本日2016年11月10日は、芹澤信雄57回目の誕生日。宮本勝昌や藤田寛之などトッププレーヤーの指導にあたる一方、自身も選手としてシニアツアーを中心に活躍している。近年は指導者としてのイメージが強いが、レギュラーツアー時代はメジャー大会で優勝するなど大活躍。そんな彼のゴルフ人生を振り返ってみよう。
「世界一パーパットがうまい男」
高校時代にスキー選手として国体に出場した経験も持つ芹澤は、1982年にプロ入りし、6年目の1987年「日経カップ」でツアー初優勝を果たした。このときは、最終日「66」をマークし、トップを走っていた尾崎将司、尾崎直道を逆転しての勝利だった。その後10年間シード権を保持し続け、1996年「日本プロマッチプレー」では初のメジャータイトルを獲得した。
90年代に芹澤は、当時“最強”だった尾崎将司に、「パーパットは世界一うまい」といわしめた。
藤田寛之が憧れたゴルファー
2012年に賞金王に輝いた“中年の星”こと藤田寛之は、プロ入り前から芹澤に憧れていた。2人の出会いは1995年に遡る。その時芹澤は、「稼ぎたいならフェードを打て」と藤田にアドバイスを送った。二人の関係は長く、現在まで師弟という関係が続いている。
芹澤を慕うプロゴルファーは藤田の他にも、宮本勝昌や木戸愛、西山ゆかりなど多数。「TEAM芹澤」として練習を共にしている。
キャディとして、弟子・西山ゆかりをツアー初優勝に導く
2015年「meijiカップ」では、弟子である西山ゆかりのキャディを務めた。この大会、西山は鈴木愛とのプレーオフの末、ツアー初優勝を飾った。優勝スピーチでも、西山はしきりに芹澤への感謝の気持ちを口にした。
体に無理のない“大人スウィング”
現在は愛弟子の指導の他、解説者としても活躍している芹澤ではあるが、プレーヤーとしての彼も見逃してはならない。今年も精力的にシニアツアーに参戦している。2010年「富士フイルムシニア」以来の優勝を期待したい。