レッスンプロを育成(指導)するレッスンプロの先生が教える「ゴルフの教科書(基本)」。今回は「短いアプローチの練習法2」について解説する。【レッスンプロの先生とレッスンプロの教科書から学ぶゴルフの基本131】
画像: ランニングやピッチエンドランの小さいアプローチはハンドファースト&左足体重のインパクトが基本

ランニングやピッチエンドランの小さいアプローチはハンドファースト&左足体重のインパクトが基本

ボールを上げない短いアプローチの練習法

画像: 「クラブ逆さつなぎドリル」で8時から4時までの小さいアプローチの基本を練習する

「クラブ逆さつなぎドリル」で8時から4時までの小さいアプローチの基本を練習する

GD 今回は「クラブ逆さつなぎドリル」の続きです。

原田 手首を使ってボールをすくって上げようとしてアプローチのミスが多いアマチュアの方に試していただきたいドリルです。

GD そのドリルのやり方をおさらいしましょう。クラブ2本のグリップを逆さにつなぎ合わせます。その重なる2本のグリップを両手で握り、一方のクラブのシャフトがグリップエンド側から長く伸びて、自分の左腰の横から背中側へ出ていく形を作ります。アドレスではボールのすぐ近くに立ち、手元をお腹の前に置くのではなくて、左腰の横に逃がして構えるのが大きなポイント。振り幅は時計の文字盤でいう7時(テークバック)~5時(フォロー)、8時~4時の範囲で、両手と両肩で作る二等辺三角形の形を変えないように動かしていきます。これが基本の構え方と振っていく手順でした。

原田 そうです。このドリルはランニングアプローチとピッチエンドランの打ち方に対応するドリルなので、あまり体から離しちゃダメですね。

GD ボールを上げない打ち方のドリルということですね。

真っすぐ引いて真っすぐ振るストロークを覚える

画像: 真っすぐ引いて真っすぐ振るストロークを覚える

真っすぐ引いて真っすぐ振るストロークを覚える

原田 どちらもアプローチの姿勢をとったときに、両腕、つまりグリップを自分の目線、視界の中に入れておきたいんです。両腕が視界の中から消えて体から離れてしまうと、真っすぐ引いて真っすぐ振れなくなってしまいます。ストロークする軌道がストレートにならないんですよ。自分の目線の中に両腕とグリップが入っていることが、ターゲットラインに対してストレートな軌道を維持するために大事なことです。

GD この構えを作るとハンドファーストになりますが、その度合いや位置の基準について教えてください。

原田 ランニングアプローチかピッチエンドランかによってハンドファーストの度合いは変わります。2つのアプローチのボール位置の違いだけ、つまりボール1個分変わるだけです。グリップの先端部分が左腰から長く突き出ているだけで、握っている位置は同じです。ボール位置に合わせて構えれば、特別な意識をしなくても正しいハンドファーストの形が作られるわけです。

GD アドレスでの体重配分や、構え方のポイントはありますか?

アドレスでハンドファースト&左足体重のインパクトの形を作る

画像: アドレス(写真左)でハンドファースト&左足体重のインパクト(写真右)の形を作る。ランニングの左足体重の割合は7割、ピッチエンドラン(写真)の左足体重は6割が目安

アドレス(写真左)でハンドファースト&左足体重のインパクト(写真右)の形を作る。ランニングの左足体重の割合は7割、ピッチエンドラン(写真)の左足体重は6割が目安

原田 アプローチでは大きな体重移動をしないので、最初からインパクトの形を作っておきます。アプローチは飛ばすわけじゃないから体重移動はいらないんです。でもインパクトではどんなショットでも体重が左に乗りますよね。だから最初から左足に体重を乗せてインパクトの形を作っておくわけです。ランニングアプローチなら左7右3、ピッチエンドランなら左6右4の割合で、最初から左足に体重をかけておくんです。最初からインパクトの形を決めて振るのが鉄則です。

GD 左腰から伸びるクラブで作るハンドファーストと左足体重でインパクトするから手首を使って上げるような動きのミスがなくなるわけですね。

原田 そのインパクトの形からフォローにかけて、グリップエンドが体から離れていくのもポイントです。

GD グリップエンドを左腰につけたままにしないんですね。

原田 ボールの近くに構えて軌道をストレートに動かしたいから、グリップエンドは離れていいんです。

小さいアプローチはフォローでグリップエンドは体から離れていく

画像: 小さいアプローチはフォローでグリップエンドは体から離れていく。手首を使ってすくい打ちすると×写真のように体から離れない

小さいアプローチはフォローでグリップエンドは体から離れていく。手首を使ってすくい打ちすると×写真のように体から離れない

GD そうでした。7時~5時、8時~4時は腕を伸ばしたままストロークするから、グリップエンドは離れなきゃいけないですね。

原田 手首を使ってヘッドを上げようとすればグリップエンドは左腰に当たってしまいます。そうならない打ち方をマスターするドリルなので、ハンドファーストで左足体重に構えて、その形のままインパクトして、グリップエンドが左腰から離れるようにストロークする。これがランニングアプローチとピッチエンドランの打ち方で、手首を使ってボールを上げようとするミスがなくなるドリルでもあります。

GD 真っすぐ引いて真っすぐ動かす打ち方をマスターでき、ミスもなくなる。まさに一石二鳥のドリルなんですね。

原田 ランニングとピッチエンドランの手首を使わないドリルとして「クラブ逆さドリル」を紹介しました。次回はこのドリルの代用となるドリルと、ロブショットの手首の使い方をマスターするドリルを紹介します。

●原田伝一(全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長)

はらだ・でんいち。1955年、横浜市出身。80〜82年、US・NGFインストラクターセミナー参加。ゴルフ指導者について研究を積む。83年、NGF日本ゴルフ財団チーフインストラクター就任。2010年、一般社団法人全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長に就任。数多くのレッスンプロを世に送り出している。

撮影協力/ 富士ヶ嶺グリーンゴルフクラブ、梅里CC、東名CC

アプローチの基本を解説


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