"ベルトライン”の回転で切り返そう
「切り返しは下半身から」とよく言われるけど、"切り返し"を行うにはどうしたらいいんでしょう?
「切り返しは下半身主導で行う、と多くのレッスンで語られています。切り返しが上半身から動き出してしまうと、体が開いてダウンスウィングでクラブが下りてくるスペースがなくなり、カット軌道にならざるを得ません。下半身から動き出せば、軌道もよくなるし、体の力を使って大きなパワーを出すことができます」と、石渡俊彦プロ。
解説してくれる人

石渡俊彦プロ
「しかし実際は、テークバックが正しく動き、いい形のトップに収まっていなければ、切り返しできちんと下半身から動き出すことができません。逆にテークバックがいい流れで行えていれば、切り返しは自然と下半身から動き出すものなのです」

内転筋が大事
球筋によってクラブを下す方向が違う

ドロー・外

フェード・下
切り返しでクラブを下ろしてくる方向は、持ち球によってイメージが違ってくる。ドローヒッターはグリップエンドを外方向に、フェードヒッターは下方向に引き下ろすイメージが合いやすい。
とはいえ、下半身の筋力が不足していると、どうしても上半身主導の切り返しになりがちです。飛距離が落ちてきたと感じる人は、トップから下半身を引っ張り下ろしてこられる安定した下半身を作るトレーニングをしましょう。
トレーニング1
グリップエンドを抑えて体をねじる

体のねじり戻すための下半身強化のトレーニング。グリップエンドを押さえてもらい、負荷をかけて下半身をねじり戻そう。
トレーニング2
四つん這いになってひざを振り上げる(左右各10回×2セット)


お尻の筋肉を鍛える。四つん這いになって、片方のひざを浮かしたら、浮かしたほうの脚をひざを曲げたまま振り上げ、下ろす。太ももが地面と水平になるまで上げよう。
トレーニング3
横向きに寝て片足を上げる(左右各10×2セット)


お尻の上のほうの外側、中腎筋を鍛える、脚を伸ばして横向きに寝た状態から、片方の脚を持ち上げる。つま先は前向きのままにしておこう。
トレーニング4
片足立ちでもう片方の脚を左右に振る(左右各10往復×2セット)


内転筋を鍛えるトレーニング。片足立ちの状態で、もう片方の足を外側に振り上げ、反対側にも送り込む。つま先を前に向けたまま、脚全体を真横に左右に動かすイメージだ。
とくに大事なのは太ももの内側、内転筋です。アマチュアの多くは、脚の内側の筋肉を使えていません。ここを鍛えるとともに、しっかりと使う感覚を磨きましょう。また、スウェイ防止に重要な、お尻を鍛えるトレーニングも効果的です。
なるほど、切り返しを行うためには、下半身の筋力が必要なんですね。スウェイせずに力の出せる切り返しができるように、皆さんもトレーニングをやってみてくださいね!