2014年にPGA下部ツアーのQTを受けるなど、「いずれは自分もPGAへ」目論んでいる小平プロが5人のスウィングの見どころを教えてくれた。PGAツアーの中心選手を解説する第三弾はR・マキロイです。

小平智 ツアー初優勝がツアー選手権で、3勝目が日本オープンと大舞台で力を発揮する強者。スウィング精度の高さはプロ仲間からも評判
「フォローでの右肩の低さ」
これは真似してみたいです!
世界ランク3位(9月14日現在)、メジャー2勝の27歳。ナイキがゴルフクラブ事業から撤退する中で次はどこのクラブを使うのか気になりますね。
それでは、小平プロに解説お願いします。
アドレス
飛ばせるストロンググリップ
左手の甲の”コブシ”が3つ見えるくらいの左手の握りです。右手の親指と人差し指で作るV字の向きはアゴ付近を指しています。右手はクラブに対して下から握っているというよりは、横から握っているようです。右手を使いすぎてフェースが返りすぎるのを防いでいるのでしょう。

バックスウィング
手を遠くに上げる
バックスウィングでは腕を胸の前から外さずに大きなアークで始動しています。右のひざを動かさずに体のねん転で上げることで、パワーを貯めています。右股関節のズボンの”しわ”が切れ上がっています、これは右腰が流れていない証拠です。

トップ
背中が90度以上回る
トップでのねん転が深いですね。腰の回転量に対して肩の回転量が深く、動きの柔らかさを感じますね。

ダウンスウィング
タメの深さと腰のキレで飛ばしのスピードを出す
腕とクラブが作る角度”タメ”の深さは天下一品ですね。深いねん転のバックスウィングの効果で腰が回転しても上体は開くことなくしっかりと”ねん転の差”が生まれています。腰の回転スピードも速いのに振り遅れないのは”腕力”も相当強い証拠です。

インパクト
腰はフルターン
インパクトでは左の股関節に”しわ”ができて切れ上がっています。バックスウィングで貯めたパワーを左サイドでしっかり受け止めています。上体は突っ込まずに飛球線と平行、体幹の力強さを感じます。

フォロー
前傾角が深い
前傾角が深いままクラブを振りぬいていき右肩が低いところに注目です。体が起き上がると右肩も高くなってクラブの軌道が安定しません。体の軸を傾けて右肩を下げるのではなく、軸をキープしたまま右肩が低く抜けていくので、クラブの軌道がシャローで低く長いインパクトができています。

フィニッシュ
右肩がターゲットに向く
アドレスの位置から腰は90度回ってターゲットに対してスクェアに。右肩は180度回ってターゲットに向くまでしっかり回し切っています。フォローからフィニッシュが大きくなることでクラブも加速して方向性もよくなります。

R・マキロイのドライバー連続写真
「マキロイはスウィングの柔らかさと体の強さがハンパないですね」











いかがでしたか? 次回はJ・デイのスウィングを解説してもらいますよ! お楽しみに。