨盤が上がる動きで始動して、その動きに上半身がついてくる。ダウンスウィングからフォローにかけては、左足を踏み、左の骨盤が上がって、その動きに上半身がついてくる。この骨盤を柔らかく使った下半身主導の動きは、同じA1タイプの人には、とても参考になると思います。
また、テンポの速いスウィングが特徴のフィッツパトリック選手ですが、速いテンポで振れるのはムダなことをしていない証拠。スウィングの途中で急激に力を入れたり、加速させたりせず、一挙動作でスウィングしている証拠といえます。速く振れる=筋力やパワーがあると考えてしまう人が多いのですが、力だけでは決して速く振れることはないので注意してください。
基本的に、一挙動作でスウィングできるようになると、動きがシンプルになるため、ショットの精度、反復性を高められるだけでなく、ボールを目標に運ぶというゴルフ本来の目的に集中しやすくなります。ですので、同じA1タイプの人には、この一挙動作のスウィングを参考にしてもらいたいのですが、それを実現するのはなかなか難しいものです。
そこでやってもらいたいのは、フィッツパトリック選手の動画を見ながら、一緒にスウィングする練習です。動画を見ながら、同じリズムでアドレスに入り、同じテンポとスピードでスウィングするのです。ただ、いくらやってもうまくできない場合は、グリップやひじのポジションに問題があると考えられます。クラブを悪い形で強く握り込んでいたり、ひじがあるべき場所になかったりすると、動きにブレーキをかけてしまうのです。
【動画】マット・フィッツパトリックのスウィング集【DPワールドツアー公式YouTube】
Matt Fitzpatrick’s Final 9 Holes in France | Every Shot
www.youtube.comその場合は、両腕(両ひじ)を体の正面に置いた状態で、テンフィンガーでゆったりとクラブを持ち、グリップの形が変わらないようにスウィングしてみるとよいでしょう。あとはスウィングの途中で力を入れたり、加速させたりせず、ムダな力を抜いてなめらかに振る。そういう意識でやってもらえると、少しずつムダな動きがなくなり、一挙動作のスウィングに近づけるのではないでしょうか。
写真/岩本芳弘
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監修/廣戸聡一(レッシュプロジェクト代表)
ひろとそういち。1961年生まれ。一般社団法人『レッシュプロジェクト』代表。スポーツ整体『廣戸道場』主宰。幼少時より、野球、剣道、格闘技を経験。高校卒業後、施療を学び、施療家の道を進む。現在は、施療家として、また一流のアスリートや芸能関係者を対象とした、体のケア、トレーニング、食事面の総合アドバイザーとして活躍中。JOC(日本オリンピック委員会)強化スタッフ、日本高等学校ゴルフ連盟公式強化役員、日本ゴルフツアー機構(JGTO)のアドバイザーなどを務め、2011年『ゴルフダイジェスト』誌レッスン・オブ・ザ・イヤーを受賞する。







