ゴルファーなら誰もが思っているであろう「もう少し飛んだらいいのにな……」という気持ち。飛距離をアップしたいという相談に「飛ばしたいなら粘りのある体を作りましょう」と言うのは、2004年に「レッスン・オブ・ザ・イヤー」受賞した石渡俊彦プロが答えてくれた。粘りのある体を作るってどういうことだろう?
遠くへ飛ばして方向性も生かすにはどうしたらいい?
体に「粘り」があると、ショットの方向性が良くなり、「キレ」があると飛距離が伸びるという。
「大前提となるのは粘り。関節の柔軟性を差します。理想のトップでは肩が90度、骨盤が45度回りますが、これは脊柱の関節のひとつひとつがズレた結果の形。回らない人がいたら、背骨の関節を下から順番に、ひとつずつ動かす意識でねじってください。思ったより肩が深く入るはずです」(石渡、以下同)
股関節・ひざ・足首のストレッチ
「『イチ』の体勢から左を向き、左足を出す。クラブを支えにして左ひざが90度になるまで体を沈め、股、ひざ、足首の関節を伸ばして足を入れ替えます。リズム良く、手を持ち替えるのがポイントです。10回繰り返しましょう」
連動性のある柔らかさを身につける
「脊柱(背骨)の関節ひとつひとつを動かす意識をもって動くだけで、今までより深く前屈できるようになります。直立状態から頚椎、胸椎、腰椎の順に背骨の関節をひとつひとつズラす意識をもってゆっくり前屈。同じ意識でゆっくり起きます。10回行いましょう」
柔軟性をつければ、カラダをムチのように使うことが出来て、その結果十分な飛距離も手に入れることが出来るのだ。練習前にストレッチを忘れずに。